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番外編 お出かけ前にやることは?

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翌朝、ミルティーヌが起きると既にミディ達は朝食を食べていた。

ミルティーヌの使い魔であるみるくも魔獣肉のスープを物凄い勢いで食べている。

どうやらお腹が空いていたようだ。

「おはようございます!

いい匂いがしたから起きたの。

ひとりで起きるの久しぶりだわ」

ミルティーヌは、公爵令嬢だから身の回りの事を手伝う侍女がいる生活に慣れきっているのだ。

「おはよう、ミル。

私はあなたの使い魔に起こされたわよ。

私の肩をトントン叩くから何?って思ったらお腹が空いてたみたいよ。

アーライを離れた事で沢山魔力を使ったのかしらね?

あなた…家出する時、みるくに伝えなかったんじゃないの?」

 ミディに聞かれてようやく、自分がみるくには何も言わずに家出してきた事に気づいたミルティーヌだった。

「みるく…もしかして、私を探していたの?

私の魔力を追いかけてジュビアまで来たの?

ごめんね…みるくは私から魔力を貰わないと魔法が上手く使えないのに…」

魔獣肉のスープをお代わりしているみるくに、慌てて自らの魔力をわけるミルティーヌ。

「使い魔は大切に育てないとね!

あなたの大事なパートナーなんだからね。

そうそう、今日ダンジョン探索に行こうと思っているんだけどミルティーヌも行かない?

冒険者登録ってしてる?」

フレンチトーストを食べながら、ミルティーヌに確認をとるミディ。

「はーい!

大事にしまっす!

ダンジョン?

行きたい!!

冒険者登録はした事ないよ?

冒険者ってどうやったらなれるの?

ミディ姉とダンジョン行きたい!」

みるくの柔らかな毛並みを撫でながら答えるミルティーヌ。

「よしっ!

朝ごはん食べたら、ギルドへ行くわよ!

ミルティーヌも、フレンチトースト食べる?」

ミディは、山盛りのフレンチトーストにメープルシロップをたっぷりかけて食べながらミルティーヌに確認している。

「ギルド行きたい!

フレンチトースト食べる!」

ミルティーヌは、ミディの向かい側の席に慌てて座って大皿に山盛りになっているフレンチトーストを自分の皿に取った。

ミディは、フレンチトーストにホイップクリームをたっぷりのせてチョコレートシロップをかけている。

「私も、チョコレートかけたい!」

朝から食欲旺盛なふたりである。

冒険者登録が出来たら、ダンジョンに潜る予定なので、腹ごしらえは大事なのだ。

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