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子作りと冒険です。
皇子様、私も連れて行ってください!
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「皇子様。やりましたわ!」
と嬉しそうに、何となく乙女っぽい、歓声みたいな声をあげたのは、お堅いはずの女騎士団長様。金髪をたなびかせて、皇子様と肩を並べて、パンダ型魔獣の一種を狩っていたわ。この人が結局、一番のりのりだったわ。見事な金髪で、まだ若く、ちょっと武人という顔立ちだけど、知的で、ごつくはない、細面の美人さんだし、軽装の鎧だからわかるけど、ナイスバディ、胸は巨乳、爆乳ではないけど、そこそこな大きいし、ウエストはくびれて、お尻もまずまずの形の良さがわかるから、超美男の皇子様と肩を並べていても結構様になっているわ。現地愛人さんは、危ないからと館に残してきたけど、本当はこの人、自分が皇子様と仲良くしたかったんじゃないかと思っちゃうわね。
まあ、剣の扱い方一つをとっても、なかなかの使い手。文武ともに優れている上に美男ときたら、武人の女性も気持ちがなびくわよね。ライバル女がいないから、すっかり羽目を外しているってとこ、可愛い所があると思ったわ。こうしてみると、軽装だというだけでなく、太ももとか、二の腕とか、項とか、胸元とか結構見えるように工夫しているわね。
パンダに似ているけど、体は小さく、脚がずっと長く、かなりの速度で走れる。これだから、視認がなかなかできなかった。それを、罠でおびき出し、私達が追い込み、皇子様達に倒させる、危なくなったら、すぐに助けられるようにしながら、7匹目を倒した。そろそろ頃合いね。
フードを纏った8人が現れた。
「母上。皇子様を頼みます。私達は、隠れている奴らを倒します。」
そう言って、母上と孫を残して、私達は散ったわ。相手は?フードを被った連中の仲間?いいえ、戦闘メイド達が相手。フードを被った連中の援護なの。
アサの目が光る。次々に不可知魔法が中和、完全じゃないけど不自由しない程度には露わになる。私達母娘は、ハイエルフの中でもこう言う事には敏感、目がいい、感覚が鋭いのよね。隠されていると思い込んでいる奴ほど脆い、彼女達も例外ではないわ。戦闘力とか恐れられているけど、暗殺者は不意打ち、正面、真向勝負以外でこそ本領発揮なのよね。柔軟性も、全くない。真向勝負は、怖くないわ。
「ぎゃあ!」
焼いて、凍らせて、貫き、電撃、そして剣で、瞬く間に3人を倒す。全く動けない。流石に、他の者が反撃に出ようとする。もちろん真っ向勝負を避ける。陰から、後ろから、虚映、変わり身などして、木々の後ろから飛び道具等々。でも、彼女達のいるところに手裏剣、小柄、矢、そして光の輪、3つに分かれて追跡していく・・・旦那様上達したわね、また・・・で邪魔されて、自分のスタイルをとれない。ああでも、逆上してアサに攻撃を集中させて、だめよね、戦術ミス。必死にアサは避けて、受け流して・・・私達にチャンスを与えてくれている。
「え~と、あっちは大丈夫かしら?」
私は、母上達の方を心配しながら、戦闘メイド達を一人また一人倒していった。
どさくさに紛れて、一瞬の油断、動揺をついて、皇子様を分離させ、自分達が襲撃者から守るようにして、確保。騎士団側から、皇子様を守るように身構えていた。
「は・・・?お前達・・・図ったな。卑怯者。」
騎士団長様が真っ先に我に返って、部下達に指示をだしたわ、流石に的確。でも、その時フードを被っていた連中の襲撃を受けてしまった。私の自慢の息子が二人いるし、リーダーの妻は、小さいながらも魔族の一部族の長の娘なのよね、ここにいる彼女の旦那、リーダーよ、の傍らに。その彼女の部下達、リーダーの家臣達も精鋭ぞろい。リーダーも、かなりの腕前の剣士だし、皇子を守るために必死の気迫。数では勝る騎士団を逆に押していたほど。
