16 / 35
16
しおりを挟む
皇子が1歳になり、幼き子供は何があるかわからない。そのためにも、跡継ぎとなる子供はたくさんいたほうが良いのではないかと思い、陛下との子を妊娠し、出産をし、双子の皇女が産まれ、その後も妊娠、出産を繰り返した。
妊娠、出産を繰り返していくうちにもう15年も経ってしまった。
わたくしと陛下の間には6男4女、計10人もの子どもに産まれた。
本当に、魔女様には感謝しかない。
陛下への感情は昔のようなものはなくなってしまったが、家族の情はあると思う。
子どもたちには怒ることもなければ喜びなどもあまりなく、一定の感情を維持している。
母である私がこんな感じなこともあり、子どもたちは側妃であるルチア様に懐いている。
そのことに関しても特に何も思わない。
最後の子どもを出産したあと、ふと思った。
また恋愛してみたい。皇后としての責務は果たせた。
自由になりたい。
さらに半年後、言葉にも表せない頭の痛みで私は倒れた
(こ、皇后陛下!誰か!誰か、来て!)
「皇后が倒れただと!」
リリィ!リリィ!
皇后が目を覚ましたのは、1週間過ぎた頃だった。
「ここは、どこ。」
「リリィ!目を覚ましたんだね。良かった。本当に良かった。」
陛下がわたくしのことを見ている?なぜ?
執務はどうしているの
「陛下、ご心配をおかけいたしました。わたくしは大丈夫でございます。執務にお戻りください。」
陛下は心配していた顔から、顔色が真っ青になってしまった。
「へ、陛下、大丈夫ですか。誰か、誰か医者を」
侍女に医者を呼ぶように言っていると、陛下が痛いくらい強く手を握ってきた。
「あの、陛下、痛いです」
陛下は我に返り、手を離した。
「すまない。痛くないか」
わたくしの手を心配そうに見ている
「大丈夫です。」
陛下はなぜ、泣きそうな顔をしてらっしゃるの
「リリィ、身体は大切にしてほしい。」
「わかりました。陛下にお願いがあるのですが」
私は兼ねてより思っていた願いを伝えた。
「陛下、わたくし、恋愛がしたいです。人を好きになりたいです。」
部屋が静まり返るのがわかり、陛下の絶望した顔がそこ
にあった。
「リ、リリィ。今なんと言った。すまない。よく聞こえなかった。」
「人を好きになりたいと申し上げました。陛下」
妊娠、出産を繰り返していくうちにもう15年も経ってしまった。
わたくしと陛下の間には6男4女、計10人もの子どもに産まれた。
本当に、魔女様には感謝しかない。
陛下への感情は昔のようなものはなくなってしまったが、家族の情はあると思う。
子どもたちには怒ることもなければ喜びなどもあまりなく、一定の感情を維持している。
母である私がこんな感じなこともあり、子どもたちは側妃であるルチア様に懐いている。
そのことに関しても特に何も思わない。
最後の子どもを出産したあと、ふと思った。
また恋愛してみたい。皇后としての責務は果たせた。
自由になりたい。
さらに半年後、言葉にも表せない頭の痛みで私は倒れた
(こ、皇后陛下!誰か!誰か、来て!)
「皇后が倒れただと!」
リリィ!リリィ!
皇后が目を覚ましたのは、1週間過ぎた頃だった。
「ここは、どこ。」
「リリィ!目を覚ましたんだね。良かった。本当に良かった。」
陛下がわたくしのことを見ている?なぜ?
