美少女閻魔と転生剣聖、異世界戦国から宇宙征服へ──これは俺の天下布武録

本能寺から始める常陸之介寛浩

文字の大きさ
5 / 51

第4話 「星喰らいのモトナリ、宇宙からの侵攻」

しおりを挟む
「全艦、星砲(せいほう)装填完了。
 主砲“碧ノ螺旋”……発射準備、整いました」

 

 漆黒の宇宙に浮かぶ巨大戦艦。その艦橋で、静かに頭を垂れるのは――

 

「……そうか、ならば撃て。
 あの信長めに、この宇宙で生き残る資格などない」

 

 静かに立つその男の名は、モトナリ・毛利(もうり)。
 この世界における“西国最大の宇宙艦隊”の司令官にして、
 その力と謀略で“星喰らい(スターディヴァウラー)”と恐れられる男である。

 

 そして、彼の第一目標は――

 

「転生者、三上龍之介……我が宇宙制圧の未来を阻むもの」

 

 まさか、俺の名前がこの宇宙に轟いてるとは、当の本人も知らず――

 

 場面は、地上。テンカフブ内、特訓場。

 

「りょ、龍之介様ああああ!? その人の上に乗っちゃダメですぅぅぅ!!」

 

「ちがっ、これは“搭乗”って言われたから!これはバトルスタイルなの!変な意味じゃないから!」

 

 全身を金属フレームと巫女装束で包んだアマノサグメの背に、
 俺は今、騎馬のようにまたがっていた。

 

 いや違う。これは《合体搭乗型・機導戦巫女(M.A.M.I.)》というれっきとした兵装モード。
 アマノサグメの神託演算によって導き出された最強フォーム――らしいけど、

 

「どう見ても、ただの美少女の背に乗ってるヤバい奴なんだけど俺!!」

 

「龍之介様、それ“やましい心”がある人にだけ、罪悪感が発生する仕組みになってるそうですよ?」

 

「やましくないけど!?ちょっとだけドキドキしてるだけだから!!」

 

 そんなドタバタの最中、アラームが響き渡る。

 

 《警告──敵艦隊、軌道上に出現。識別:毛利家・主艦“グランド・モトナリ”》

 

「……来たか。毛利の宇宙軍」

 

 ノブナガが、マントを翻して現れる。
 その視線の先に映し出された戦艦は、山の如く重厚で、
 その艦首には“月を模したドクロ”のエンブレムが刻まれていた。

 

「奴の主砲“碧ノ螺旋”は、地表の都市を一撃で粉砕する。
 テンカフブすらも持たんだろう」

 

「じゃあ……どうすれば」

 

「斬るのだ、龍之介。貴様の剣で、あの光を断て」

 

 無茶ぶりが過ぎる!!!

 

 だが、俺は知っている。
 この世界での“神速斬り”は、重力すら断ち切る。
 閻魔から授かった“天剣”の力があれば……!

 

「サグメ! 空を飛べ!」

 

「了解。天翔演算、開始。起動――《霊装展開・光翼形態》!」

 

 翼が開く。機械と霊力が融合した羽根が、夜空を駆ける。

 

「行くぞ、モトナリィィィィィ!!!」

 

 俺は叫び、アマノサグメと共に宙を舞った。

 

 そして、迫りくる“碧ノ螺旋”の光柱――

 

「斬ッ!!」

 

 斬撃が空を裂いた。

 

 銀色の斬光が、戦艦の主砲を“真っ二つ”に断ち切る。

 

 爆炎。衝撃波。宇宙が、戦慄する。

 

「馬鹿な……この我が……一撃、だと……?」

 

 モトナリの艦橋で、幹部たちが絶句する中、
 一人の少女が、すっと姿を見せた。

 

「これが……“閻魔が選んだ転生者”か。ふふ、面白い」

 

 それは、月色の髪を持つ少女。
 毛利家のもうひとつの秘蔵兵器、“幽幻の参謀”――

 

「名乗るほどの者ではないけど……次に会うときは、私が貴方を“喰らう”番だから」

 

 月の光に照らされて、彼女は微笑んだ。

 

 ──異世界戦国、次なる戦いは“月と地球の交差点”へ。

 

(つづく)

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

処理中です...