【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる

まゆら

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これって別荘ですか?

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ミディ達が住んでいた別荘にミルティーヌを住まわせる事にしたとおじい様から連絡があった。

使用人は、ノティス家から連れてくるらしい。

敷地が余っているから、ミルティーヌの工房を建てるか検討中なのだとか。

しばらく使っていなかったので、リフォームしたと言うのでミディはパミラを連れて見に行く事にしたのだが…

「前より大きくない?」

「うん…黒の王の城みたい!

お部屋も沢山あるからいいねぇ」

「パミラもこんなお城に住んでるんだね…流石、黒の王の嫁」

「王様だからお城に住んでるんじゃない?」

リフォームされた別荘は、お城感マシマシ。

パミラが住んでいるお城位に大きいようだ。

「入り口が分かれてる!」

「ノティス商会ジュビア支部って書いてあるわね。

おじい様は、ミルティーヌをアーライに返すつもりがないのかも?」

「ミディ!こっちは工房になっているよ?

見て!三十人位で作業出来そうな広さだよ?

私もミルの工房で働こうかな?」

小首を傾げてミディを見上げるパミラの無邪気な可愛さに…

思わず頭を撫でるのだった。

(これは、あざといの?無意識なの?うちのパミラはやっぱり可愛いのよ。

可愛すぎるのよ。人化しても、モフいなんてズルすぎない?)

ふわっふわのパミラの髪を無心に撫でまくっていると…

「あっ…誰か作業してる!こんにちは!」

事務所と書かれた扉を開けると、数人の男女が作業していた。

「ミレディア様!パミラ様も!」

「ミレディア様だ!」

「ミディ様!」

どうやら、アーライからノティス商会を古株が呼ばれているらしく、みんなミディの顔見知りだった。

「あら、久しぶりね。みんな元気にしていたの?

あなた達は、ジュビアにしばらくいるのかしら」

「はい。私たちは、ノティス商会の支部を新しく立ち上がる為にきたんです。」

ミディからの問いかけに責任者らしい男が答えた。

「そうなんだ…

これからは、おじい様に頼まなくてもノティス商会のモノを買えるのね!

ギルドのみんなにも教えないと!

ねぇ、いつからお店を開けるの?」

「商品の陳列が終われば店は今からでも開けられますが…

売り子がいなくて…」

「アーライのノティス商会も店舗が増えたので人手不足なんです!

ミディ様!いい人材を紹介してもらあえませんか?」

おじい様ったら孫可愛さにジュビア支部をいきなり立ち上げようとしたわけね…

仕方ないから私も手伝いますか!

「わかったわ。

私に任せて!

ゼルダをつれてくるから!

後は…ギルド行って暇な冒険者にバイトしないか聞いてみるわ。

パミラ!行きましょ?」

おじい様の尻ぬぐいは、まごの役目よね?と、苦笑いしながら出ていくミディを見て…

「ミレディア様が大人になられた」

「ミディ嬢様、頼もしい」と感動しながら、開店に向けての作業を進めていく従業員たち。

ミルティーヌは、商会と工房付きのお城に住む事になりそうです!

ディオン様…

孫バカ炸裂しすぎでは?









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