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第二章
【七】星夜―俺の祖母ちゃんと仲間たち
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ピンポーン。ガチャリ。
「いらっしゃい」
「こんにちは。休日にすいません。おじゃまします」
「「こんにちは~。おじゃまします」」
「まあ、まあ。いらっしゃい。星夜の祖母です」
「はじめまして、蜂谷です」
「はじめまして、多賀城です」
「はじめまして、気仙沼です」
「こんにちは、叔母のルカです。みんな、今日はありがとう!」
週末の午後、萩野兄妹と腐女子トリオが梱包作業の手伝いにやって来た。リビングは久々に活気に満ちあふれた。
「コンニチハ。ルシアン・アジャール、デス」
「祖母ちゃん、ルカ叔母さん。東京の学校で一緒だった、アジャール王子だよ。王子、ラン祖母ちゃんとルカ叔母さんだ。つーか、なんでここに来たんだ?」
「シンユウノ、イエへ、アソビニ、キタ」
「俺たち、親友だっけ。王子と隅っこ珍獣だったろ」
「イッショニ、ジュギョウ、ウケタ。トクベツ」
「ねえ、どうして星夜君は王子に冷たいの?」
蜂谷さんの問いに、海人が答える。
「冷たくはないだろ。星夜のいいところはな、身分やお金で態度を変えないところだ」
「なまりが可笑しいってクラスメイトから無視されてた俺を王子が気の毒に思って、特別教室に入れてくれたんだ。でもメンバーが濃すぎたな……」
「どんなメンバーだったの?」
「全員王子様だったりして~」
「うおー。イケメンクラス。萌え死ぬ~」
「「ブロマ~ンス」」
仲良しの合い言葉なのかーい。
「ドコガ、コインダ?」
アジャール王子が顎をしゃくったら、背後に控えていた側近がタブレットを蜂谷さんへ渡した。
「うっそマジ?」
「これ、若生君のクラスメイト?」
「え、う、うん」
「アジャール王子の従兄弟のハッサン王子にトヨトミグループご子息の豊臣様。イギリスから留学中のハーシー公のご子息に、○○大臣のご子息です」
流ちょうな日本語で話すのは、第三側近だ。
タブレットの画像は、顔の濃い野郎どもが、糸目の俺を囲んで豪快に笑っていた。俺だけが能面でツライ。確か、高校に上がったばかりの頃だ。
側近が画面をスワイプし、今度は月子ちゃんへ渡した。
「これって、星夜君の取り合いしてない? みんな牽制し合ってるわよね?」
「スルドイネ。ミンナ、星夜ヲヒショニ、シタガッタ」
「俺なんか平凡で、なんも得意技ないぞ」
「俺は知ってるぜ。星夜は十カ国語以上話せるだろ」
「え……なんで知ってる?」
「星夜君、気づかなかった? お兄様は会話に何カ国語か挟んで話していたの」
「そうだったっけ。ボーッとして気づかなかったぜ」
「兄さんは星夜が幼い頃からスパルタ教育してたから、その成果の表れね。まあ傍目から見て、あれはオリンピック選手並みに厳しい訓練だったわよね~」
「そう思ってたんなら、ルカも止めてくれればよかったのに……」
「ムダムダ。天才は自分が一番正しいと思い込んでるんだから」
祖母ちゃんとルカ叔母さんが、ため息をついている。
確かに、自分が太陽だと思い込んでいる父さんは、家族(惑星)の人生の周回速度までコントロールしたがった。
「若生君、苦労したんだね……」
「星夜、だから俺の会社へこいよ!」
「だからってなんだ。でもまあ、それもいいかな」
「やった!」
「星夜、アジャールニ、コナイノカ。キュウリョウハ10バイ、ダス」
「汚いぞ、アジャール王子!」
海人が激おこだ。
