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第一章 カラス色の聖女
領主夫人のお招き2
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「お帰りなさいませ」
宿屋のフロントでカーダリング家の使いの者の対応をしていた男性が小鳥たちを迎えてくれた。その穏やかな笑みの奥には、小鳥たちが来てくれたという安堵が見える。
やはり使いの者と言えど、領主の家という肩書きは大きく感じられるようだ。
「ただいま戻りました」
小鳥がそう挨拶を返すと同時に使いの者が小鳥たちの方へと振り返った。前髪を後ろに流したスタイルの男性は優しげな雰囲気だが、仕事の出来る執事のおじ様といった風貌であった。
(わぁ……。すごく執事っぽい雰囲気がある人だなぁ。なんだか海外の映画に出てきそうな素敵なおじ様……)
使いの男性はにこりと微笑むと、小鳥たちの方へとやって来た。胸に手を当て軽くお辞儀をすると、微笑みを浮かべたまま小鳥へと一通の封筒を差し出してきた。
「お初にお目にかかります。カーダリング家で執事をしております、マーレイと申します。奥様より小鳥様へお渡しするようにとお預かりした当カーダリング家への招待状でございます」
小鳥が受け取ったその手紙は上質な封筒に入っており、赤い封蝋で封がされていた。封蝋に施された模様は馬車に付いていた物と同じデザインのようだ。
(受け取りはしたけど、これはどうすれば良いの!?ここで開ける?そもそも、こういう手紙ってどうやって開けるのが正解なの!?)
フィクションの世界では見た事があるが、実際に封蝋がされた招待状など初めて手にしたのだ。小鳥が手紙を見つめたまま固まっていると、横にいたリュカが一歩前へと踏み出す。
「これは返事が必要なものかな?それともすぐにそちらへ向かう事を君の主人は望んでいるのかな?」
リュカは執事のマーレイに向かってひどく冷静な声色で言葉を発した。これまで小鳥と気安くお喋りをしていたリュカとは違うその雰囲気に、小鳥は目を瞬きながら手元の手紙からリュカへと視線を移す。
「どちらでも結構でございます。後日であれば小鳥様のご都合がよろしい時をご指定いただければ、その日時に迎えの馬車をご用意させていただきます」
「そう。ではこちらで少し待つといいよ。ボク達は一度部屋に戻る。……小鳥、部屋に行こ?」
「え?でも…」
考える時間をもらえるのならありがたいが、果たして待たせてもいいものなのか、と小鳥が考えていると、その思考を読んだかのようにマーレイが柔らかく微笑んだ。
「小鳥様のご事情もございましょう。私はこちらでお待ちしておりますので、どうぞごゆっくりお考えください」
マーレイのその言葉に後押しをされ、小鳥はリュカに手を引かれながら部屋へと戻って行った。
「リュカこれはどうするべきだと思う?手紙の返事を書いた方がいいのかな?こういう時の作法が分からない……!」
パタンと部屋の扉を閉めると、手にした封筒を見つめながらリュカへと助けを求める。リュカは慌てた様子もなく、机の引き出しからペーパーナイフを取り出して来た。
「まずは中身を見なくっちゃね。はい、これ使って開けて」
「ありがとう。そうだね、まずは書いてある事の確認だよね」
リュカに促されるがまま、シュッとペーパーナイフで封筒を開けると、二つ折りにされた一枚の手紙が入っていた。そこに書かれた流れるような綺麗な文字は、こちらの文字を覚えて日が浅い小鳥には少々難解であった。
(署名として書かれているナターリエさんの名前は分かる。内容も所々は分かるんだけど……)
小鳥はぐっと眉間にシワを寄せて流暢な文字を解読していると、その様子を見ていたリュカが横から手紙を読んでくれた。
