【完結】サヨナラの向こう側にあるもの

まゆら

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キミといた季節

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昨夜は夢でキミに逢えたよ

キミが愛してたバンドの曲とバーボンの甘い香りが記憶を呼び覚まして

キミを連れてきたのかな

週末の夜 仕事帰りに待ち合わせて

朝が来るまで飲み歩いたあの日々

天真爛漫で 自由奔放で 怖いもの知らずの女王様だったキミ

バカ騒ぎの夜 はしゃいだキミ

飲み過ぎてグダグダになっても帰りたくないと云うキミに付き合っているうちに夜が明けていく

キミの部屋になだれ込んで目を閉じる頃にはアルコールで記憶は曖昧で…

そんな日々の中でふたり

少しずつ心が壊れていったんだ

終わりは呆気なくやってきた

ある日突然 キミは目の前から消えてしまったんだ

連絡が一切取れなくなってしまったんだ

サヨナラのひとことも無しに

キミに似た笑い声を耳にするとついつい振り返ってしまうんだ

今でも…

街の何処かにキミの欠片が落ちていないか

探してしまうんだ

沢山の思い出だけ残して消えてしまったキミの事

今もキミの笑い声が耳に残っている

いつまでもキミの声が忘れられない










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