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第2章 二人の誤算
迫り来る期日 ix(Selina and William)※※
しおりを挟む「……?」
急に黙ってしまったウィリアムの肌に手を滑らせながら、前より固くなった腹筋にセリーナは触れてみる。
(すごいわ……)
指先で軽く押した程度ではちっとも凹まないのである。自分の体とは全く異なる柔らかさに、セリーナは驚き、胸の鼓動が早まった。ときめきが止まらない。
(……ステキ)
言葉にするのが難しいが惹かれてしまう……これまで特に意識せずに全体的に〝好きだ〟と考えていたが、こうして急激な変化を経て以前との差が際立つせいか、今まで気にしていなかった細かい部分まで気になってくる。
(胸はこんなに厚かった? 背中の感じも変わったわ。腹部だけではなく脇腹や上腕にも筋が増えているのね。やっぱり腰が少し細くなったみたい。反対に、手首や首は太くなったような気がするわ……)
セリーナは次々と新たな発見を重ねていく。よくよく観察すれば一口に〝変化〟と言っても様々で。見れば見るほど人体の不思議、未知への興味で興奮を覚えた。
肉の質感や脈動する気配、寄り添って触れていると伝わってくる熱量など、骨格からして女性とは全く異なる〝男性〟を造りあげている組織の真髄に触れているような気になってくる。畏怖するように震えてしまう。
そして、それだけではない神秘的なものを感じるからだろうか……理由はわからないが異様に意識してしまうのだった。
更にこれが彼個人の力強さの源かと思うと誇らしく、魅力的で愛しくて……心が沸く。
おとなしく検分していたセリーナだったが、あらかた終えると我慢できずに動き出し、まだ少し滲んだ汗が残る肌をちろりと舐めあげた。
敬意を込めて労わりたいという気持ちと、愛する者への忠誠と誘い。
純粋な賛美や感嘆とは別に湧き出るなにか……
合わさって複雑に絡まる欲求、それらに突き動かされての行動だった――
セリーナがそのままぺろぺろと舐め続けていると、時折ピクリと彼の肌が呼応する。考え込んでいた意識がこちらに戻ってきたようだった。
それが嬉しくて、反応されると楽しくて……セリーナは腹から胸にむかって小刻みに口付けていき、小さな突起にたどり着くとそれを口に含むようにして舐めまわした。舌でつついて吸い付いているうちに、先端の突起は僅かだが膨らみを増していく。
セリーナはもう一方の側でもそれを繰り返し、そうでない片方では指先を滑らせてくりくりさせながら、突起をこすって刺激した。
そうしてる合間にも空いた方の片手は革帯の金具を外して緩め、少しずつ腹部の下に続く半身を寛がせていく。
――チュッ
セリーナはわざと音を立てながら、吸い付いていた胸の飾りから離れると、上から「はぁ…」と熱っぽい溜め息が落とされた。
見上げるとウィリアムが自分をジッと見つめており、なにか期待するような視線を送っている。
(キスしたいな……)
セリーナはウィリアムに接吻がしたかった。けれど彼は別の場所に口淫して欲しそうである。迷ったセリーナが逡巡していると、それを感じ取ったかのようにウィリアムが身を屈めてきて顔を寄せ、決断を迫る。セリーナは喜んで提案に応じた。
*
……ちゅっ、くちゅっ……くちゅり
静かな部屋に二人の唾液が絡まる音が響き、合間にパチパチと薪の爆ぜる音が混じる。
セリーナの柔らかい口唇を堪能する口付けに夢中になりながら、しっかりと他へも気を配る。ウィリアムはそっと彼女の手を取って、自身の怒張した場所に当てがった。
促されたセリーナが控えめながらも撫で始め、揉みほぐすようなそれを素直に味わった。
セリーナに触れられるのは嬉しいと思う。
あんな風に丹念に調べられると何やら照れくさい気もするが、今までとは違った関心を持たれたようで喜ばしい。
自分を構成する一部がこうしてセリーナを引き付けた事実は、己の欲望の中のどこかを充たす。
そうやってまた一つ、セリーナに対して抱く願望が満たされていくのを感じるのだ。
もともと硬かったものがさらに膨らんで、下穿きの中で随分と窮屈そうに緊張している。
明らかに先端が少しはみ出して、今にも飛び出さんばかりな陰茎の意を汲んで……セリーナがそっと下穿きに触れて圧迫から解放してくれる。
自由にされて嬉しそうに跳ねて揺れるのを、彼女が両手で包み込んだ。期待でますます血が滾る。
頭を撫でて、首をさすって、胴体をぐにぐにと揉みほぐす――セリーナは、まるで子猫を可愛がるような手つきでウィリアムの陰茎を愛で始める。
口付けし合う快感にそれらが二乗三乗と加算させれていき、絡まるように混ざる音がそれを側から指摘する。
……んっ……くちゅ……くちっ……はぁ……むちゅっ……くちっ……
堪らなくなったウィリアムは、再びセリーナの下着を押し広げて乳房を取り出すと、同じような手つきで揉みほぐす。
乳輪を掴んで尖りを増した先端をクリクリと捏ね回した。
「んっ!……ぁあん……や、ぁ、ウィル!」
セリーナが口付けを中断し、唇と共に体を離して抵抗する。泣き出しそうに潤んだ目をしている――
まるで自分に触れさせまいとするように……彼女は屈み、今度は口で陰茎を可愛がり始めた。
片方の手が陰嚢を揉みほぐし、片方で根元を支えながら口腔に含ませる。
ざらついた質感がそそる舌で舐めまわしてくる。彼女のぷるんとした厚みのある唇で食まれるのが心地よい。
茎を出したり咥え直したり……動く表皮に密着して、ちらりちらりと〝赤〟が覗いて興奮する。
食みながら、だんだん奥深くまで咥え込んでいた――
熱い口腔全体で包まれながらの摩擦による快感と、見せつけられる光景の官能的な艶やかさに、ウィリアムはますます息を乱していった。
「……っは、……んっ、リーナ……」
セリーナの唾とウィリアムの汁でドロドロに濡れていく。彼女が顔を上下に動かして、舌と唇で擦りあげる。
すると彼女の身体も前後に揺れて、ウィリアムの目には淫らに揺れる尻がたいそう魅力的に映った。
垂れ下がったスカートの裾をめくり上げ、剥き出しになった尻を掴むウィリアム。ぴくりとセリーナが反応を示したが、揺れる動きが止まることはなかった。
愛撫をやめないセリーナの舌使いは絶妙で、ぞくぞくとした快感が這い上がる。
(気持ちいい……)
ウィリアムはどうにか腰を振って押し付けたくなる衝動を堪えていたが、じっとしているのが苦痛でたまらない。
しだいに両手を動かして、セリーナの尻の割れ目から彼女の陰部に向かって進路を変えていく。
熱く湿った場所にたどり着くと、割れ目をなぞるように指を前後にすべらせていく――くちゅくちゅと音が鳴り響いた。
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