「どれどれ?うん。普通の招待状だね。昨日助けてもらった事に対してのお礼と、急だけど家に招いて改めて挨拶したいって。小鳥の服装から何かしらの事情がある事を考慮して急いで使いを出したみたいだね」
「…やっぱり昨日の服装ってかなり目立ってた?」
「ちょっとだけ目立ってたかな。騎士団のマントは見る人が見ればすぐ分かるからね」
「そっか……。とりあえず、早めにナターリエさんのお招きを受けたいと思う。リュカはナターリエさんのお家の近くで少しでも早く探し物をしたいでしょ?」
「そうだね。出来れば早く見つけたいかな。それじゃあこのまま家に連れて行ってもらおっか!返事を書く手間も省けるしね」
荷物らしい荷物もないリュカは、もう準備は出来ているとばかりに扉を開けようとしている。
小鳥の手荷物は、マントで見えないように包んだボロボロの神殿の服と、手のひらサイズのナイフだ。中身が見えないように、もう一度きっちりとマントを畳み直すと、今度はスカートのポケットの中にお金と星の欠片が入っている事をしっかりと確認をする。
よし、と気合いを入れると扉で待ち構えているリュカの元へと向かった。
「マーレイさん、お待たせしました」
小鳥たちが階段からロビーへと降りると、マーレイは壁際に立っていた。お茶でも飲んで待っているかと思ったが、どうやら立ったままで待っていたらしい。
待たせてしまった事に少々罪悪感を覚えつつ、小鳥はマーレイにナターリエのお招きに応じる旨を伝える。
「当家の招待に応じてくださり、ありがとう存じます。奥様も早くお会いになりたいとおしゃっていたので、お喜びになるでしょう。では、このまま馬車にご案内してもよろしいでしょうか?」
はい、と答えようとした小鳥は大事な事を思い出す。
「宿代の支払いがありますので、少しだけ待ってもらっていいでしょうか?」
うっかり忘れかけていたが宿代もタダではないのだ。
ポケットからお金の入った小さな布袋を取り出しながら、支払いのためフロントへと向かおうとしたが、フロントから出てこちらの様子を静かに伺っていた男性に止められた。
「お客様、すでにカーダリング家のお名前でお支払い頂いております」
「……支払い済み」
「僭越ながら、当家で支払わせて頂きました」
にこりと微笑んだマーレイがいつの間にか支払ってくれていたようだ。懐具合に余裕のない小鳥にとっては大変ありがたい事であった。
「ありがとうございます!お家にお招きいただくうえに、宿代のまで負担していただいて…。とても助かります」
「感謝するのはむしろこちらの方です。奥様を、そして御者を救って頂いた事に私からも御礼を申し上げます。命を救っていただき、ありがとうございました。……私共使用人は後回しにされる事が当然なのです。しかし、小鳥様はより怪我が深刻な者を優先してくださいました。その結果、御者の彼の命が助かったのです」
怪我をしていた場合、どのような怪我であれ領主夫人であるナターリエを優先して助けるのが普通である。使用人の怪我など手遅れになろうとも、地位の高い者から指示が出ない限りは後回しにされる。
昨日も、怪我の具合を見て御者を優先しようとした小鳥であったが、侍女がそれを止めナターリエを優先するように言ったのだ。しかし、小鳥はそれでも御者を優先させた。
小鳥にとっては当然の行動であっても、地位の低い者を優先させる行為は皆が出来ることではないのだ。
「御者の男性が無事でよかったです。ただ、怪我が酷かったので完治するまでは時間が掛かると思いますが……」
「まだ仕事が出来る状態ではありませんが、今朝は歩けるようになっておりました。もうしばらく休めば仕事に復帰もできましょう。随分と質の良い回復薬をいただいたようです」
(質が良い……?アンジェリカさんの魔力入りとはいえ私が作った回復薬なのに?)
