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第4話 「星喰らいのモトナリ、宇宙からの侵攻」
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「全艦、星砲(せいほう)装填完了。
主砲“碧ノ螺旋”……発射準備、整いました」
漆黒の宇宙に浮かぶ巨大戦艦。その艦橋で、静かに頭を垂れるのは――
「……そうか、ならば撃て。
あの信長めに、この宇宙で生き残る資格などない」
静かに立つその男の名は、モトナリ・毛利(もうり)。
この世界における“西国最大の宇宙艦隊”の司令官にして、
その力と謀略で“星喰らい(スターディヴァウラー)”と恐れられる男である。
そして、彼の第一目標は――
「転生者、三上龍之介……我が宇宙制圧の未来を阻むもの」
まさか、俺の名前がこの宇宙に轟いてるとは、当の本人も知らず――
場面は、地上。テンカフブ内、特訓場。
「りょ、龍之介様ああああ!? その人の上に乗っちゃダメですぅぅぅ!!」
「ちがっ、これは“搭乗”って言われたから!これはバトルスタイルなの!変な意味じゃないから!」
全身を金属フレームと巫女装束で包んだアマノサグメの背に、
俺は今、騎馬のようにまたがっていた。
いや違う。これは《合体搭乗型・機導戦巫女(M.A.M.I.)》というれっきとした兵装モード。
アマノサグメの神託演算によって導き出された最強フォーム――らしいけど、
「どう見ても、ただの美少女の背に乗ってるヤバい奴なんだけど俺!!」
「龍之介様、それ“やましい心”がある人にだけ、罪悪感が発生する仕組みになってるそうですよ?」
「やましくないけど!?ちょっとだけドキドキしてるだけだから!!」
そんなドタバタの最中、アラームが響き渡る。
《警告──敵艦隊、軌道上に出現。識別:毛利家・主艦“グランド・モトナリ”》
「……来たか。毛利の宇宙軍」
ノブナガが、マントを翻して現れる。
その視線の先に映し出された戦艦は、山の如く重厚で、
その艦首には“月を模したドクロ”のエンブレムが刻まれていた。
「奴の主砲“碧ノ螺旋”は、地表の都市を一撃で粉砕する。
テンカフブすらも持たんだろう」
「じゃあ……どうすれば」
「斬るのだ、龍之介。貴様の剣で、あの光を断て」
無茶ぶりが過ぎる!!!
だが、俺は知っている。
この世界での“神速斬り”は、重力すら断ち切る。
閻魔から授かった“天剣”の力があれば……!
「サグメ! 空を飛べ!」
「了解。天翔演算、開始。起動――《霊装展開・光翼形態》!」
翼が開く。機械と霊力が融合した羽根が、夜空を駆ける。
「行くぞ、モトナリィィィィィ!!!」
俺は叫び、アマノサグメと共に宙を舞った。
そして、迫りくる“碧ノ螺旋”の光柱――
「斬ッ!!」
斬撃が空を裂いた。
銀色の斬光が、戦艦の主砲を“真っ二つ”に断ち切る。
爆炎。衝撃波。宇宙が、戦慄する。
「馬鹿な……この我が……一撃、だと……?」
モトナリの艦橋で、幹部たちが絶句する中、
一人の少女が、すっと姿を見せた。
「これが……“閻魔が選んだ転生者”か。ふふ、面白い」
それは、月色の髪を持つ少女。
毛利家のもうひとつの秘蔵兵器、“幽幻の参謀”――
「名乗るほどの者ではないけど……次に会うときは、私が貴方を“喰らう”番だから」
月の光に照らされて、彼女は微笑んだ。
──異世界戦国、次なる戦いは“月と地球の交差点”へ。
(つづく)
主砲“碧ノ螺旋”……発射準備、整いました」
漆黒の宇宙に浮かぶ巨大戦艦。その艦橋で、静かに頭を垂れるのは――
「……そうか、ならば撃て。
あの信長めに、この宇宙で生き残る資格などない」
静かに立つその男の名は、モトナリ・毛利(もうり)。
この世界における“西国最大の宇宙艦隊”の司令官にして、
その力と謀略で“星喰らい(スターディヴァウラー)”と恐れられる男である。
そして、彼の第一目標は――
「転生者、三上龍之介……我が宇宙制圧の未来を阻むもの」
まさか、俺の名前がこの宇宙に轟いてるとは、当の本人も知らず――
場面は、地上。テンカフブ内、特訓場。
「りょ、龍之介様ああああ!? その人の上に乗っちゃダメですぅぅぅ!!」
「ちがっ、これは“搭乗”って言われたから!これはバトルスタイルなの!変な意味じゃないから!」
全身を金属フレームと巫女装束で包んだアマノサグメの背に、
俺は今、騎馬のようにまたがっていた。
いや違う。これは《合体搭乗型・機導戦巫女(M.A.M.I.)》というれっきとした兵装モード。
アマノサグメの神託演算によって導き出された最強フォーム――らしいけど、
「どう見ても、ただの美少女の背に乗ってるヤバい奴なんだけど俺!!」
「龍之介様、それ“やましい心”がある人にだけ、罪悪感が発生する仕組みになってるそうですよ?」
「やましくないけど!?ちょっとだけドキドキしてるだけだから!!」
そんなドタバタの最中、アラームが響き渡る。
《警告──敵艦隊、軌道上に出現。識別:毛利家・主艦“グランド・モトナリ”》
「……来たか。毛利の宇宙軍」
ノブナガが、マントを翻して現れる。
その視線の先に映し出された戦艦は、山の如く重厚で、
その艦首には“月を模したドクロ”のエンブレムが刻まれていた。
「奴の主砲“碧ノ螺旋”は、地表の都市を一撃で粉砕する。
テンカフブすらも持たんだろう」
「じゃあ……どうすれば」
「斬るのだ、龍之介。貴様の剣で、あの光を断て」
無茶ぶりが過ぎる!!!
だが、俺は知っている。
この世界での“神速斬り”は、重力すら断ち切る。
閻魔から授かった“天剣”の力があれば……!
「サグメ! 空を飛べ!」
「了解。天翔演算、開始。起動――《霊装展開・光翼形態》!」
翼が開く。機械と霊力が融合した羽根が、夜空を駆ける。
「行くぞ、モトナリィィィィィ!!!」
俺は叫び、アマノサグメと共に宙を舞った。
そして、迫りくる“碧ノ螺旋”の光柱――
「斬ッ!!」
斬撃が空を裂いた。
銀色の斬光が、戦艦の主砲を“真っ二つ”に断ち切る。
爆炎。衝撃波。宇宙が、戦慄する。
「馬鹿な……この我が……一撃、だと……?」
モトナリの艦橋で、幹部たちが絶句する中、
一人の少女が、すっと姿を見せた。
「これが……“閻魔が選んだ転生者”か。ふふ、面白い」
それは、月色の髪を持つ少女。
毛利家のもうひとつの秘蔵兵器、“幽幻の参謀”――
「名乗るほどの者ではないけど……次に会うときは、私が貴方を“喰らう”番だから」
月の光に照らされて、彼女は微笑んだ。
──異世界戦国、次なる戦いは“月と地球の交差点”へ。
(つづく)
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