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11.打ち上げの後に・・・・!(二人のオトナ時間)※
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しおりを挟む「なんで?」
「恥ずかし・・・・ぃっ」
真っ赤になって訴えるが、社長は私を優しく見つめるだけだ。胸先を弄(まさぐ)る手は、止められそうにない。
「恥かしいのは耐えてくれ。それより、怖くないか?」
「はっ・・・・大丈夫・・・・です、っ、あぁ」
「可愛い紗那の顔、俺にもっと見せろ」
ドMの癖に、時々ドSの上から目線の男になる。何でだ。
「・・・・はい」
潤んだ目で彼を見つめ返した。もう、引き返せない。私の想いも、この熱い身体も――
「社長も・・・・見せて下さい。私にだけ、特別な貴方を」
ぎゅうっと彼の首にしがみ付いた。紗那、と優しく甘く囁かれ、深いキスを交わした。
露になった肌に口づけられ、官能的な吐息が漏れる。切なく眉根を寄せ、何かに耐えるようにぎゅっと目を瞑った。
彼の大きな手が、私の肌を滑っていく。胸先を優しく啄まれ、舌先で転がされる。
「ああっ、しゃちょ・・・・っ! あぁ」
胸先を啄んだまま、たくし上げられたスカートの中に手が入れられた。太ももを撫でられ、薄い布切れで守られた恥ずかしい場所へ、ゆっくりと指が移動していく。
「だめ・・・・! 社長、だめ・・・・!」
はしたない声を上げそうになり、慌てて喉の奥を締めた。湧き上がる快感を押さえつけようとしても、身体は熱くなって興奮していくばかりだ。
「紗那の様子を見る限り、だめじゃなさそうだから止めない。それに、さっき怖くないって言ったし」
蕩けた顔を覗き込まれて、社長が笑った。ドMの癖に、ドSの顔で笑うなんて――
「ずるい」
「何が?」
「私は全然余裕無いんですっ。なんで、社長だけそんなに余裕が・・・・だから、ずるいです!」
支離滅裂な言葉で彼を攻めた。余裕の無さが浮き彫りになる。駄々をこねる子供みたいで、もうメチャクチャだ。
「俺がそんな余裕あるように見える?」
「見えますっ」
「ホレ、聞いてみ」
ぎゅっと抱きしめられた。既に上半身が裸になった同士、温もりを分かち合える。
社長にぐっと頭を強く抱えられ、自分の胸に押し当てられた。ドクドクドクドク、と相当早いスピードで心音が聞こえてきた。
「俺だって緊張してんの! 紗那があんまりにも可愛いから。でも、神原に嫌な目に遭わされたのに、俺も同じようにしちゃ、紗那が傷つくだろ。めちゃくちゃに抱いたりしないように、理性と闘ってだな。・・・・でも、もう我慢できない。お前に、触れたい」
「社長・・・・っ」
嬉しい言葉と、彼の温もりにたっぷりと包まれた。
「社長じゃない。成彰」
「えっ?」
突然彼が低い声で呟いた。「ベッドの中で社長とか言うな。萎える」
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