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ノティス家の別邸?別荘?
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パミラから黒の王の城みたいと言われたノティス商会のジュビア支部&工房。
上の階は、住居スペースとして利用すべくリフォームされております。
アーライのノティス家の屋敷の内部を丸ごと、移動したような作りになっております。
「皆の者、ミルティーヌ様が直ぐに暮らせるように準備を頼む!
ユリアはミルティーヌ様の部屋を確認して、足りない物はノティス商会に発注してくれ。
侍女をあと数人雇い入れたいのだが、心当たりがある者は教えて欲しい。
何か、不都合な事があれば私に知らせてくれ。
では、解散。各自の仕事に戻ってくれ」
アーライのノティス家から、ジュビアの別邸にやってきたのは、執事長のジェイムスが連れてきた精鋭部隊だ。
ちなみに、アーライのノティスの屋敷には、誰も入れないようにディオンが結界を張ったようだ。
ノティス家を放置して、出ていった息子や嫁には二度とノティス家の敷居はまたがせないとお怒りなのである。
ノティス商会のジュビア支部が軌道に乗ったら、ミルティーヌをノティス家の当主にするつもりなのだ。
◇◇◇◇◇
「ミルティーヌは、そろそろこっちに住んだらいいんじゃない?
アーライの屋敷より広いし、邪魔な人もいないから住みやすいわよ?」
ミディが中々毒舌ですね。
ミルティーヌは苦笑いしている。
「ひとりは嫌だから、ミディ姉達も一緒がいいな…
パミラちゃんも…」
「ひとりじゃないわよ。
信頼出来る使用人たちがいるわよ?
家族も、これからあなたが作ったらいいの。
これからはあなたが女主人だから、好きなようにすればいいのよ?」
「ミディ姉も、家族だよ?
だから…お泊まりにきてよね?」
首を傾げておねだりするミルティーヌ。
あざとい仕草は、パミラに習ったのか?
ミルティーヌたちが工房で話し合っている間に上の階では、ミルティーヌを迎える準備が進んでいる。
ミルティーヌの母が侍女たちを実家に連れていった為、侍女が不足している為、ミルティーヌの専属侍女だったユリアが侍女長の役目を担っている。
「やはり侍女が足りないわね。
誰かよい人材はいないかしら?
困ったわね。
ジュビアに知り合いもいないし…」
ミルティーヌの為に用意した部屋に荷物を運び込みながらため息をつくユリアである。
「手伝いに来たわよ?
あら、ユリアじゃない?あなた、まだ結婚してないの?」
ニヤニヤしながら失礼な事を言うのは女装の麗人ではなく、オネエキャラが定着しているロペスだ。
「ロペスさん!
失礼ですよ!
私は、ミルティーヌ様が嫁いでから身を固めるつもりですから!
決して独り身ではありません!
手伝いに来たならこき使いますからね?
このベッドを壁側に置いてくださいます?
その後は、このテーブルを隣の部屋に移動して下さいね。
さっさと動いて!
みんな、助っ人が来たわよ!
力仕事は、ロペス様にお願いしたらよいわ」
「「「「「了解です」」」」」
「ちょっとユリア?
人使いが荒いわね…
侍女のみなさん!
あなたのロペスが参りましたよ?
力仕事はレディには荷が重いでしょ?
動かして欲しいものを教えてもらえますか?」
今日のロペスはいつもの女装ではなく、執事服を着ている為、声をかけられた侍女たちはハートを奪われてしまった。
(ロペスさん、女装やめたらイケメン)
(ロペス様…推せる!
くちうるさいジェイムスさんの代わりに執事長になったらいいのに)
(ロペス様…あなたはどうしてロペス様なの?)
(ロペス様にキュンキュン)
(王子様きたー)
女装をやめて、普通の口調で話せば大概の女はロペスに落ちてしまうようだ。
ロペス…
女性には興味無いのに…
上の階は、住居スペースとして利用すべくリフォームされております。
アーライのノティス家の屋敷の内部を丸ごと、移動したような作りになっております。
「皆の者、ミルティーヌ様が直ぐに暮らせるように準備を頼む!
ユリアはミルティーヌ様の部屋を確認して、足りない物はノティス商会に発注してくれ。
侍女をあと数人雇い入れたいのだが、心当たりがある者は教えて欲しい。
何か、不都合な事があれば私に知らせてくれ。
では、解散。各自の仕事に戻ってくれ」
アーライのノティス家から、ジュビアの別邸にやってきたのは、執事長のジェイムスが連れてきた精鋭部隊だ。
ちなみに、アーライのノティスの屋敷には、誰も入れないようにディオンが結界を張ったようだ。
ノティス家を放置して、出ていった息子や嫁には二度とノティス家の敷居はまたがせないとお怒りなのである。
ノティス商会のジュビア支部が軌道に乗ったら、ミルティーヌをノティス家の当主にするつもりなのだ。
◇◇◇◇◇
「ミルティーヌは、そろそろこっちに住んだらいいんじゃない?
アーライの屋敷より広いし、邪魔な人もいないから住みやすいわよ?」
ミディが中々毒舌ですね。
ミルティーヌは苦笑いしている。
「ひとりは嫌だから、ミディ姉達も一緒がいいな…
パミラちゃんも…」
「ひとりじゃないわよ。
信頼出来る使用人たちがいるわよ?
家族も、これからあなたが作ったらいいの。
これからはあなたが女主人だから、好きなようにすればいいのよ?」
「ミディ姉も、家族だよ?
だから…お泊まりにきてよね?」
首を傾げておねだりするミルティーヌ。
あざとい仕草は、パミラに習ったのか?
ミルティーヌたちが工房で話し合っている間に上の階では、ミルティーヌを迎える準備が進んでいる。
ミルティーヌの母が侍女たちを実家に連れていった為、侍女が不足している為、ミルティーヌの専属侍女だったユリアが侍女長の役目を担っている。
「やはり侍女が足りないわね。
誰かよい人材はいないかしら?
困ったわね。
ジュビアに知り合いもいないし…」
ミルティーヌの為に用意した部屋に荷物を運び込みながらため息をつくユリアである。
「手伝いに来たわよ?
あら、ユリアじゃない?あなた、まだ結婚してないの?」
ニヤニヤしながら失礼な事を言うのは女装の麗人ではなく、オネエキャラが定着しているロペスだ。
「ロペスさん!
失礼ですよ!
私は、ミルティーヌ様が嫁いでから身を固めるつもりですから!
決して独り身ではありません!
手伝いに来たならこき使いますからね?
このベッドを壁側に置いてくださいます?
その後は、このテーブルを隣の部屋に移動して下さいね。
さっさと動いて!
みんな、助っ人が来たわよ!
力仕事は、ロペス様にお願いしたらよいわ」
「「「「「了解です」」」」」
「ちょっとユリア?
人使いが荒いわね…
侍女のみなさん!
あなたのロペスが参りましたよ?
力仕事はレディには荷が重いでしょ?
動かして欲しいものを教えてもらえますか?」
今日のロペスはいつもの女装ではなく、執事服を着ている為、声をかけられた侍女たちはハートを奪われてしまった。
(ロペスさん、女装やめたらイケメン)
(ロペス様…推せる!
くちうるさいジェイムスさんの代わりに執事長になったらいいのに)
(ロペス様…あなたはどうしてロペス様なの?)
(ロペス様にキュンキュン)
(王子様きたー)
女装をやめて、普通の口調で話せば大概の女はロペスに落ちてしまうようだ。
ロペス…
女性には興味無いのに…
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