タブー的幻想録

ももいろ珊瑚

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第五章 ねじ曲がった擬似愛

俺がその喪失を見届けた

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『文中には性描写も使用しており、R18指定とさせて頂いております。18歳未満の方、好まれない方の閲覧は御遠慮くださる様お願い致します。』





 (痛いって?濡らしていて?そんな話は聞いた事もない。一体全体どうしたいんだ)

 期待と焦れで熱り勃つものが、鞘に納まり損ない激昂していて軽く痛みが走る。 たぎるものを手で抑え、気持ちを落ち着かせ言った。

「濡らし足りなかったかい? それとも焦らしているのかな。ああもう仕方ない子だ、満足させてあげよう。ここに座って」

 手を引いて彼女を浴槽の縁に座らせ、愛撫の続きを施す事にした。
 閉じている膝に手を添えると全身をビクリとさせる。

「舐めてあげるから見せて」

「そんなことダメです」

 開かせて秘所に顔を近づけたが、嫌がり俺の頭を突っぱねやがった。 気が削がれ下も萎えてきつつある。

「あのね? ここまで来てカマトト振っても可愛くないよ。初心うぶな振りはもうその辺で止めとけ、雰囲気が台無しだ」

「振りじゃありません、嘘などつかない。新庄さんのことも信じてるし、捧げたいと思ってます。でも……想像してたのと違って、私……ごめんなさい」

 (確かに演技するならタイミングがズレているし、度が過ぎて笑えない。もしかして生娘というのは。まさか本当なのか?)

 エレベーター式の女子校出ならいざ知らず、二十歳も過ぎて処女など今時希少種だろ、と彩香あやかの言い分を信じてこなかった。 だが今日が初めてと言うなら、俺はになるってことか……責任重大だな。
 これまで『初モノ』を頂く機会は無かったが、そう考えると何やら嬉しいもので心躍るものがある。 涙目で真実だと訴える表情も、やたらに唆る。 現金なヤツだ、下を向きかけたモノが奮起してビクンビクンと跳ね首肯しやがる。
 しかし本気で泣く女とヤル気はない。 慰めるのは違う気もするが、風呂場は煌々としていて緊張が解けない。 このままでは埒が明かない気がする。

 (場所を変えて仕切り直すか……)

「分かった、出よう」



 彩香あやかの肩を抱き、洗面所の鏡の前に立たせた。
 肩に口づけしながら、まだ震わせている身体の水気をタオルでゆっくり吸い取っていく。

「見てご覧、綺麗だ。この人が俺のお嫁さんになるんだね」

 キメが細かく元は白いが高揚して火照るその肌は、水滴が排除されると手に吸いついてくる柔らかを現せた。 桃の香りがする肩を淡くみ、尻の間に俺のを押し付けた。 そこは拭われていず、湿ったままで滑りが良い。 軽くグラインドさせて秘所の上際うわっきわを擦り上げる。
 腰から上を数度跳ねさせた彼女が、うわずった声で言う。

「あっ……ん、課長……」

「課長? 無意識にかよ、可愛いな。それも興奮するが今は名前で呼べよ」

 こちらに向き直させ、抱き締めた。 腰を押し付けることも忘れない。


「怖がらなくても良い。痛くしないから」

「あ……本当に……痛くない?」

「ん~少しは痛いかもしれないが、俺のこと信じる?」

 頬を両手で挟み、瞳を覗き込む。
 無言で目を瞬かせOKした彼女を抱き上げ、ベッドまで運んだ。


 ベッドに寝かせ、顔に付いた髪を一本一本取ってやり、前髪辺りにキスをして瞼を閉じさせる。
 部屋の明かりを消し、サイドライトだけ照度を最小まで落として点けてある。

「されるが儘、力を抜いて俺のを受け入れて。出来るね?」

「……はい真人まさとさん」

 膝を立てさせ身体を割いらせる。 萎えかけた物を手で扱き、秘壺に当てがい圧をかける。

「ゆっくりするよ」

 言葉と裏腹に心が早る。

(先ず先っぽを埋もれさせる、後は一気に)

 彩香あやかの呻きが漏れる。 歪めた顔に興奮を掻き立てられてヤバい。

 (ここで果てるなど許さんぞ、お前はケツの青い小僧じゃないんだ)

 忍ばせた舌で口中を舐め回し、意識を逸らさせ圧と回数を上げた。 歯を食い縛ろうとされて危うく舌を噛まれかけ、口を離した。 ずり上がりベッドの縁に彩香あやかの頭が当たっているので、腰を掴み引き戻し肩と頭を押さえ付け、爆ぜかねないモノに膜の突破を続けさせる。 吹き出た汗がその顔に滴り落ちている。

(こんなに時間を費やすものなのか? もう少しか?)

「痛い、痛いよぉ……お母さん。お母さん。お母さん……」

 うわ言のように鼻声で呟き続けてはいるが、苦痛から逃げようとはしてない。 痛みに歪んで更に美しい彩香あやかは健気で愛おしいものに感じる。

「いくよ。辛抱して、これで最後だ」

 叫ぶのでは、と予感して慌てて片掌で彼女の口を塞いぎ、俺は思い切り突き上げる。 プツプチッとした感触があった後、全身を硬直させ彼女は呻いた。
 何度かピストンして俺の方は爆ぜたが、秘壺の内の痙攣は痛みに拠るのか抜くまで続いていた。

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