「さあさあ、お茶をどうぞ」
ピンポーン。
ラン祖母ちゃんがいれた紅茶を飲みながら、お手製クッキーをかじっていると、またもや玄関チャイムが鳴った。
「私が出るわ。たぶん彼よ」
ルカ叔母さんがいそいそと玄関へ向かった。心なしか嬉しそうだ。
「彼って、恋人?」
月子ちゃんがワクワク顔だ。
月子ちゃんはあのイベントで菅氏が気に入って、来月お見合いが決まった。決め手は菅氏が渡したプレゼント目録だ。
目録は
①結婚後は月子ちゃん専用の趣味部屋を用意する。
②趣味への干渉はしない。
③月子ちゃんの進路や将来の夢(漫画家志望)を止めない。という、腐女子の心をわしづかみする内容だった。
『無論、菅家の嫁として恥ずかしくない社交術を求められてるんだもの。妥当な内容だわ』
月子ちゃんはすまし顔だったけど口角は上がっていたのを、俺は見逃さなかった。海人曰く、お祖母さまは予め、月子ちゃん好みのイケメンを本命に選んでいたとか。萩野会長は全く抜け目がない。
ネコのルビーは海人の、サファイアはアジャール王子の膝に乗って喉を鳴らしている。おーい、俺はここだぞ。お前たち、イケメンがわかるのかー?
みんなが、俺の答えを待っている。
「え、あ~……」
「おばさま、すっごく美人だもん。イケメンスパダリかな~」
「ハーレークイーン、万歳~!」
ブロマンスはどこいった?
ガチャリ。
「チョリッス!」
「ちょ……?」
金髪の若者の挨拶に、若生家以外の人間が固まった。穴の開いたジーンズにTシャツ、耳には合計四個のデカいピアスが輝いている。
「元同僚の山田君よ」
「は、はじめまして。山田です。ルカさんのフィ、フィアンセです!」
「「フィアンセ⁉」」
「正確にはフィアンセ候補よ。来月の夢マッセで開催される【みちのく米ティア】で同人誌を三十冊完売させたら、フィアンセに昇格させてあげるの」
ビックリ仰天する一同に、ルカ叔母さんが宣言してしまったぞ。
「がんばるっす!」
ルカ叔母さんの前で張り切るチョリッス君……いや、山田さんが哀れだ。おい、それはルカ叔母さんの奴隷になるって事だぞ。いいのか?
「なんだか金髪君に尻尾が見えるわ……」
「チョリッス君、わんこ属性ね」
「ルカさん、女王様だったのね」
「似合うわ~」
チョリッス君に紅茶を渡すルカ叔母さん。隣に座る山田さんは叔母さんより十歳以上年下のはず。
「愛に年齢差は関係ないわよ」
月子ちゃん、聞こえてたか……。
「これを食べたら、同人誌を五十冊、OPP袋に入れるわよ」
叔母さんがクッキーをチョリッス君の口元へ持って行ったぞ。彼はパクリと食いつくと、感動に震えながら咀嚼していた。
「なんだかご主人様と保護犬のユーチューブみたい」
多賀城さん、例えがひどいぞ!
「それな」
気仙沼さんもか。
「アイノ、ドレイダ」
「「その通り!」」
和気藹々と同人誌を透明な袋に入れて、緩衝材(プチプチ)つきの封筒へ入れていった。
夢マッセは宮城区にある海沿いのイベントホールだ。そこの同人誌頒布会が祖母ちゃんのイベントデビューになる。
「もし売れなかったら、チョリッス君どうするつもりかな」
「決まってるじゃん。次はJ庭インオータムでしょ」
「マジか。それまでお預け食らうのかよ」
海人が哀れみの視線をチョリッス君へ向けた。当の本人はルカ叔母さんの向かい側に座って、愛する人をうっとりと見つめていた。
「学校の腐女子仲間に買いに来させようか」
「それって、やらせじゃないかよ。いいのか」
「ダメよ。ルカはもう少し、あの時間を楽しみたいんじゃないかしら」
俺の疑問にラン祖母ちゃんが答える。なるほど、余計なお世話でした!
