【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる

忍び入門編！？

帝様、忍びの里長、ケインさん他が話合った結果。

忍びの里での1週間体験講座に私と希望者が参加する事になった。

体験後に、里長から忍びになれる素養有りと認められた者の中で、忍びになる修行を受けたいと希望する者が里に残るという事になる。

私は今のところは忍びになるつもりはないけど、1週間で心境の変化があったりするのかな？

帝様からは、ひとりで行くのは不安だろうから誰かを連れて行ってもいいって言われたから…

とりあえずジルに行かないか聞いてみると、何故かマティス先生も行きたいらしくて３人で忍びの里に行く事にする。

◇◇◇◇◇

行く前にデイブさんに会いに行くと、忍びの修行は大変らしいから1週間経たなくても無理だと思ったら途中で投げ出して帰ってきてもいいんだよ？って心配された。

そんなに過酷な修行なのかな？

何か不安しかないんだけど…

私はケインさんみたいに魔法とか使わずに消えたように見せたり、目に見えない位に速い動きで攻撃したりとか…

やってみたいだけなんだけどなぁ…

私にはツライ修行とか無理そうだし…

基礎だけ教えてくれないかなぁ。

めちゃくちゃ心配性のデイブさんからは沢山のオヤツ、お祖父様からは便利グッズの差し入れをもらって空間にしまう。

魔力が無効化されても空間収納が開けるようにお祖父様が細工してくれたらしいので…

自分で無効化してから開けるか確認してみると…無事に開けるので安心した。

敵の中に入って行くわけではないけど、ケインさん曰く…

忍びの里は閉鎖的な場所だから、自分達の血筋ではないモノか外部から来たら何をするかわからないって…

里長にはわからないように、嫌がらせしてくるはずだから気をつけて！と言われた。

帝様からは、自分達は選ばれし者って選民意識のかたまりしかいないから奴等の自慢の鼻を私にへし折って欲しいみたい。

これからは、忍びの素養がある優秀な若者をどんどん里に送り込んで教育して、和国の忍者をもっとブランド化したいらしい。


えっと…

私、アーライの王族で女だから？

宣伝として利用される感じ？

何か嫌かも？という思いを込めて帝様をガン見すると…

「ミディさんを宣伝に使いたいわけじゃないよ？

ミディさんには、忍びの素養があるから鍛えてみたいってヤツが言うから…これをいい機会と思って私が体験講座をついでにお願いしただけだよ？

体験後についても、ミディさんの意志を尊重するからね！

安心して忍びの里に行っておいで。

里の者から何かされたら直ぐに帰ってきたらいいから！

君に何かあれば私の命も、和国の未来も消されちゃうから…」

最後は涙声になる帝様…


誰が帝様を脅したんだろ？

お祖父様？アーライ神様？兄上？デイブさん？

心当たりが多すぎる…


私は、マティス先生とジルの到着を待って忍びの里に行くんだけど…

パミラは連れて行く？

お留守番？

ケインさんに連れて行っていいか聞いてみないと…

続きはまた後で！