小鳥が昨日使ったのは神殿の回復薬講習の時に作成した基本的な回復薬だ。
手順通りに作れなかったうえに、アンジェリカに手助けまでしてもらった。小鳥のその回復薬は、アンジェリカやレイアが正しく作った薬よりも色が薄い仕上がりであった。小鳥にはその回復薬の質が良いとは感じなかった。
(社交辞令で褒めてくれてるのかな?でも助かった事には変わりはないわ)
「極々普通の、むしろちょっと微妙かもしれない回復薬ですよ。でも、少しでも役に立てたのならよかったです」
「ははは、ご謙遜を。では、馬車へご案内致しましょう」
マーレイのその言葉で宿屋の従業員が動き出し、扉を開くと小鳥たちを見送った。
「またのお越しをお待ちしております」
宿屋のフロントでカーダリング家の使いの者の対応をしていた男性が小鳥たちを迎えてくれた。その穏やかな笑みの奥には、小鳥たちが来てくれたという安堵が見える。
やはり使いの者と言えど、領主の家という肩書きは大きく感じられるようだ。
「ただいま戻りました」
小鳥がそう挨拶を返すと同時に使いの者が小鳥たちの方へと振り返った。前髪を後ろに流したスタイルの男性は優しげな雰囲気だが、仕事の出来る執事のおじ様といった風貌であった。
(わぁ……。すごく執事っぽい雰囲気がある人だなぁ。なんだか海外の映画に出てきそうな素敵なおじ様……)
使いの男性はにこりと微笑むと、小鳥たちの方へとやって来た。胸に手を当て軽くお辞儀をすると、微笑みを浮かべたまま小鳥へと一通の封筒を差し出してきた。
「お初にお目にかかります。カーダリング家で執事をしております、マーレイと申します。奥様より小鳥様へお渡しするようにとお預かりした当カーダリング家への招待状でございます」
小鳥が受け取ったその手紙は上質な封筒に入っており、赤い封蝋で封がされていた。封蝋に施された模様は馬車に付いていた物と同じデザインのようだ。
(受け取りはしたけど、これはどうすれば良いの!?ここで開ける?そもそも、こういう手紙ってどうやって開けるのが正解なの!?)
フィクションの世界では見た事があるが、実際に封蝋がされた招待状など初めて手にしたのだ。小鳥が手紙を見つめたまま固まっていると、横にいたリュカが一歩前へと踏み出す。
「これは返事が必要なものかな?それともすぐにそちらへ向かう事を君の主人は望んでいるのかな?」
リュカは執事のマーレイに向かってひどく冷静な声色で言葉を発した。これまで小鳥と気安くお喋りをしていたリュカとは違うその雰囲気に、小鳥は目を瞬きながら手元の手紙からリュカへと視線を移す。
「どちらでも結構でございます。後日であれば小鳥様のご都合がよろしい時をご指定いただければ、その日時に迎えの馬車をご用意させていただきます」
「そう。ではこちらで少し待つといいよ。ボク達は一度部屋に戻る。……小鳥、部屋に行こ?」
「え?でも…」
考える時間をもらえるのならありがたいが、果たして待たせてもいいものなのか、と小鳥が考えていると、その思考を読んだかのようにマーレイが柔らかく微笑んだ。
「小鳥様のご事情もございましょう。私はこちらでお待ちしておりますので、どうぞごゆっくりお考えください」
マーレイのその言葉に後押しをされ、小鳥はリュカに手を引かれながら部屋へと戻って行った。
「リュカこれはどうするべきだと思う?手紙の返事を書いた方がいいのかな?こういう時の作法が分からない……!」
パタンと部屋の扉を閉めると、手にした封筒を見つめながらリュカへと助けを求める。リュカは慌てた様子もなく、机の引き出しからペーパーナイフを取り出して来た。
「まずは中身を見なくっちゃね。はい、これ使って開けて」
「ありがとう。そうだね、まずは書いてある事の確認だよね」
リュカに促されるがまま、シュッとペーパーナイフで封筒を開けると、二つ折りにされた一枚の手紙が入っていた。そこに書かれた流れるような綺麗な文字は、こちらの文字を覚えて日が浅い小鳥には少々難解であった。
(署名として書かれているナターリエさんの名前は分かる。内容も所々は分かるんだけど……)
小鳥はぐっと眉間にシワを寄せて流暢な文字を解読していると、その様子を見ていたリュカが横から手紙を読んでくれた。
「どれどれ?うん。普通の招待状だね。昨日助けてもらった事に対してのお礼と、急だけど家に招いて改めて挨拶したいって。小鳥の服装から何かしらの事情がある事を考慮して急いで使いを出したみたいだね」
