厄介払いされたハーフエルフの王女は嫁ぎ先の人間至上主義国で男装して国王になる

転定妙用

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人間至上主義国から人間至上主義国へ嫁入り

ナルシス王国という国は➁

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 ナルシス王国は人間至上主義の国、それも完璧な人間至上主義の国である・・・という見方が大半である。さて、国制はいうと。

 まず、国王が最高権力者で、彼が行政、軍事をの大権をつかさどる。宰相達行政の幹部と将軍達軍の幹部、地方知事を任免するのは彼であり、それ以下の面々も彼の名の下に任免される。しかしながら、王の権力を抑制・監視する議会がある。貴族・宗教関係者・都市の代表・地方代表・国王の勅撰議員からなる元老院と有力国民から選ばれる民会の二院制から議会はなっている。さらに、国王の諮問議会である枢密院がある。元老院の地方代表は地方議会より選ばれ、国王による勅撰議員は、民会の承認が必要である。枢密院は、民会経験者から国王が任命することとなっている。国法院という司法機関は幹部は国王が任命するが、それは、国王を選定する特別な地位の貴族と都市代表が作成するリストの中からであり、そのリストは民会が作成する案から抽出したものである。ちなみに、国王を選定する貴族と都市は、国王でも不可侵な特権を持つが、選定した国王に常に忠勤を励まなければ、罷免され、一族の他の者に替えられることになっている。それを実行するのは、彼らが特権として与えられている強い自治権をもつ領地の住民によってである。王国の地方支配は、国王の任命する知事によるが、地方の貴族議会と民会の承認をえなければならない。

 国民は、王族、貴族、有力市民、聖職者、商人、手工業者、鉱山労働者、農民、知識人、官僚・役人から成る。圧倒的多数派は大抵の国同様に農民である。王族は特権が強いが、義務もその分厳しい。それは貴族も同様であり、高位の貴族になれば特権があるが、義務も厳しい。領地を一定以上ある貴族、特にそれが大きい貴族は厳しい義務が付帯するし、領民は義務を果たさない領主の命令を拒否できるだけではなく、罷免すらできる。有力市民もまた、同様である。農民、手工業者等は税金や労役の主な担い手ではあるが、その保護・権利はちゃんと法律で認められている。だから、高位の貴族が一貧農に無体なことをするのは許されない。都市は、強い自治権を持っているが、その内外に対する義務も負っているし、都市の有力者が勝手なことができないような制度を作ることも義務付けられている。

 特に都市の中では、各種職業ギルドが存在していて、内部の自治権はあるものの、加入の自由やギルド成員の保護・権利も定められているし、届け出も義務化されている。冒険者ギルド(国によっては「傭兵ギルド」「無職業者ギルド」などと呼ばれる場合があるが)もある。

 教育機関は、国による各種大学、学校があるが、庶民の学校については、地方知事により作られているものが多いが、聖職者、貴族、有力者等の寄付によって作られている場合も多い。直接関係ないことだが、湯屋も同様な場合が多い。高級な湯屋には、会員制・有料の商業ベースのもある。それと同様に、有料の私学校もある。

 軍隊は志願制であるが、上位の騎士は貴族出身者が大半で、歩兵部隊はそれ以下の者達が大半であるが(指揮官は除く)、非貴族でも士官学校を卒業して指揮官、騎士になる場合も少なくない(貴族の場合は、家で教育を受けているということで試験だけで士官学校は1年間だけで卒業する場合が大半)。

 ここまでは、複雑だが権力の均衡・抑制、身分間の権利・義務、一般国民の保護・権利が、かなり守られる体制になっている。そこで、どこの国でも同様な奴隷の存在なのだが、そこからが分からなくなる。少数しかいない。大抵は、エルフなど亜人である。ただ、それは人間の社会に限ったのことである。人間の奴隷達もいる、海外から購入した奴隷すらいる。しかし、それは夜の女王の管轄で、その組織を担っている、宰相に当たる食も奴隷がついているという。人間社会の奴隷のエルフ達も夜の女王の管轄であるという。ちなみに王国王宮には、宦官も後宮・ハーレム監督をするような奴隷も存在しない。

 その夜の女王であるが、人間外、奴隷(大半は人間)、亜人、錬金術師を管轄し、それらから成る役人、軍隊も持っている。夜の女王以下管轄下の者達もナルシス王国国王の命令に従わなければならないが、ナルシス王国の政治は、夜の女王の承認が必要である。ちなみに夜の女王を支える制度は、ほぼナルシス王国に準じている、議会も裁判制度も地方管理も、権利・義務も。ただ、この詳細になると、夜の女王から説明があるということになってしまうのだった。
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