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診療所開設!
第20話 浄化魔法実験1
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朝起きると、ユキが目の前で丸まっていた。
辺りを見回すと見知らぬ場所だった。
あれ?と思って体を起こすと、そういえば引っ越したんだったと気づいた。
ユキが目の前で丸まっている理由がわからない、引っ越し広くなったからベッドサイドのチェストの上に丸い籠に肌触りのいいタオルを敷き詰めたユキ専用のベッドを作ったのに。なぜ自分の頭の横にいるんだか……
スマホの時間を見ると5時前、この建物の南側は3階以上の建物がなく海が良く見える。辺りは少し明るくなり水平線の向こうには微かだが明かりが見えた。どこかの大陸なのかな?と思いながら部屋の中に戻った。
昨夜は結局遅くまでジル達と一緒に飲み、引っ越しが済んでいない。
寝室を出てキッチンのほうに行き日本にいたころに使っていた冷蔵庫やコンロなんかを出していった。一人暮らしの為食器棚はなく、必要なものを食洗器から出すという横着をしていた。ラックに調味料等を並べてキッチンエリアは引っ越し完了。
リビングには、ソファーとテレビ台、テレビと設置してて思った。この世界に電波がないからテレビなんて見れるわけがない、それどころか電気もガスも通ってないからコンロとか冷蔵庫が意味をなさないのでは……!?
とりあえず、テレビの電源を入れてみると、テレビがついた。コンセント挿していないのにテレビがつく、持ち込み品パワーかなんかなのかな?テレビはつくがどのチャンネルも砂嵐で何も映る事はなかった。
ん~意味がないから片付けるかと思ったとき、パソコンのディスプレイにすればいいことに気づいた。55型のパソコンディスプレイ……、使えるか?とか思いつつディスクトップパソコンとテレビをつないでいった。
コンセントを差し込まなくても使えるということは冷蔵庫も使えるだろう。コンロはどうだろうか?一度キッチンに戻りつまみを回してみると、火が着いた。
あとは洗濯機くらいだが、排水がなぁ、風呂場に流すしかなくなるし、浄化でどうとでもなるからいいか。
その時すっかり忘れていたが浄化の実験をしないと、そう思いつつ、引っ越し作業を続け寝室とは別の部屋に日本で着ていた服やこの世界で買った服等を出していった。
これで一通りできたかな?リビングのソファーの上に寝そべっていると、寝室とリビングを結ぶ扉のユキ専用出入口からユキが姿を現した。
「キュ~ッ」
「おはよ~」
多分挨拶だと思い、挨拶をした。
「キュ~!」
ソファーの上に寝そべっている自分のおなかの上に飛び乗ってきて、自分の胸にほほをこすりつけてきた。甘えモードかなとか思いつつも寝そべりながらユキの体を撫でていた。
ん~ユキと出会ってから水浴びとか一切してないよな。ユキの毛と皮膚をイメージしながら。
「浄化」
ユキが少し淡い緑色に光った
「キュ~?」
改めてユキを撫でると、なんだろう、シャンプーじゃなくて石鹸で洗ったような感触、ゴワゴワしていた。おまけに毛が1本1本キュッキュと洗い立ての皿のような感触。これダメな感触じゃないか?
ユキも自分の毛並みに違和感を感じたのだろう、自分から降りて毛づくろいを始めた。
自分も起き上がり再度部屋を意識して浄化をしてみる。
引っ越してきてから2日目の為綺麗になったかどうかに関しては不明だった。
「ん~ネズミとかで実験しないとわからんかなぁ」
と誰に言うわけでもなく独り言をつぶやくと。
「キュ!」
ユキは鳴くと毛づくろいをやめて玄関のほうへ移動しはじめた。玄関の扉の自分専用の入り口から外にでると、すぐにネズミを咥えて戻ってきた。
「どうしたのそれ……、もしかして建物の中にいたの?」
そう聞くと、ユキは2度うなずいた。
ん~もしかして、なにか搬入するときに紛れ込んだかな?
