『親王だけど、バレずに萌え活したいだけなのに女子に囲まれてる件』 〜茨城県つくば市で始まる、親王殿下の秋葉原文化潜入ライフ〜

本能寺から始める常陸之介寛浩

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【第50話】『バレた!?朝から鬼咲千夏、バイクで爆走』

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 ──4連休、2日目の朝。空っぽのアパート。

 つくば市、主人公・大和武尊のアパートには、静寂が漂っていた。
 しかしその平穏は、護衛兼同級生の睦月、小春、如月によって、ものの数秒で打ち破られることになる。

「……殿下、いません」
「全室、異常なし。でも、確実に“誰もいない”」

 睦月の冷静な報告に、小春が泣きそうな顔で声を上げた。

「ど、どどどどこにいったんですかぁぁ!?わたしたちの目をかいくぐるなんてぇぇ!」

 如月は屋根の上から、つくばの街並みを見下ろしながらつぶやいた。

「まさか……空港。茨城空港経由の遠出……?」

 その言葉に、三人の顔が同時に蒼白になる。

「武尊様が……お一人で……!?」

 場面は変わり、鬼咲千夏の家──

「はあ!? アイツ、いねぇってどういうことだコラァ!」

 寝起きから怒号。
 机の上にあった“オタ活スケジュール帳”のメモを見て、千夏の額に青筋が浮かぶ。

『関西地方・大型Vコラボカフェ 2日目来店狙い ※限定グッズ有』

「……これ、大阪のじゃねーか!!!」

 瞬間、千夏はスマホを叩きつけるように取り上げ、SNSをチェック。

 “#るな様のたこ焼きプレート”
 “#コラボカフェ大阪限定”

 投稿された画像の中に、武尊がうっかり写り込んだ“白いシャツと黒縁メガネの青年”を発見。

「アイツ……!逃げたな!萌えのために、逃げたなァ!!」

 ──爆音。
 千夏の愛車、爆音原付“悪羅惡羅(オラオラ)号”が咆哮を上げる。

「待ってろよ、オタク王子……!追っかけてぶっ飛ばしてやる!!」

 一方、学校。

 光川悠斗は教室でぼーっとしていたが、朝のSNSを見てピクリと反応する。

「……あれ? この写真、どう見ても武尊じゃん。え、マジで行ったの……“推しの祭典 in 大阪”?」

 ことねは無言でスマホを見ていたが、ゆっくりと席を立つ。

「行く」

 イザベラ・アーデンは制服のまま立ち上がり、優雅に髪をかきあげる。

「私の殿下が、また逃げたのですか。──では、追いますわ♪」

 こうして、女子三人+護衛三人が、
 武尊追跡のため、それぞれの手段で大阪を目指すこととなる。



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