あなたが捨てた花冠と后の愛

小鳥遊 れいら

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リリィとの間に子供が10人もできた。
本当に嬉しかった。言葉では表せないほどに嬉しかった。
最近はリリィが何を考えているのかがわからない。
子どもたちも母親であるリリィよりルチアに懐いている。その姿を見ても、リリィは顔色一つ変えなかった。

リリィ、君は今何を思い、何を考えているの。
昔はリリィのことがよくわかった。でも、今は何もわからない。


側近からリリィが倒れたことを伝えられて、急いでリリィの元へ向かった。
リリィ、無事で居てくれ!頼む!

1週間経ってやっとリリィが目を覚ました。
なんか様子がおかしい。リリィがリリィではなくなってしまったように感じた。
その予感は当たってしまった。

「陛下、わたくし恋愛がしたいです。人を好きになりたいです。」

リリィからの願いなら何でも叶えてあげたいと思った。い、いま、リリィは何で言った。
きっと俺の聞き間違いだ。リリィに再度尋ねると

「恋愛がしたいです。人を好きになりたいです。陛下」

今度ははっきりと聞こえた。恋愛?人を好きになりたい? リリィは何を言っているのだ。

「リリィ、私と結婚をし、子供も産まれたのに恋愛をしたいとはどういうことだ。」

リリィをまっすぐ見つめる

「わたくしは、皇后として果たすべき跡継ぎという責務は果たしました。もう自由になりたいのです。」

リリィもまっすぐこちらを見て言ってきた。

「リリィの言いたいことはわかった。しかし、それを認めるわけには行かない。そなたは皇后なのだから」

「陛下のおっしゃっていることはわかりました。でしたら、皇后の座を辞させていただきたいです。」

リリィが皇后を辞める!何を言っているのだ。

「皇后を辞するだとそんなこと許されるわけないだろ」

リリィに向かってはじめては強い口調で言ってしまった

「陛下のお気持ちはわかりました。休みたいのでお引き取りを」

良かった。リリィが納得してくれたか。

「そうか。分かってくれてうれしいよ。身体をゆっくり休めるといい。ではまた。」



このとき、感情的にはならずにしっかりと話しておけば良かった。リリィが思い詰めていたことにも気づけたかもしれないに、なんて愚かなんだ、俺は・・・
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