梱包作業も終了し、予約注文の五十冊も無事宅配便センターへ――。
※ ※ ※
そして六月。みちのく米ティア開催日がやって来た。人数の関係上、二スペースを申し込んで、ラン祖母ちゃん、俺、ルカ叔母さんとチョリッス君が交代で売り子をすることに。会場の外では萩野兄妹と腐女子トリオ、そしてアジャール王子一行が。
快晴の空をバックに夢マッセ前でメンバーと記念撮影した。
カシャリ。カシャリ。
側近が撮った写真はLIN○グループ「ラン祖母ちゃんとゆかいな仲間たち」に送られた。祖母ちゃんの顔に、悲しみの影は見えない。きっと祖父ちゃんも、天国でホッとしているはずだ。
うん、同人誌を作ってよかった。
このメンバーで「仙台七夕」や駐屯地の花火大会、秋には「定禅寺ジャズフェスティバル」、そして冬は「仙台光のページェント」に出かける予定だ。
もちろん、J庭インオータムも忘れちゃいないぜ。
「さあ、みんな。行きましょう!」
ルカ叔母さんの声が響き渡る。
「「はい!」」
みちのく米ティア、スペースF16、17。
みんな、サークル「ラン★とゆかいな仲間たち」に来てくれ。
待ってるぜ!
【奨励賞受賞部分 完】
「いらっしゃい」
「こんにちは。休日にすいません。おじゃまします」
「「こんにちは~。おじゃまします」」
「まあ、まあ。いらっしゃい。星夜の祖母です」
「はじめまして、蜂谷です」
「はじめまして、多賀城です」
「はじめまして、気仙沼です」
「こんにちは、叔母のルカです。みんな、今日はありがとう!」
週末の午後、萩野兄妹と腐女子トリオが梱包作業の手伝いにやって来た。リビングは久々に活気に満ちあふれた。
「コンニチハ。ルシアン・アジャール、デス」
「祖母ちゃん、ルカ叔母さん。東京の学校で一緒だった、アジャール王子だよ。王子、ラン祖母ちゃんとルカ叔母さんだ。つーか、なんでここに来たんだ?」
「シンユウノ、イエへ、アソビニ、キタ」
「俺たち、親友だっけ。王子と隅っこ珍獣だったろ」
「イッショニ、ジュギョウ、ウケタ。トクベツ」
「ねえ、どうして星夜君は王子に冷たいの?」
蜂谷さんの問いに、海人が答える。
「冷たくはないだろ。星夜のいいところはな、身分やお金で態度を変えないところだ」
「なまりが可笑しいってクラスメイトから無視されてた俺を王子が気の毒に思って、特別教室に入れてくれたんだ。でもメンバーが濃すぎたな……」
「どんなメンバーだったの?」
「全員王子様だったりして~」
「うおー。イケメンクラス。萌え死ぬ~」
「「ブロマ~ンス」」
仲良しの合い言葉なのかーい。
「ドコガ、コインダ?」
アジャール王子が顎をしゃくったら、背後に控えていた側近がタブレットを蜂谷さんへ渡した。
「うっそマジ?」
「これ、若生君のクラスメイト?」
「え、う、うん」
「アジャール王子の従兄弟のハッサン王子にトヨトミグループご子息の豊臣様。イギリスから留学中のハーシー公のご子息に、○○大臣のご子息です」
流ちょうな日本語で話すのは、第三側近だ。
タブレットの画像は、顔の濃い野郎どもが、糸目の俺を囲んで豪快に笑っていた。俺だけが能面でツライ。確か、高校に上がったばかりの頃だ。
側近が画面をスワイプし、今度は月子ちゃんへ渡した。
「これって、星夜君の取り合いしてない? みんな牽制し合ってるわよね?」
