【R18】お前が好きだから、仕方なく付き合ってやる ~笑顔でお断りしましたが、何か?~

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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9.遂に神原と対決!(ハラハラドキドキ)

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「社員の母親の見舞いなんか、普通しませんよ? 気を遣わないで下さいね」

「何を言っているんだ。大事な人の母上だぞ。紗那の母なら、俺の母も同然だ」

「全然同然じゃありませんが」

「同じだ。お前と結婚したら俺の義理母になるだろう」

「は? 結婚なんかしませんが?」

「まあ、そう言うな。俺と結婚したら、色々安泰だ。メリットだらけだ」

「社長と結婚なんて、デメリットだらけですよ。女性社員にやっかまれて、フクシを退職されそうになっている案件をお忘れですか? いい事なんか、ひとつもありません。お断りいたします」

「くうー。相変わらずキツいなぁ」

 嫌そうな顔をせず、むしろ嬉しそうな顔をしている。
 この変態め。


「とにかく、これだけ良いパンプスが出来上がったのです。勝ちを取ったも同然でしょう。早く婚姻届け、返して頂けますか?」

「ダメだ。何があるか解らないだろう。万が一にも新商品がコケるという可能性だってあるんだ。それに、勝手に破り捨てられたりしないよう、然るべき場所で保存してある。まあ、焦るな」

「・・・・とりあえず仕事を片付けます。社長こそ私にかまけていないで、金策の方大丈夫なのですか? 今日も銀行に断られたのでしょう?」

「ああ、あれね。うん。大丈夫だから」

 不敵に笑っているけど、一体何が大丈夫なのだろう。社長が融資先を決めてくれないから、私も金策を必死に考えているというのに!

「何がどう大丈夫なのですか? 説明をお願いします」

「大丈夫ったら大丈夫なんだよ。まあ、任せておけ」

 何の説明なしに、はぐらかされた。
 新商品開発の資金策について、社長から全くいい報告は得られていない。本当にこれで大丈夫なのかな・・・・。
 これで失敗しても、私は責任取れないぞ。もう、神原に行くことが決まっているんだから。
 今日の打ち合わせだって、きっと新商品の出来栄え視察プラス、来年の結婚話を進めようという算段なのだろう。きっとそんな内容の話だ。

 まあ、ここで社長が頑張っているという金策について、私が目くじらを立てても仕方がない。大丈夫というのだから、大丈夫なのだろう。信じるしかない。

 あれ。何時もの私らしくないな。もっと厳しく追及して、何としてもと期限を切り、できるまでやらせるのに。
 変に社長のお尻を叩いてしまうと、私の責任がまた重くなるから、無意識に避けようとしているのかもしれない。
 突っ込まない事を、変に思われなかっただろうか。心配だったが、神原との約束が入ってしまった以上、残業をする訳にはいかない。定時で上がるべく仕事(雑務)に打ち込んだ。
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