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✽✽暫定的に王位が巡ってきて困っている王女アンヌは…
父上から王になって欲しいと打診があった翌日の事。
やはり…
母上からのお呼び出しが来たようです。
私が逃げないようになのか?
母上の親衛隊長自ら私をお迎えにいらっしゃいましたけど…
何?
もう私が次期王になる情報が漏れていて…
私…反対派に狙われてるの?
ちょっとこわいんだけど…
「お久しぶりです!アンヌ様、水晶宮よりお迎えに参りました。」
「まぁ!ロザン隊長自らお迎えに来るなんて…何かありましたの?」
無邪気を装い聞いてみると…
ロザン隊長は、清々しいイケメンスマイルで…
「我が君の唯一の姫君でありますアンヌ様をお迎えする役目は譲れませんから!」と最初から用意していたような答えをくれた。
「そうね。
ロザン隊長が一緒なら何が起こっても安心だわ!
水晶宮へ向かうまでに族が襲って来ても大丈夫ね」
「姫様…
近衛騎士団がそんな輩を王宮内に招き入れるわけはないですよ?
ご安心下さい!
さぁ!
我が君が待ちくたびれておりますぞ」
「そうね。
リリーアン様のご機嫌が悪くならないうちに行きましょ?」
私はロザン隊長と側近達に護られながら水晶宮へ向かった。
◇◇◇◇◇
一方、水晶宮では…
中々来ないアンヌにイライラしている王妃リリーアンの様子に、侍女達は声をかけるのを止めて気配を消していた。
「ロザンは何をやっているの?
遅いわ…
王宮で何かあったのではないでしょうね…
アンヌは無事なの?」
王妃は少し心がお疲れなのかもしれない。
◇◇◇◇◇◇
何故か、遠回りをして馬車で水晶宮にやってきたアンヌ達。
アンヌが帰って来たのはまだ公になっていない為、
ロザンに言われて髪と目の色を魔法で変え、王宮の女官の制服に着替えたアンヌは水晶宮に新しく配属された女官として水晶宮の正門を通ったのだった。
どうやら、昨夜のうちに色々情報が錯綜して誰が次期王になるのか、貴族の中で様々な情報が飛び交っているらしい。
そんな中、私が隣国から一時帰国したのがバレるのは不味いのだろう。
◇◇◇◇◇
今のところ、一昨日母に呼び出されてスキップして帰っていったエディ兄が次期王になるのではないか?という情報を信じている人が多いようだ。
水晶宮の中でも私だとバレないように…
なるべく俯いたまま、謁見室に1度入ってから母の自室に向かう。
「母上、遅くなりました!」
「アンヌ…
あまりに遅いから貴女に何かあったのかと心配しておりました。
アンヌ…貴女には迷惑をかける事になりますね。
兄達には、どうやら王になる器がないようです。
貴女が女王になるか、貴女が選んだヒトを王にするか…
この2択しかないのですが…
アンヌ…兄達の育て方に失敗した母のせいです…許して下さいね。
貴女には好きな相手と結ばれて欲しかったのですが…」
母上が私に謝るなんて…
こわすぎ…
泣き落とし作戦なの?
私には選択肢ないようなもんなんだけど…
母上は、父上が私の婚約者をリオンに決めた事を知らないみたい…
これはどう答えるべき?
私は正解が分からず途方に暮れた。
エディ兄様…リオン…助けて!
母上の嘘泣きがヤバいです…
父上から王になって欲しいと打診があった翌日の事。
やはり…
母上からのお呼び出しが来たようです。
私が逃げないようになのか?
母上の親衛隊長自ら私をお迎えにいらっしゃいましたけど…
何?
もう私が次期王になる情報が漏れていて…
私…反対派に狙われてるの?
ちょっとこわいんだけど…
「お久しぶりです!アンヌ様、水晶宮よりお迎えに参りました。」
「まぁ!ロザン隊長自らお迎えに来るなんて…何かありましたの?」
無邪気を装い聞いてみると…
ロザン隊長は、清々しいイケメンスマイルで…
「我が君の唯一の姫君でありますアンヌ様をお迎えする役目は譲れませんから!」と最初から用意していたような答えをくれた。
「そうね。
ロザン隊長が一緒なら何が起こっても安心だわ!
水晶宮へ向かうまでに族が襲って来ても大丈夫ね」
「姫様…
近衛騎士団がそんな輩を王宮内に招き入れるわけはないですよ?
ご安心下さい!
さぁ!
我が君が待ちくたびれておりますぞ」
「そうね。
リリーアン様のご機嫌が悪くならないうちに行きましょ?」
私はロザン隊長と側近達に護られながら水晶宮へ向かった。
◇◇◇◇◇
一方、水晶宮では…
中々来ないアンヌにイライラしている王妃リリーアンの様子に、侍女達は声をかけるのを止めて気配を消していた。
「ロザンは何をやっているの?
遅いわ…
王宮で何かあったのではないでしょうね…
アンヌは無事なの?」
王妃は少し心がお疲れなのかもしれない。
◇◇◇◇◇◇
何故か、遠回りをして馬車で水晶宮にやってきたアンヌ達。
アンヌが帰って来たのはまだ公になっていない為、
ロザンに言われて髪と目の色を魔法で変え、王宮の女官の制服に着替えたアンヌは水晶宮に新しく配属された女官として水晶宮の正門を通ったのだった。
どうやら、昨夜のうちに色々情報が錯綜して誰が次期王になるのか、貴族の中で様々な情報が飛び交っているらしい。
そんな中、私が隣国から一時帰国したのがバレるのは不味いのだろう。
◇◇◇◇◇
今のところ、一昨日母に呼び出されてスキップして帰っていったエディ兄が次期王になるのではないか?という情報を信じている人が多いようだ。
水晶宮の中でも私だとバレないように…
なるべく俯いたまま、謁見室に1度入ってから母の自室に向かう。
「母上、遅くなりました!」
「アンヌ…
あまりに遅いから貴女に何かあったのかと心配しておりました。
アンヌ…貴女には迷惑をかける事になりますね。
兄達には、どうやら王になる器がないようです。
貴女が女王になるか、貴女が選んだヒトを王にするか…
この2択しかないのですが…
アンヌ…兄達の育て方に失敗した母のせいです…許して下さいね。
貴女には好きな相手と結ばれて欲しかったのですが…」
母上が私に謝るなんて…
こわすぎ…
泣き落とし作戦なの?
私には選択肢ないようなもんなんだけど…
母上は、父上が私の婚約者をリオンに決めた事を知らないみたい…
これはどう答えるべき?
私は正解が分からず途方に暮れた。
エディ兄様…リオン…助けて!
母上の嘘泣きがヤバいです…
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