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第六章《俺の布団に入る順番で、人生決まるってマジですか!?編》

第70話 『限界男子、ついに勃たなくなる(物理)』

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 ──温泉合宿、8日目の朝。

 

「あれ? こうき、顔色……」

 

「うん……なんか白目向いてる……」

 

「生きてる?」

 

「体は生きてるけど、男としては……もう、死んでる……」

 

 布団の中、天井を見つめて硬直する俺──久慈川幸喜(17)、高校生、職業:ラノベ作家。

 

 数日間にわたる“ラブコメ的接触”と、
 毎夜の“添い寝攻防”、日中の“ラッキースケベ地雷”……

 

 俺はついに、男子としての本能が反応しなくなった。

 

「……パンチラ見ても、動悸しない……」
「風呂の覗きミスっても、視線が泳がない……」
「朝、布団に誰かいても、平常心……」

 

 

 ──俺は、ついに。

 

 **“立たなくなった(物理)”**のである。

 

 

 ***

 

【診察会議──これはもうEDじゃん】

 

 広間に集まるヒロインたち+妹。

 

「こうき、どう見ても“無反応”になってない?」
「反応テストしたけど、ぴくりともしなかった……」
「さすがにショック……」

 

 幸香が深刻な顔で頷く。

 

「これはいわゆる、“青春ラブコメ過労ED”だね♥」

 

 玲奈「ラブコメでEDって、前代未聞では……」
 舞香「男として、というより“ラノベ作家として”限界ですわね」
 歩美「このままじゃ……ヒロイン書けないじゃん!!」

 

 ──全員、騒然。

 

 

【妹、鬼の提案】

 

「ということで、治療法、考えました♥」

 

 妹・幸香が、**“手書きシフト表”**を取り出す。

 

【勃起回復! 夜の本気愛シフト表】

 1日目 → 歩美(朝まで手つなぎ)
 2日目 → 玲奈(耳かき+膝枕)
 3日目 → 舞香(子守唄+添い寝圧)
 4日目 → 幸香(肌ツヤマッサージ)

 ※お兄ちゃんが元気になるまで、繰り返しローテ。

 

「これ、ただの合法夜這いじゃねーか!!」

 

 幸香「違うよ、お兄ちゃん。これは医学♥」
 玲奈「データは取りました」
 舞香「効果があれば、論文にします」
 歩美「それより早く治そう! 書けなくなるのはまずいでしょ!」

 

 ──完全に、俺は“治療対象”になった。

 

 

 ***

 

【第一夜:歩美編】

 

「こうき……手、繋ぐだけだからね?」

 

 布団の中。隣には、
 浴衣姿の歩美が座り、優しく手を握ってくる。

 

「私ね、小さい頃、こうきが風邪引いたとき、こうしてたんだ」

 

(……懐かしいな)

 

「だから、今度は……あたしが、元気にしてあげる」

 

 ふわりと伝わる、彼女の体温。

 

(……悪くない……いや、むしろ、めちゃくちゃ安心する……)

 

「ねえ、こうき。少しでも“ピクリ”ってしたら、教えてね?」

 

「そういうの、言うなああああああ!!」

 

 

 ***

 

【第二夜:玲奈編】

 

 玲奈「……耳、弱いって言ってましたよね……?」

 

 ふわ、くすっ──
 耳かき棒が触れるたび、ゾワゾワする感覚。

 

 玲奈「私……これなら、勝てるって思って……」

 

 甘い声、ささやく吐息。
 そして──小さなキス音。

 

(き、来てる……! 心の奥に“何か”が……)

 

 玲奈「動いたら……嬉しいな……♥」

 

(ギャアアアアア!!!理性が死ぬぅぅぅぅ!!)

 

 

 ***

 

【第三夜:舞香編】

 

「お兄様、安心なさい。今日は……睡眠圧縮抱擁ですわ♥」

 

 どういう単語だよ!?

 

 背後から包み込まれるように抱きしめられ、
 舞香の豊満な──いや、大人の柔らかさが全体を包み込んでくる。

 

 舞香「回復するまでは、眠らせてあげませんわよ?」

 

 俺「もう、既に眠いんだが……逆に!」

 

 

 ***

 

【第四夜:妹・幸香編】

 

「今日はね、お兄ちゃんの“感度チェック”するから♥」

 

 妹が持ち込んだのは、保湿クリームと温感ローション。

 

「肌から整えようね。やさし~く、やさし~く……」

 

(これ、医療プレイじゃなくて、“地雷原マッサージ”だろ!!)

 

 そして──

 

「……動いた♥」

 

 全員がカーテンの外から拍手していた。

 

 

 ***

 

 ──そして迎えた朝。

 

「……おはよう。あれ、なんか……身体が軽い……?」

 

 俺は起き上がり、伸びをした。

 

 明らかに、体調が違う。
 視界が明るく、心も晴れている。

 

「よし……書くか……」

 

 キーボードを叩く手が、いつになく軽やかだった。

 

 俺は回復した──“男子”として、そして“作家”として。

 

 ──だが、振り返ったベッドには。

 

 全ヒロインが「回復した=これからは毎晩本気♥」という目で見ていた。
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