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チェックチェックぅ

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(ほぅ、中々やるではないか!やはり、ロペスに任せて正解だったな。)


変装して一般客に紛れたディオンは店内の様子や従業員の対応を細かくチェックしている。


(本店から派遣した従業員たちが完璧に近い接客をしているのは、当たり前だが…

ジュビアで雇った新人たちも、短期間で良い仕上がりだな。ワシの目に狂いはなかったな。

ミルティーヌがプロデュースした新製品の売れ行きも順調のようだし…)


ディオンが店内の状況を確認しながら、従業員ひとりひとりをチェックしていると…


「お客様、何かお探しでしょうか?」とリイサが声をかけた。


(上品なおじい様ね。おひとりなのかしら?誰かの付き添いかしらね?)


「ありがとう。何を探しているというか…孫の誕生日祝いにふさわしい贈り物をしたいのじゃが、相談にのってもらえるかな?」


「勿論です!お孫さんの事をお聞きしてもよいですか?」


「相談にのってくれるのか!ありがたい!

ワシの孫はな…」


ディオンの孫自慢は、その後数十分続いた。


リイサは、戸惑いながらも贈り物選びのポイントになる情報を引き出し、新商品である魔石のアクセサリーや、冒険者の女性に人気のある薔薇の淑女シリーズなどをすすめている。


リイサとディオンの様子を見ていたロペスは…


(あの娘…中々やるじゃないの。ディオン様が初対面の者にあれだけ気を許すなんて…

リイサは接客に向いているようね!

伯爵令嬢だとは思えないわね…

年配のお客様の接客を安心して任せられるのは得点は高いわよ?)


ディオンは、ミディの為に赤い魔石とゴールドで作られたブレスレットをミディの為にピンクと白の魔石で作られた髪飾りを購入したようだ。


「今日は貴女のおかげでよい買い物が出来たよ。ありがとう。次回からは指名したいので名前を教えてもらえるかな?」


「リイサ・ハートレットと申します。次回、御来店時の指名お待ちしております。



「ジュビアの海南地区を治めるハートレット伯爵のお孫さんかな?」


「はい!祖父をご存知なのですか?」


「貴女の祖父のラルフとは古くからの友人なのだよ。ディと言えばわかるはずだよ」


「ディさんですね!わかりました。領地に帰った時に祖父に聞いてみます!

本日は御来店ありがとうございました!

またのお越しをお待ちしております」


リイサは深くお辞儀をして、ディオンを見送った。


(早速、おじい様に問い合わせないと…あの方きっと高貴な方がお忍びで遊びに来た感じだったもの…)


リイサや他の従業員の奮闘で視察隊の採点は…


合格点に達したのでした。


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