【完結】真実の愛に目覚めた男達の末路

まゆら

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✽✽母の泣き落としに困った王女アンヌは提案してみる!

「母上!
泣いている場合ではございません!

私はまだ未熟で次期王になれる器ではありません!

しかし、次期王が決まらない事で国が荒れるのであれば次期王は私であると公表して頂いて構いません。」

アンヌがそう告げるとリリーアンは、嘘泣きを止め…

ニッコリと微笑んだ。

その美しい顔には一筋の涙の後さえ無かった。

やはり…

嘘泣きだったのですね…母上。

確かに涙は女の武器と言いますが…

私にまで使うとは恐ろしい…

母上には…まだまだ勝てそうもありません!

私は気を取り直して母上に話かける事にした。

「そこで相談なのですが…私は隣国での留学は辞めて、こちらに戻って何処かの学園に編入するつもりなのですが…

王女としてではなく、身分を隠してただのアンヌとして通いたいので…安全な地方の学園を探したいのですが…

母上のお力でよいところを何件か推薦して頂いても宜しいですか?」

「勿論よ。貴女が隣国にいる間…私はずっと心配していたのよ、アンヌ!

この国の中なら、貴女の安全はしっかり守られるから安心しなさい。

女王の件を受けてくれたのかだから…

私も貴女のお願いを聞かないとね!

他に細かい条件があるなら、思いつき次第教えて!

直ぐに調べさせるから…」

母上は、ウキウキしている。

さっきの嘘泣きなど忘れたように…

母上が女王になればよくないか?

父上より…

カリスマ性の塊だし?

◇◇◇◇◇

「母上?

私…以前から思っていたのですが…

母上が女王になればよいのでは?」

私はぶっちゃけてみた!

「そうね…確かにあのヒトよりも私の方が向いているかもしれないわね。

でもね。アンヌ…

カリスマ性や人気だけではやっていけないのよ。

私には足りないモノを貴女は持っているの!

兄達が持っていないモノを貴女は持っているのよ?

何だかわかる?

今度会うまでに考えてみて?

そうそう…学園には貴女ひとりでは心配だから白百合隊の予備軍から数人一緒に編入する事にしましょう。

編入先が決まったら先に潜入させておくわ!」

母上…先に配下を潜入させるとか…私の真意がバレてる?

とりあえず…

今すぐ次期王になるような事態は真逃れたわね。

時間稼ぎ大事だわ…

エディ兄とリオンと話し合わないと…

私が女王になるにしても今はその時期ではないだろうし…

長兄が真実の愛を貫けなかった笑い話も広まる前に消さないと…

これから忙しくなりそうね。

私は、水晶宮に監禁されている長兄と連絡が取りたいから何とかして!と影にお願いと言う名の命令をした。

私にあって、母上と兄達に無いモノねぇ…

何かしら?

思いつかないわね…

真実の愛騒動に翻弄された人々のこれからは?

アンヌは女王になるのか?

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