厄介払いされたハーフエルフの王女は嫁ぎ先の人間至上主義国で男装して国王になる

転定妙用

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正体をばらされたくないならば、と脅迫されてもねえ・・・

ここまでー?

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「うおー!」
 サラスは、短めの長剣二振りを振るって戦っていた。数人の獣人が、ガマリエルとサラスの寝室、ナルシス王国国王夫妻の寝室に侵入してきたのだ。ただ、ベッドの周囲数メートルに防御結界が仕組まれていたので、時間を稼げた。
"一体、この部屋どうなっているのよ?"ガマリエルはすぐに壁を開ける。剣やら銃やら、盾に鎖帷子などが揃っていた。裸に鎖帷子を・・・、素肌に着やすいようになっていて、サラスの体にぴったり、しかも瞬時に着られるようになっている。"いつの間に?"と少し悔しいような、不快を感じるようなことだったが、事態はそれどころではなかった。部屋の外でも、闘いの音、声。ガマリエルが、連装の短銃二丁を射撃。怯んだところに、風、つむじ風のようなものを纏ったサラスが飛び出した。何故か、ガマリエルの短銃は、何時弾込め、火薬を詰めているのか分からないくらいの速さで連発して、サラスを援護してくれた。
"もう今日はなんなのよ。これで3つ目よ、暗殺は。"
 夜の女王が、ガマリエルだが、暗殺されかかった。その少し前、ナルシス王国国王、サラスがだ、に暗殺者が襲い掛かった。護衛達が戦っている中を、一人がそれを突破して、彼を突破させるため他の連中が護衛達と戦い、混乱させていたのだ。その男は、太い針のような暗器を持っていた。彼は、一瞬彼の顔が、表情がはっきりとサラスにはわかった、勝利を確信していると感じた。だが、彼の表情は急変した。突いた針が弾かれた。再度突こうとしたが、より強く弾かれた。防御結界は無効にできるはずの針だった。彼には理解できなかった、瞬時には判断することはできなかった。風が無数の数の層を作り、さらに次々に増えていく。最終的には、彼自身が弾き飛ばされた。その刹那、彼女の剣が、高熱化した剣が、彼の鎖帷子を切り裂いた。血が吹き出した。床に倒れた。直ぐに立ち上がろうとしたが、彼女の護衛達に押さえつけられた。彼の仲間は既に動かなくなっていたのだ。瞬間の勝機は失われていたのだ。
 そして、その夜、互いの危機を睦言のように語り合っていた2人にそれぞれにとって2回目、ナルシス王国にとっては3回目の暗殺者達の襲撃が発生したのである。

「人間に味方するエルフめ。恥じをしれ。」
「エルフのくせに、人間に汚された女。」
とか、断末魔の叫びをあげて、サラスの剣に切裂かれていった。"獣人ごときが、私に罵声なんてあげるな―!この下等生物共が。"と、倒れているパンダ、狐、狼、虎系獣人の男女達を心の中で罵声を上げるサラスだった。ちなみに、まだ意識のある虎女の顔に、執拗に足で踏みつけたのも彼女だった。
 寝室の外では10人以上の獣人の男女が衛兵達に倒され、拘束されていた。こちらは、錬金術師達が張り切って、嬉々として実験材料になどと騒ぐことはできなかったから、まずは拘束、王宮警備室に連れて行って拷問、自白剤の使用、そしてギリギリの回復魔法や回復剤の服用で、延々と続けることとなるのである、彼らが白状しなければ。

 取り合えず、どの件も捕虜の拷問などが担当者によって始められるので、明日結果を聞くということで、別室にガマリエルとサラスは移り、2人の本来の寝室は血の海だったから、寝ることになった。こんなことが起きては、夫婦の営みはおろか眠れない夜を過ごすことになる・・・ということはこの2人にはなかった。血の興奮からか、2人になるとすぐに全裸になって、抱き合い唇を重ねて・・・次の朝には2人とも目の周囲に隈を作っていた。

 ちなみに、ナルシス王国では、国王夫妻にはこのようなことを、かえって期待する習慣があったから、頷かれることはあっても否定されたり、非難するようなことはなかったのである。
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