あなたが捨てた花冠と后の愛

小鳥遊 れいら

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リリィが心を亡くしてしまった。どういうことだ。

「リリィが心を亡くしたというのはどういうことだ。」

「リリィはな、お前が側妃を一方的に娶り、一夜を共にし、大切な思い出までも踏みにじられ心が壊れてしまったんだ!自分を守るためにリリィはな、森の奥深くにいる魔女のもとへ行き、皇后陛下の責務を果たす薬をもらったんだ!」

確かにルチアのことは一方的だった。一夜を共にしたことなどない。大切な思い出を踏みにじったこともない。
魔女とはなんだ。薬とは何のことだ

「確かにルチアのことは一方的であった。しかし、ルチアとは一夜を共にしたことなどない。ルチアは同性愛者だ。リリィとの思い出を踏みにじるわけがない。」

「側妃が同性愛者!ふざけるな!なら、なぜリリィが侍女たちに陰口を言われなければならない!」

侍女たちが何が言っていたのか、知らなかった。

「それに思い出を踏みにじっていないだと!リリィと初めて行った王宮の庭園で花冠を作ったよな!その時約束したよな!リリィ以外の人には作らないと!」

俺はその言葉で思い出した。そうだ。リリィと約束した思い出の花冠を俺はルチアに作り、渡したのだ。
そういえば、リリィは魔女に何をもらったのだ。

「リリィは、魔女に何の薬をもらったのだ。」

リリィはずっと服用していたのか。どういうことだ。

「リリィが魔女からもらったのは、跡継ぎを産むための薬だよ!皇后としての責務を果たすためにな!その代わり魔女に対価を払った。」

跡継ぎを産むための薬だと、リリィがそんなに思い詰めていたとは知らなかった。

「た、対価とはなんだ。ま、まさか、リリィの心」

そんなわけない。違うと言ってくれ

「その通りと言いたいところだが、リリィはな、大切な人を想う気持ちを対価にしたんだ。」

大切な人への想いだと!まさか!

「夫であるレオナルドと子供たちへの想いを亡くすということだ!リリィは対価を払ってでも皇后としての責務を果たそうとしていたんだ。」

リリィがそんなことをしていたなんて。すべてのピースが揃った。私への関心、子供たちへの関心がなかったのは魔女への対価だったのか。

「リリィは戻るのか。戻ると言ってくれ!」

リリィなぜ、俺に相談してくれなかったんだ。

「今、なぜと思っているよな!相談なんてできるわけないだろ!一方的に側妃を決めるようなヤツに!」

あぁ、俺はすべて間違えていたんだ。リリィを守るための側妃もすべて。どうしたらいいんだ。
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