「…やっぱり昨日の服装ってかなり目立ってた?」
「ちょっとだけ目立ってたかな。騎士団のマントは見る人が見ればすぐ分かるからね」
「そっか……。とりあえず、早めにナターリエさんのお招きを受けたいと思う。リュカはナターリエさんのお家の近くで少しでも早く探し物をしたいでしょ?」
「そうだね。出来れば早く見つけたいかな。それじゃあこのまま家に連れて行ってもらおっか!返事を書く手間も省けるしね」
荷物らしい荷物もないリュカは、もう準備は出来ているとばかりに扉を開けようとしている。
小鳥の手荷物は、マントで見えないように包んだボロボロの神殿の服と、手のひらサイズのナイフだ。中身が見えないように、もう一度きっちりとマントを畳み直すと、今度はスカートのポケットの中にお金と星の欠片が入っている事をしっかりと確認をする。
よし、と気合いを入れると扉で待ち構えているリュカの元へと向かった。
「マーレイさん、お待たせしました」
小鳥たちが階段からロビーへと降りると、マーレイは壁際に立っていた。お茶でも飲んで待っているかと思ったが、どうやら立ったままで待っていたらしい。
待たせてしまった事に少々罪悪感を覚えつつ、小鳥はマーレイにナターリエのお招きに応じる旨を伝える。
「当家の招待に応じてくださり、ありがとう存じます。奥様も早くお会いになりたいとおしゃっていたので、お喜びになるでしょう。では、このまま馬車にご案内してもよろしいでしょうか?」
はい、と答えようとした小鳥は大事な事を思い出す。
「宿代の支払いがありますので、少しだけ待ってもらっていいでしょうか?」
うっかり忘れかけていたが宿代もタダではないのだ。
ポケットからお金の入った小さな布袋を取り出しながら、支払いのためフロントへと向かおうとしたが、フロントから出てこちらの様子を静かに伺っていた男性に止められた。
「お客様、すでにカーダリング家のお名前でお支払い頂いております」
「……支払い済み」
「僭越ながら、当家で支払わせて頂きました」
にこりと微笑んだマーレイがいつの間にか支払ってくれていたようだ。懐具合に余裕のない小鳥にとっては大変ありがたい事であった。
「ありがとうございます!お家にお招きいただくうえに、宿代のまで負担していただいて…。とても助かります」
「感謝するのはむしろこちらの方です。奥様を、そして御者を救って頂いた事に私からも御礼を申し上げます。命を救っていただき、ありがとうございました。……私共使用人は後回しにされる事が当然なのです。しかし、小鳥様はより怪我が深刻な者を優先してくださいました。その結果、御者の彼の命が助かったのです」
怪我をしていた場合、どのような怪我であれ領主夫人であるナターリエを優先して助けるのが普通である。使用人の怪我など手遅れになろうとも、地位の高い者から指示が出ない限りは後回しにされる。
昨日も、怪我の具合を見て御者を優先しようとした小鳥であったが、侍女がそれを止めナターリエを優先するように言ったのだ。しかし、小鳥はそれでも御者を優先させた。
小鳥にとっては当然の行動であっても、地位の低い者を優先させる行為は皆が出来ることではないのだ。
「御者の男性が無事でよかったです。ただ、怪我が酷かったので完治するまでは時間が掛かると思いますが……」
「まだ仕事が出来る状態ではありませんが、今朝は歩けるようになっておりました。もうしばらく休めば仕事に復帰もできましょう。随分と質の良い回復薬をいただいたようです」
(質が良い……?アンジェリカさんの魔力入りとはいえ私が作った回復薬なのに?)
小鳥が昨日使ったのは神殿の回復薬講習の時に作成した基本的な回復薬だ。
手順通りに作れなかったうえに、アンジェリカに手助けまでしてもらった。小鳥のその回復薬は、アンジェリカやレイアが正しく作った薬よりも色が薄い仕上がりであった。小鳥にはその回復薬の質が良いとは感じなかった。
(社交辞令で褒めてくれてるのかな?でも助かった事には変わりはないわ)
「極々普通の、むしろちょっと微妙かもしれない回復薬ですよ。でも、少しでも役に立てたのならよかったです」
「ははは、ご謙遜を。では、馬車へご案内致しましょう」
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