「スルドイネ。ミンナ、星夜ヲヒショニ、シタガッタ」
「俺なんか平凡で、なんも得意技ないぞ」
「俺は知ってるぜ。星夜は十カ国語以上話せるだろ」
「え……なんで知ってる?」
「星夜君、気づかなかった? お兄様は会話に何カ国語か挟んで話していたの」
「そうだったっけ。ボーッとして気づかなかったぜ」
「兄さんは星夜が幼い頃からスパルタ教育してたから、その成果の表れね。まあ傍目から見て、あれはオリンピック選手並みに厳しい訓練だったわよね~」
「そう思ってたんなら、ルカも止めてくれればよかったのに……」
「ムダムダ。天才は自分が一番正しいと思い込んでるんだから」
祖母ちゃんとルカ叔母さんが、ため息をついている。
確かに、自分が太陽だと思い込んでいる父さんは、家族(惑星)の人生の周回速度までコントロールしたがった。
「若生君、苦労したんだね……」
「星夜、だから俺の会社へこいよ!」
「だからってなんだ。でもまあ、それもいいかな」
「やった!」
「星夜、アジャールニ、コナイノカ。キュウリョウハ10バイ、ダス」
「汚いぞ、アジャール王子!」
海人が激おこだ。
「さあさあ、お茶をどうぞ」
ピンポーン。
ラン祖母ちゃんがいれた紅茶を飲みながら、お手製クッキーをかじっていると、またもや玄関チャイムが鳴った。
「私が出るわ。たぶん彼よ」
ルカ叔母さんがいそいそと玄関へ向かった。心なしか嬉しそうだ。
「彼って、恋人?」
月子ちゃんがワクワク顔だ。
月子ちゃんはあのイベントで菅氏が気に入って、来月お見合いが決まった。決め手は菅氏が渡したプレゼント目録だ。
目録は
①結婚後は月子ちゃん専用の趣味部屋を用意する。
②趣味への干渉はしない。
③月子ちゃんの進路や将来の夢(漫画家志望)を止めない。という、腐女子の心をわしづかみする内容だった。
『無論、菅家の嫁として恥ずかしくない社交術を求められてるんだもの。妥当な内容だわ』
月子ちゃんはすまし顔だったけど口角は上がっていたのを、俺は見逃さなかった。海人曰く、お祖母さまは予め、月子ちゃん好みのイケメンを本命に選んでいたとか。萩野会長は全く抜け目がない。
ネコのルビーは海人の、サファイアはアジャール王子の膝に乗って喉を鳴らしている。おーい、俺はここだぞ。お前たち、イケメンがわかるのかー?
みんなが、俺の答えを待っている。
「え、あ~……」
「おばさま、すっごく美人だもん。イケメンスパダリかな~」
「ハーレークイーン、万歳~!」
ブロマンスはどこいった?
ガチャリ。
「チョリッス!」
「ちょ……?」
金髪の若者の挨拶に、若生家以外の人間が固まった。穴の開いたジーンズにTシャツ、耳には合計四個のデカいピアスが輝いている。
「元同僚の山田君よ」
「は、はじめまして。山田です。ルカさんのフィ、フィアンセです!」
「「フィアンセ⁉」」
「正確にはフィアンセ候補よ。来月の夢マッセで開催される【みちのく米ティア】で同人誌を三十冊完売させたら、フィアンセに昇格させてあげるの」
ビックリ仰天する一同に、ルカ叔母さんが宣言してしまったぞ。
「がんばるっす!」
ルカ叔母さんの前で張り切るチョリッス君……いや、山田さんが哀れだ。おい、それはルカ叔母さんの奴隷になるって事だぞ。いいのか?