執務はどうしているの
「陛下、ご心配をおかけいたしました。わたくしは大丈夫でございます。執務にお戻りください。」
陛下は心配していた顔から、顔色が真っ青になってしまった。
「へ、陛下、大丈夫ですか。誰か、誰か医者を」
侍女に医者を呼ぶように言っていると、陛下が痛いくらい強く手を握ってきた。
「あの、陛下、痛いです」
陛下は我に返り、手を離した。
「すまない。痛くないか」
わたくしの手を心配そうに見ている
「大丈夫です。」
陛下はなぜ、泣きそうな顔をしてらっしゃるの
「リリィ、身体は大切にしてほしい。」
「わかりました。陛下にお願いがあるのですが」
私は兼ねてより思っていた願いを伝えた。
「陛下、わたくし、恋愛がしたいです。人を好きになりたいです。」
部屋が静まり返るのがわかり、陛下の絶望した顔がそこ
にあった。
「リ、リリィ。今なんと言った。すまない。よく聞こえなかった。」
「人を好きになりたいと申し上げました。陛下」
550
あなたにおすすめの小説
彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
白い結婚を終えて自由に生きてまいります
なか
恋愛
––アロルド、私は貴方が結婚初日に告げた言葉を今でも覚えている。
忘れもしない、あの時貴方は確かにこう言った。
「初めに言っておく、俺達の婚姻関係は白い結婚として……この関係は三年間のみとする」
「白い結婚ですか?」
「実は俺には……他に愛する女性がいる」
それは「公爵家の令嬢との問題」を理由に、三年間だけの白い結婚を強いるもの。
私の意思を無視して三家が取り決めたものであったが、私は冷静に合意を決めた
――それは自由を得るため、そして『私自身の秘密を隠すため』の計算でもあった。
ところが、三年の終わりが近づいたとき、アロルドは突然告白する。「この三年間で君しか見えなくなった。白い結婚の約束をなかったことにしてくれ」と。
「セシーリア、頼む……どうか、どうか白い結婚の合意を無かった事にしてくれ」
アロルド、貴方は何を言い出すの?
なにを言っているか、分かっているの?
「俺には君しかいないと、この三年間で分かったんだ」
私の答えは決まっていた。
受け入れられるはずがない。
自由のため、私の秘密を守るため、貴方の戯言に付き合う気はなかった。
◇◇◇
設定はゆるめです。
とても強い主人公が自由に暮らすお話となります。
もしよろしければ、読んでくださると嬉しいです!
旦那様に学園時代の隠し子!? 娘のためフローレンスは笑う-昔の女は引っ込んでなさい!
恋せよ恋
恋愛
結婚五年目。
誰もが羨む夫婦──フローレンスとジョシュアの平穏は、
三歳の娘がつぶやいた“たった一言”で崩れ落ちた。
「キャ...ス...といっしょ?」
キャス……?
その名を知るはずのない我が子が、どうして?
胸騒ぎはやがて確信へと変わる。
夫が隠し続けていた“女の影”が、
じわりと家族の中に染み出していた。
だがそれは、いま目の前の裏切りではない。
学園卒業の夜──婚約前の学園時代の“あの過ち”。
その一夜の結果は、静かに、確実に、
フローレンスの家族を壊しはじめていた。
愛しているのに疑ってしまう。
信じたいのに、信じられない。
夫は嘘をつき続け、女は影のように
フローレンスの生活に忍び寄る。
──私は、この結婚を守れるの?
──それとも、すべてを捨ててしまうべきなの?
秘密、裏切り、嫉妬、そして母としての戦い。
真実が暴かれたとき、愛は修復か、崩壊か──。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 いいね❤️励みになります!ありがとうございます!
【完結】側妃は愛されるのをやめました
なか
恋愛
「君ではなく、彼女を正妃とする」
私は、貴方のためにこの国へと貢献してきた自負がある。
なのに……彼は。
「だが僕は、ラテシアを見捨てはしない。これから君には側妃になってもらうよ」
私のため。
そんな建前で……側妃へと下げる宣言をするのだ。
このような侮辱、恥を受けてなお……正妃を求めて抗議するか?
否。
そのような恥を晒す気は無い。
「承知いたしました。セリム陛下……私は側妃を受け入れます」
側妃を受けいれた私は、呼吸を挟まずに言葉を続ける。
今しがた決めた、たった一つの決意を込めて。
「ですが陛下。私はもう貴方を支える気はありません」
これから私は、『捨てられた妃』という汚名でなく、彼を『捨てた妃』となるために。
華々しく、私の人生を謳歌しよう。
全ては、廃妃となるために。
◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです!
立派な王太子妃~妃の幸せは誰が考えるのか~
矢野りと
恋愛
ある日王太子妃は夫である王太子の不貞の現場を目撃してしまう。愛している夫の裏切りに傷つきながらも、やり直したいと周りに助言を求めるが‥‥。
隠れて不貞を続ける夫を見続けていくうちに壊れていく妻。
周りが気づいた時は何もかも手遅れだった…。
※設定はゆるいです。
優しく微笑んでくれる婚約者を手放した後悔
しゃーりん
恋愛
エルネストは12歳の時、2歳年下のオリビアと婚約した。
彼女は大人しく、エルネストの話をニコニコと聞いて相槌をうってくれる優しい子だった。
そんな彼女との穏やかな時間が好きだった。
なのに、学園に入ってからの俺は周りに影響されてしまったり、令嬢と親しくなってしまった。
その令嬢と結婚するためにオリビアとの婚約を解消してしまったことを後悔する男のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる