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正体をばらされたくないならば、と脅迫されてもねえ・・・
仕事人?仕掛け人?
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「ぐわ。」
オーガの護衛が相手に組み付いたまま、苦痛の叫びをあげた。大柄な人間の女にベア―ハッグを決められながらも頭を締め付けていた、渾身の力で。
「そこか。」
細い糸のようなものが飛んできて、慌てて持っていた小銃でそれを受け止めた。小銃に絡みつき、どうも操っている人間は、小銃など切り取ってしまおうとしているのだが、そうはいかせぬと兵士は銃を持って相手を引き出そうとした。引っ張られて男が飛び出した。
「撃て。」
の号令ですかさず数人が発砲した。
夜の女王の閣議中に突然の乱入者達が現れたのである。
先ほどのこともあり、夜の女王の周囲の反応は早かった。
奇妙な投石器を操る少年、電撃を放つ魔法石を組み込んだ器具を持ちチャンスを狙う少女、すかさず殺到するエルフ達。ロープのようなものがクビに巻き付かれながらも、操っているものを引っ張りだしたオーク兵。一人の剣士がゆっくり近づいてきたところに、超長刀を背に負う奴隷が遮った。さらに・・・。
「夜の女王様。一曲を。」
琵琶を奏でる中年の女。女王、ガマリエルは、
「ブスだな。」
と一言呟いた。目に殺気を浮べた女は、琵琶の撥で彼の首筋の血管を斬る、とした瞬間、その撥を自分の腕ごと見失った。吹き出しているのが血だとはしばらく分からなかった。琵琶を持った腕もなくなっているのに気が付いた
「いったい何が?」
彼女は全く気が付いていなかったが、彼女の後ろに立つ女が彼女の片手ともう一本の腕を切り落としていた。彼女の尻が蹴られ、彼女は倒れた。
「ゆっくりと話せるようにしてやるよ。」
「私は何も知らない。」
「みんなそう言う、初めのうちは。大丈夫、全てを話して気持ちよくなれることは、保証するよ。さあ、君達全員まずは、全員拷問ということで。」
誰もが、残忍そうな表情を浮べていた。
その時、何人かの錬金術師が息せき切って入って来た。誰一人、錬金術師だ、という統一的な、そこまではいかなくとも、似たような服装ということはなかった。地味なものから派手なもの、動きやすいものから儀礼用ではないかと思えるゆったりとしたものから、どうやってかけて来れたのか不思議に思えるくらい、様々だった。
「これが不届きな乱入者ですか。直ぐに拘束を・・・開発できたばかりのものを持ってまいりましたから、これで。」
「死なないように傷を治す必要がありますね。でも、起きて逃げようとしてはいけませんから、眠りにつきながらが怪我が治る薬を試しましょう。」
「自白剤も最新のものができておりますじゃ。この一大事に試しましょう。」
「今後の行動も操れる薬も試させてくださーい。」
不安そうな顔の一同、ガマリエルも含めてだ。
「大丈夫。初期の人体実験は済んでいます。もちろん無理はさせてません。」
とハーモニーした返事。
「私は、こいつらの武器を研究させて下さい。」
「僕は彼らの体を調べます。」
「僕は連中の記憶を解析したいんですが。」
と残り。ガマリエルは苦笑した。
「みんな、頼むぞ。」
次の日、レムス王国から宣戦布告が大使を通じてあった。
「は?」
というのが、ナルシス王国の実感だった。国境を接していない上に、間に2国を挟んでいる。その2国はナルシス王国と関係が深く、友好関係にあるのに対して、レムス王国とは関係がいいとは言えない。といってレムス王国とナルシス王国との関係も悪くはない。理由は、
「ナルシス王国は、王妃が男装して国王を騙っている。本物の国王は、王妃とその愛人により幽閉されている。現在、ナルシス王国は王妃と愛人に協力する一派に支配されているが、夜の女王という勢力が抵抗を続けている。王妃は人間ではないエルフである。ナルシス王国はエルフによって支配されている。我が国は真の国王を解放し、ナルシス王国を人間の手に取り戻すために夜の女王軍に参加する。」
