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新たな戦い?
彼らは見捨てられたのが分からない
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ウスイとツチイが魔界での戦闘を予想以上に早く終了させて、反転して戻ってきたため、再洗礼派の造反勢力も、三位一体教会信徒の領主達、都市、司祭達も、彼らは知らなかったが、内通者が、離反者がでていたため実際の参加者が思っているほど少ない事に気が付いて驚くということになった。ウスイとツチイは、即、躊躇なく攻撃を、強い態度の交渉を行った。もちろん、首謀者のみは厳しい措置はとるが、それ以外は寛大な措置を取るとしたため、それを知った者達からは、さらに離反者が増えた。
そのため、兵力不足、装備不足、低い士気のために、ウスイの軍の先鋒隊との遭遇戦でそうそうに完敗、壊走することになったのである。
それでも、自分の城や館にたてこもる領主も、城門を閉じて立て籠る都市もあった。しかし、それほどの時間も持ちこたえることも出来ずに陥落、降伏したのが大半だった。そのうちでも、数日守り抜いた後、降伏を受け入れるというものもあったが、それはかなりましな方だった。
その残兵を受け入れたのも、最後の抵抗する者達を支援していたカサギだった。しかし、そこにすら造反、反乱の首謀者達はいなかった。ひたすら遠くに逃げていたのである。どうしたらこんなに早く教皇の下に駆け込むことができたのかと驚かれるほどだった。
実際に戦場で、籠城した者も寛大な措置で迎えられた、ウスイとツチイによった。
「いくら何でも、教皇に我が国の国民を、再洗礼派信徒から三位一体教会信徒に改宗させることを約束しというのですか?」
「だから約束はする。しかし、棚上げしてもらう。わしだけが改宗し、国民の改宗を棚上げさせれば、国民は同情するとともに、わしの手腕を評価してくれるだろう。そして、悪戯に教皇と対立する現国王の支持は失うだろう。」
「そ・・・そのような・・・。」
「柔軟な発想を持てないでどうする?」
再洗礼派造反者達は、リーダーの言葉に失望する者が多数だった。聖都まで彼を守りながら、たどり着いた者達の多くが、その言葉で、本国と連絡をとるなど内通をはじめたのである。
しかし、教皇庁では彼らのリツシユン王国への引き渡しを論議されていた。それを彼らは知らなかった。
「我々は異端の大軍に連戦連勝していたのですが、我々以外が敗走したため、やむを得ず撤退せざるを得なかったのです。」
と謁見した教皇に力説したのは反乱三位一体教会信徒領主軍のリーダーだった。再洗礼派造反者には謁見はせず、自分達には謁見したことから、哀れにも期待してしまっていた。教皇以下、持て余していたというのが実際のところだとは彼らは知らなかった。
「大した戦闘もしていないというのに。」
「最初の鉄砲隊の一斉射撃で先鋒が崩壊した時点で逃げ出したということではないか。」
「まあ、銃砲の数も、弾薬も不足していたということですが・・・あまりにも・・・。籠城戦でも、そうだったようですな。多数の大砲で、多数の砲弾を撃ち込まれて、後はまかせて逃げ出したということですから・・・。」
「頑張っている都市や城があったというのに・・・しかも、シュン王国の第一王子殿下の下にも結集せずに・・・ひたすら逃げてきた・・・ですからね。残った者達が第一王子殿下の下に結集して、抵抗し、戦い続けたというのに、今だに・・・それを第一王子殿下が殿の陣頭指揮に立って守ったというのに・・・その殿下に感激して、魔族や一度は逃げた傭兵たちすらも引き返して、殿下と共に戦ったというのに・・・、ここでおめおめと弁解などとは・・・。」
「それに、領地では、司祭領では決して待っていないとのこと、誰も・・・善政などしていないというのに、していたかのように・・・。そのうえ、英雄のような武勇談を語るような者は信頼できませんからね。」
