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✽✽王太子が真実の愛を貫く事に失敗した為、被害をこうむったヒト達の動向
片想い中のアンヌ王女の兄であるエディから連絡をもらい、アンヌとの関係について聞かれた隣国の王子ダイドは…
隣国で何があったのか、隣国に潜入している影に詳細を依頼した。
王太子が流行病で療養中であるという噂の真意と王妃リリーアンの動向を念入りにと…
愛しのアンヌ王女は、既に我が国にはいないと報告を受けているので隣国の王族内で重大な事件が起きたのは間違いない。
もし、アンヌ王女と私の政略結婚の話が出ているのであれば喜んで受けたいと思う。
私が隣国に婿入りするのも厭わない!
◇◇◇◇◇◇
アンヌが次期王になるかもしれないとエディから連絡を受けたエリックは…
アンヌ…すまない…
兄は国を動かすよりも、軍を動かす方が楽しいのだ。
その代わり、俺は国を守る事を誓うぞ!
よし!
とりあえず…近衛騎士団を強化するか…
アンヌの周辺の護りを固めるべく…アンヌ付きの側近達も鍛えないとな!
私は近衛騎士団の精鋭部隊を鍛える事にした。
「皆の者!
今日は半日私が皆の様子を確認するからいつも通りにしてくれ」
敬愛するエリックからの言葉を受けた騎士達は普段より引き締まった表情で訓練を始めた。
◇◇◇◇◇◇
アンヌ王女の婚約者にされそうなリオンは魔導師庁の上司であるエディアス王子と密談中である。
「リオンはアンヌと結婚する気はあるのかい?」
「私はアンヌに対しては幼馴染みとしての感情以外はないですね。
女性として見た事はないですし…」
「そうか…
父はお前との婚約を希望しているが母は隣国の第2王子と結婚して隣国の王子が王になるのも視野に入れているらしいのだ。
お前はどう考える?」
「そうですね…私とアンヌが結婚するより、そちらの方が都合がよいかと…
アンヌはどう考えているんでしょうか?
私はアンヌがダイド王子より、私を選ぶのであれば…この婚約を受けてもよいと思っています」
「分かった。ダイド王子から断られたらお前にまた話が行く事もあるだろうから宜しく頼む。
父にはダイド王子の話をしてみるよ。
その前にアンヌの意志を確認しなくてはな…
アンヌにはなるべく好ましい男と結婚して欲しいからな…」
「エディアス様!
アンヌには昔から想いを寄せている相手がいるはずです…先にアンヌに確認してからダイド王子に婚約を申し込んで下さい!
アンヌの想い人が女王になるアンヌを支えるに値する者であれば問題ないのですよね?」
私は、控えめで自分の想いを秘めてしまいがちな優しい幼馴染みの為を思い、エディアス王子に意見しておいた。
王族に生まれたからには仕方ないと納得しているだろうが…
なるべく、アンヌには政略結婚であれ、幸せになって欲しいから…
王太子がヘタレで馬鹿過ぎたからみんな迷惑しているんだよな…
姉は婚約が解消されて嬉しそうだけど…
これからどうなるのかな?
国王様とリリーアン王妃の意見が分かれているのが困りものだよな…
片想い中のアンヌ王女の兄であるエディから連絡をもらい、アンヌとの関係について聞かれた隣国の王子ダイドは…
隣国で何があったのか、隣国に潜入している影に詳細を依頼した。
王太子が流行病で療養中であるという噂の真意と王妃リリーアンの動向を念入りにと…
愛しのアンヌ王女は、既に我が国にはいないと報告を受けているので隣国の王族内で重大な事件が起きたのは間違いない。
もし、アンヌ王女と私の政略結婚の話が出ているのであれば喜んで受けたいと思う。
私が隣国に婿入りするのも厭わない!
◇◇◇◇◇◇
アンヌが次期王になるかもしれないとエディから連絡を受けたエリックは…
アンヌ…すまない…
兄は国を動かすよりも、軍を動かす方が楽しいのだ。
その代わり、俺は国を守る事を誓うぞ!
よし!
とりあえず…近衛騎士団を強化するか…
アンヌの周辺の護りを固めるべく…アンヌ付きの側近達も鍛えないとな!
私は近衛騎士団の精鋭部隊を鍛える事にした。
「皆の者!
今日は半日私が皆の様子を確認するからいつも通りにしてくれ」
敬愛するエリックからの言葉を受けた騎士達は普段より引き締まった表情で訓練を始めた。
◇◇◇◇◇◇
アンヌ王女の婚約者にされそうなリオンは魔導師庁の上司であるエディアス王子と密談中である。
「リオンはアンヌと結婚する気はあるのかい?」
「私はアンヌに対しては幼馴染みとしての感情以外はないですね。
女性として見た事はないですし…」
「そうか…
父はお前との婚約を希望しているが母は隣国の第2王子と結婚して隣国の王子が王になるのも視野に入れているらしいのだ。
お前はどう考える?」
「そうですね…私とアンヌが結婚するより、そちらの方が都合がよいかと…
アンヌはどう考えているんでしょうか?
私はアンヌがダイド王子より、私を選ぶのであれば…この婚約を受けてもよいと思っています」
「分かった。ダイド王子から断られたらお前にまた話が行く事もあるだろうから宜しく頼む。
父にはダイド王子の話をしてみるよ。
その前にアンヌの意志を確認しなくてはな…
アンヌにはなるべく好ましい男と結婚して欲しいからな…」
「エディアス様!
アンヌには昔から想いを寄せている相手がいるはずです…先にアンヌに確認してからダイド王子に婚約を申し込んで下さい!
アンヌの想い人が女王になるアンヌを支えるに値する者であれば問題ないのですよね?」
私は、控えめで自分の想いを秘めてしまいがちな優しい幼馴染みの為を思い、エディアス王子に意見しておいた。
王族に生まれたからには仕方ないと納得しているだろうが…
なるべく、アンヌには政略結婚であれ、幸せになって欲しいから…
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