その中に戦闘メイドとの戦いをほぼ終えた私達が参入して、騎士団を瞬く間に倒したわ。あ、戦闘メイドは殺したけど、こちらは動けなくさせただけ。
「任務は失敗した。・・・も、もはや私は・・・わ、私を連れて行ってください。ここにおいでになった時から、お慕いしておりました。あ、愛しているのです。」
女騎士団長さん、本音を炸裂。土下座せんばかりに懇願。どうする皇子様?てあれ、もう抱きしめちゃっている。あ~あ、もう彼女抵抗できなくなっちゃった。ぐったりと・・・恋する乙女の顔で身を任せている・・・。でも、今の顔は本当に可愛いわよ。
「ずっと、僕も君のことを思っていたんだよ。」
もう殿下のジゴロ、女ったらし野郎・・・。ちゃんと責任取ってあげてね。
「殿下。ことは急ぎますから。」
と旦那が催促する。皇子様は、頷いて歩みだそうとしたら、一人だけフードをとっていない男に気が付いた。
「あ、あに・・・・。」
とっさに出かかった言葉を押し戻して、
「あなた方の奮戦のおかげで自由の身となれそうです。感謝します。父である皇帝陛下もお喜びだと思います。」
と、彼の前に膝まずいて感謝の言葉を言われたわ。後半は、彼にだけ言っているのが分かったわ。彼は、涙ぐんでいるのがわかったわ。見なくても、声を押し殺してもわかるわよ。皇子様も、涙ぐんで・・・。あ、チャンスとばかりに慰めるように寄り添っちゃって騎士団長さんたら・・・事情も知らないで・・・。何となく訳ありだということは察することができたんでしょうね。
この後は、女騎士団長さん、もう元女騎士団長さんね、がいるから検問とか簡単に通過できたし、逃走用の馬車も用意してあるしで、結構走らなければならなかったし、距離があったけどね、無事脱出成功。お二人は馬車の中で、唇を貪りあって、安全圏に出て最初の宿で・・・それはそれは激しく・・・。
ちなみに人質時代の愛人さんも、ちゃんと呼び寄せて、交渉の上で、皇子様は迎えたわ。元騎士団長さんと火花を散らしていたけど、皇子様の再会の時には。まあ、その後は諍いもなく、一応仲良くやっているようだったわ。
と嬉しそうに、何となく乙女っぽい、歓声みたいな声をあげたのは、お堅いはずの女騎士団長様。金髪をたなびかせて、皇子様と肩を並べて、パンダ型魔獣の一種を狩っていたわ。この人が結局、一番のりのりだったわ。見事な金髪で、まだ若く、ちょっと武人という顔立ちだけど、知的で、ごつくはない、細面の美人さんだし、軽装の鎧だからわかるけど、ナイスバディ、胸は巨乳、爆乳ではないけど、そこそこな大きいし、ウエストはくびれて、お尻もまずまずの形の良さがわかるから、超美男の皇子様と肩を並べていても結構様になっているわ。現地愛人さんは、危ないからと館に残してきたけど、本当はこの人、自分が皇子様と仲良くしたかったんじゃないかと思っちゃうわね。
まあ、剣の扱い方一つをとっても、なかなかの使い手。文武ともに優れている上に美男ときたら、武人の女性も気持ちがなびくわよね。ライバル女がいないから、すっかり羽目を外しているってとこ、可愛い所があると思ったわ。こうしてみると、軽装だというだけでなく、太ももとか、二の腕とか、項とか、胸元とか結構見えるように工夫しているわね。
パンダに似ているけど、体は小さく、脚がずっと長く、かなりの速度で走れる。これだから、視認がなかなかできなかった。それを、罠でおびき出し、私達が追い込み、皇子様達に倒させる、危なくなったら、すぐに助けられるようにしながら、7匹目を倒した。そろそろ頃合いね。
フードを纏った8人が現れた。