教皇は、枢機卿や側近達との意見を聞きながら、
「全員がそうだと言うわけではないしな。」
とぽつりと言ったが、"そういう者であれば、何かしら自分で行動をおこすだろう。困った奴は・・・飼い殺しか・・・。"教皇は、非情な判断をくださなければなるまいと思っていた。
そのため、兵力不足、装備不足、低い士気のために、ウスイの軍の先鋒隊との遭遇戦でそうそうに完敗、壊走することになったのである。
それでも、自分の城や館にたてこもる領主も、城門を閉じて立て籠る都市もあった。しかし、それほどの時間も持ちこたえることも出来ずに陥落、降伏したのが大半だった。そのうちでも、数日守り抜いた後、降伏を受け入れるというものもあったが、それはかなりましな方だった。
その残兵を受け入れたのも、最後の抵抗する者達を支援していたカサギだった。しかし、そこにすら造反、反乱の首謀者達はいなかった。ひたすら遠くに逃げていたのである。どうしたらこんなに早く教皇の下に駆け込むことができたのかと驚かれるほどだった。
実際に戦場で、籠城した者も寛大な措置で迎えられた、ウスイとツチイによった。
「いくら何でも、教皇に我が国の国民を、再洗礼派信徒から三位一体教会信徒に改宗させることを約束しというのですか?」
「だから約束はする。しかし、棚上げしてもらう。わしだけが改宗し、国民の改宗を棚上げさせれば、国民は同情するとともに、わしの手腕を評価してくれるだろう。そして、悪戯に教皇と対立する現国王の支持は失うだろう。」
「そ・・・そのような・・・。」
「柔軟な発想を持てないでどうする?」
再洗礼派造反者達は、リーダーの言葉に失望する者が多数だった。聖都まで彼を守りながら、たどり着いた者達の多くが、その言葉で、本国と連絡をとるなど内通をはじめたのである。
しかし、教皇庁では彼らのリツシユン王国への引き渡しを論議されていた。それを彼らは知らなかった。
「我々は異端の大軍に連戦連勝していたのですが、我々以外が敗走したため、やむを得ず撤退せざるを得なかったのです。」
と謁見した教皇に力説したのは反乱三位一体教会信徒領主軍のリーダーだった。再洗礼派造反者には謁見はせず、自分達には謁見したことから、哀れにも期待してしまっていた。教皇以下、持て余していたというのが実際のところだとは彼らは知らなかった。
「大した戦闘もしていないというのに。」
「最初の鉄砲隊の一斉射撃で先鋒が崩壊した時点で逃げ出したということではないか。」
「まあ、銃砲の数も、弾薬も不足していたということですが・・・あまりにも・・・。籠城戦でも、そうだったようですな。多数の大砲で、多数の砲弾を撃ち込まれて、後はまかせて逃げ出したということですから・・・。」
「頑張っている都市や城があったというのに・・・しかも、シュン王国の第一王子殿下の下にも結集せずに・・・ひたすら逃げてきた・・・ですからね。残った者達が第一王子殿下の下に結集して、抵抗し、戦い続けたというのに、今だに・・・それを第一王子殿下が殿の陣頭指揮に立って守ったというのに・・・その殿下に感激して、魔族や一度は逃げた傭兵たちすらも引き返して、殿下と共に戦ったというのに・・・、ここでおめおめと弁解などとは・・・。」
「それに、領地では、司祭領では決して待っていないとのこと、誰も・・・善政などしていないというのに、していたかのように・・・。そのうえ、英雄のような武勇談を語るような者は信頼できませんからね。」
教皇は、枢機卿や側近達との意見を聞きながら、
「全員がそうだと言うわけではないしな。」
とぽつりと言ったが、"そういう者であれば、何かしら自分で行動をおこすだろう。困った奴は・・・飼い殺しか・・・。"教皇は、非情な判断をくださなければなるまいと思っていた。
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