という概要である。
「?」
大使が戻っても、理解できない状態だった。
オーガの護衛が相手に組み付いたまま、苦痛の叫びをあげた。大柄な人間の女にベア―ハッグを決められながらも頭を締め付けていた、渾身の力で。
「そこか。」
細い糸のようなものが飛んできて、慌てて持っていた小銃でそれを受け止めた。小銃に絡みつき、どうも操っている人間は、小銃など切り取ってしまおうとしているのだが、そうはいかせぬと兵士は銃を持って相手を引き出そうとした。引っ張られて男が飛び出した。
「撃て。」
の号令ですかさず数人が発砲した。
夜の女王の閣議中に突然の乱入者達が現れたのである。
先ほどのこともあり、夜の女王の周囲の反応は早かった。
奇妙な投石器を操る少年、電撃を放つ魔法石を組み込んだ器具を持ちチャンスを狙う少女、すかさず殺到するエルフ達。ロープのようなものがクビに巻き付かれながらも、操っているものを引っ張りだしたオーク兵。一人の剣士がゆっくり近づいてきたところに、超長刀を背に負う奴隷が遮った。さらに・・・。
「夜の女王様。一曲を。」
琵琶を奏でる中年の女。女王、ガマリエルは、
「ブスだな。」
と一言呟いた。目に殺気を浮べた女は、琵琶の撥で彼の首筋の血管を斬る、とした瞬間、その撥を自分の腕ごと見失った。吹き出しているのが血だとはしばらく分からなかった。琵琶を持った腕もなくなっているのに気が付いた
「いったい何が?」
彼女は全く気が付いていなかったが、彼女の後ろに立つ女が彼女の片手ともう一本の腕を切り落としていた。彼女の尻が蹴られ、彼女は倒れた。
「ゆっくりと話せるようにしてやるよ。」
「私は何も知らない。」
「みんなそう言う、初めのうちは。大丈夫、全てを話して気持ちよくなれることは、保証するよ。さあ、君達全員まずは、全員拷問ということで。」
誰もが、残忍そうな表情を浮べていた。
その時、何人かの錬金術師が息せき切って入って来た。誰一人、錬金術師だ、という統一的な、そこまではいかなくとも、似たような服装ということはなかった。地味なものから派手なもの、動きやすいものから儀礼用ではないかと思えるゆったりとしたものから、どうやってかけて来れたのか不思議に思えるくらい、様々だった。
「これが不届きな乱入者ですか。直ぐに拘束を・・・開発できたばかりのものを持ってまいりましたから、これで。」
「死なないように傷を治す必要がありますね。でも、起きて逃げようとしてはいけませんから、眠りにつきながらが怪我が治る薬を試しましょう。」
「自白剤も最新のものができておりますじゃ。この一大事に試しましょう。」
「今後の行動も操れる薬も試させてくださーい。」
不安そうな顔の一同、ガマリエルも含めてだ。
「大丈夫。初期の人体実験は済んでいます。もちろん無理はさせてません。」
とハーモニーした返事。
「私は、こいつらの武器を研究させて下さい。」
「僕は彼らの体を調べます。」
「僕は連中の記憶を解析したいんですが。」
と残り。ガマリエルは苦笑した。
「みんな、頼むぞ。」
次の日、レムス王国から宣戦布告が大使を通じてあった。
「は?」
というのが、ナルシス王国の実感だった。国境を接していない上に、間に2国を挟んでいる。その2国はナルシス王国と関係が深く、友好関係にあるのに対して、レムス王国とは関係がいいとは言えない。といってレムス王国とナルシス王国との関係も悪くはない。理由は、
「ナルシス王国は、王妃が男装して国王を騙っている。本物の国王は、王妃とその愛人により幽閉されている。現在、ナルシス王国は王妃と愛人に協力する一派に支配されているが、夜の女王という勢力が抵抗を続けている。王妃は人間ではないエルフである。ナルシス王国はエルフによって支配されている。我が国は真の国王を解放し、ナルシス王国を人間の手に取り戻すために夜の女王軍に参加する。」
という概要である。
「?」
大使が戻っても、理解できない状態だった。
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