「なんだか金髪君に尻尾が見えるわ……」
「チョリッス君、わんこ属性ね」
「ルカさん、女王様だったのね」
「似合うわ~」
チョリッス君に紅茶を渡すルカ叔母さん。隣に座る山田さんは叔母さんより十歳以上年下のはず。
「愛に年齢差は関係ないわよ」
月子ちゃん、聞こえてたか……。
「これを食べたら、同人誌を五十冊、OPP袋に入れるわよ」
叔母さんがクッキーをチョリッス君の口元へ持って行ったぞ。彼はパクリと食いつくと、感動に震えながら咀嚼していた。
「なんだかご主人様と保護犬のユーチューブみたい」
多賀城さん、例えがひどいぞ!
「それな」
気仙沼さんもか。
「アイノ、ドレイダ」
「「その通り!」」
和気藹々と同人誌を透明な袋に入れて、緩衝材(プチプチ)つきの封筒へ入れていった。
夢マッセは宮城区にある海沿いのイベントホールだ。そこの同人誌頒布会が祖母ちゃんのイベントデビューになる。
「もし売れなかったら、チョリッス君どうするつもりかな」
「決まってるじゃん。次はJ庭インオータムでしょ」
「マジか。それまでお預け食らうのかよ」
海人が哀れみの視線をチョリッス君へ向けた。当の本人はルカ叔母さんの向かい側に座って、愛する人をうっとりと見つめていた。
「学校の腐女子仲間に買いに来させようか」
「それって、やらせじゃないかよ。いいのか」
「ダメよ。ルカはもう少し、あの時間を楽しみたいんじゃないかしら」
俺の疑問にラン祖母ちゃんが答える。なるほど、余計なお世話でした!
梱包作業も終了し、予約注文の五十冊も無事宅配便センターへ――。
※ ※ ※
そして六月。みちのく米ティア開催日がやって来た。人数の関係上、二スペースを申し込んで、ラン祖母ちゃん、俺、ルカ叔母さんとチョリッス君が交代で売り子をすることに。会場の外では萩野兄妹と腐女子トリオ、そしてアジャール王子一行が。
快晴の空をバックに夢マッセ前でメンバーと記念撮影した。
カシャリ。カシャリ。
側近が撮った写真はLIN○グループ「ラン祖母ちゃんとゆかいな仲間たち」に送られた。祖母ちゃんの顔に、悲しみの影は見えない。きっと祖父ちゃんも、天国でホッとしているはずだ。
うん、同人誌を作ってよかった。
このメンバーで「仙台七夕」や駐屯地の花火大会、秋には「定禅寺ジャズフェスティバル」、そして冬は「仙台光のページェント」に出かける予定だ。
もちろん、J庭インオータムも忘れちゃいないぜ。
「さあ、みんな。行きましょう!」
ルカ叔母さんの声が響き渡る。
「「はい!」」
みちのく米ティア、スペースF16、17。
みんな、サークル「ラン★とゆかいな仲間たち」に来てくれ。
待ってるぜ!
【奨励賞受賞部分 完】
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それ以上に、温かな感想をいただき、ラン祖母ちゃんが立ち直る様子までお届けできればと思います。
乱様、こんにちは!
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ゆかいな仲間たちがどんどん増えて行ってランおばあちゃんは楽しそうですね。
ルカ叔母さんにも可愛い保護犬のような奴隷君が出来て幸せそうです💖
星夜君はやっぱりこちらに帰って来て良かったです。居心地のいい家族、信頼できる海人君、月子ちゃん・・・
そして腐女子トリオに王子・・・たくさんの友達とワイワイガヤガヤと楽しそう~(^^♪
先日淫○○長読ませて頂きました。 とても満足な作品でした。 愉快な仲間最高!
また乱先生の作品を楽しみにしています。 お忙しいでしょうがお体に気を付けてお仕事と執筆頑張ってくださいね。
マロミル様
温かな感想をありがとうございます🙏😊
主人公は地元で楽しく暮らしていくはず? です。
BL作品以外でも、周りが賑やかになりました。読んでいただき、感謝です。
新作も、蛇のようなイケメンキャラが生まれたので、そのうち何かに登場させたいですね。
応援ありがとうございました!!
執筆がんばります〜!