「母上。皇子様を頼みます。私達は、隠れている奴らを倒します。」
そう言って、母上と孫を残して、私達は散ったわ。相手は?フードを被った連中の仲間?いいえ、戦闘メイド達が相手。フードを被った連中の援護なの。
アサの目が光る。次々に不可知魔法が中和、完全じゃないけど不自由しない程度には露わになる。私達母娘は、ハイエルフの中でもこう言う事には敏感、目がいい、感覚が鋭いのよね。隠されていると思い込んでいる奴ほど脆い、彼女達も例外ではないわ。戦闘力とか恐れられているけど、暗殺者は不意打ち、正面、真向勝負以外でこそ本領発揮なのよね。柔軟性も、全くない。真向勝負は、怖くないわ。
「ぎゃあ!」
焼いて、凍らせて、貫き、電撃、そして剣で、瞬く間に3人を倒す。全く動けない。流石に、他の者が反撃に出ようとする。もちろん真っ向勝負を避ける。陰から、後ろから、虚映、変わり身などして、木々の後ろから飛び道具等々。でも、彼女達のいるところに手裏剣、小柄、矢、そして光の輪、3つに分かれて追跡していく・・・旦那様上達したわね、また・・・で邪魔されて、自分のスタイルをとれない。ああでも、逆上してアサに攻撃を集中させて、だめよね、戦術ミス。必死にアサは避けて、受け流して・・・私達にチャンスを与えてくれている。
「え~と、あっちは大丈夫かしら?」
私は、母上達の方を心配しながら、戦闘メイド達を一人また一人倒していった。
どさくさに紛れて、一瞬の油断、動揺をついて、皇子様を分離させ、自分達が襲撃者から守るようにして、確保。騎士団側から、皇子様を守るように身構えていた。
「は・・・?お前達・・・図ったな。卑怯者。」
騎士団長様が真っ先に我に返って、部下達に指示をだしたわ、流石に的確。でも、その時フードを被っていた連中の襲撃を受けてしまった。私の自慢の息子が二人いるし、リーダーの妻は、小さいながらも魔族の一部族の長の娘なのよね、ここにいる彼女の旦那、リーダーよ、の傍らに。その彼女の部下達、リーダーの家臣達も精鋭ぞろい。リーダーも、かなりの腕前の剣士だし、皇子を守るために必死の気迫。数では勝る騎士団を逆に押していたほど。
その中に戦闘メイドとの戦いをほぼ終えた私達が参入して、騎士団を瞬く間に倒したわ。あ、戦闘メイドは殺したけど、こちらは動けなくさせただけ。
「任務は失敗した。・・・も、もはや私は・・・わ、私を連れて行ってください。ここにおいでになった時から、お慕いしておりました。あ、愛しているのです。」
女騎士団長さん、本音を炸裂。土下座せんばかりに懇願。どうする皇子様?てあれ、もう抱きしめちゃっている。あ~あ、もう彼女抵抗できなくなっちゃった。ぐったりと・・・恋する乙女の顔で身を任せている・・・。でも、今の顔は本当に可愛いわよ。
「ずっと、僕も君のことを思っていたんだよ。」
もう殿下のジゴロ、女ったらし野郎・・・。ちゃんと責任取ってあげてね。
「殿下。ことは急ぎますから。」
と旦那が催促する。皇子様は、頷いて歩みだそうとしたら、一人だけフードをとっていない男に気が付いた。
「あ、あに・・・・。」
とっさに出かかった言葉を押し戻して、
「あなた方の奮戦のおかげで自由の身となれそうです。感謝します。父である皇帝陛下もお喜びだと思います。」
と、彼の前に膝まずいて感謝の言葉を言われたわ。後半は、彼にだけ言っているのが分かったわ。彼は、涙ぐんでいるのがわかったわ。見なくても、声を押し殺してもわかるわよ。皇子様も、涙ぐんで・・・。あ、チャンスとばかりに慰めるように寄り添っちゃって騎士団長さんたら・・・事情も知らないで・・・。何となく訳ありだということは察することができたんでしょうね。
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