「この建物の中に地下のスライム以外で、ネズミとかいる?」
ユキにそう聞くと今度は首を振った。いないならそれでいいか、ネズミの被害を確認する必要があるが今はそれでいい。
ユキが加えているネズミは既に死んでいるようだが、浄化魔法の実験をするにはちょうどいいはず。
キッチンにあるシンクの中にネズミの死体置くようにユキにお願いすると、床からピョンと上に飛び乗り、シンクの中にネズミをッペと行った感じで落とした。
「ありがと」
「キュ!」
ユキはそれだけ鳴くと、その場で毛づくろい再開していた。
それじゃあ、改めて実験と行こうかまずは何か病原菌となる物を持っていないかどうかのチェックだ、ネズミに触れると、サルモネラ菌を持っているのが発覚したが、その他には以前チェックしたネズミと同じ常在菌を持っていたが、それ以外に1種類自分が知らない菌を保持していた。
なんだろうこれ?とか思いつつも、未知の菌は少し嫌な感じがする。サルモネラ菌も意識すると嫌な感じがするが、サルモネラ菌の嫌な感じよりは嫌な感じが強く感じる。
おそらくだが、人種にとって何か良くない菌な気がした。とりあえずネズミが保菌している未知の菌とサルモネラ菌を意識して。
「浄化!」
ネズミの死体が淡く緑色に光った。
再度ネズミをチェックすると、サルモネラ菌と未知の菌が体内から消えていた。それだけならよかったが、常在菌と思しき菌を含めてネズミの体内にいた菌という菌すべてが消えていた。
「ん~失敗だな……、常在菌どころか大腸菌なんか大事な役割をする菌もすべて消えたらあかん……」
これが成功すれば、ウィルス性の感染症なんかは浄化で治せるのにと思いながら、菌がダメなら、次は細胞だ、特定の細胞だけが消せるかだ、失敗したら形すら残さない気がしている。生き物は細胞と細胞がくっついて出来ているといってもいいものだし、問題なんの細胞を消すかだ分かりやすく飛び出している前歯の骨細胞を消してみるか?
ネズミの前歯の骨細胞をイメージしながら。
「浄化」
緑色に淡く光った後、ネズミの死体が得体のしれない何かに変わり果て、そこから変な液体が出て来ていた。
「ん~特定の細胞という細胞すべてを消しちゃった感じか……」
仮説としては、
1, 聖女の使う浄化と自分が使っている浄化はまた違うもの説
2, 自分のイメージが曖昧説
3, 自分の浄化魔法の練度が低い説
なんかだろうか?
何がダメなのかさっぱり分からない。
とりあえず、今日はもう実験続行不可能だし、元ネズミの死体だったものを排水溝にながした。
考えようによっては浄化も十分なくらい攻撃性能がある気がした。特に体内の菌を消した浄化なんて暗殺向きだろう、見た目は全く変わらないのに、体内に居る菌がなくなったら確実に体調を崩すだろうし……、どこまで体調が悪化するかは不明だが……。
ユキの毛をなんとかしないとなと思い、お湯をだし少しお湯をためた。
「ユキ暴れるなよ~」
「キュ?」
ある程度溜まってきたので、手を入れてみるとちょうどいい湯加減、お湯の中にユキを入れる。
「熱くないかな?」
「キュ~♪」
大丈夫そうだな。アイテムボックスからシャンプーを取り出した。人間用のシャンプーがユキにとって害がないことを祈りつつ。手に少量のシャンプーをだしユキの身体を洗っていく。
「キュ~キュ~♪」
ご機嫌なユキは泡が気になるようで前足ではたいたりしていた。
貯めていたお湯を流しユキにお湯をかけながら石鹸を洗い流していく、十分洗い流したかなと思ったのでタオルを取り出そうとしたら、ユキが全身を震わせ、辺りが水浸し……新居なのに……と、思いながらため息をつきながらユキの身体を拭いて行った。
ドライヤーを出しスイッチをいれてみると、やっぱりコンセントに差していなくても稼働してくれたので、ユキの身体の水気を飛ばしたのちユキを解放し水浸しになった周辺の処理に追われた。
辺りを見回すと見知らぬ場所だった。
あれ?と思って体を起こすと、そういえば引っ越したんだったと気づいた。
ユキが目の前で丸まっている理由がわからない、引っ越し広くなったからベッドサイドのチェストの上に丸い籠に肌触りのいいタオルを敷き詰めたユキ専用のベッドを作ったのに。なぜ自分の頭の横にいるんだか……
スマホの時間を見ると5時前、この建物の南側は3階以上の建物がなく海が良く見える。辺りは少し明るくなり水平線の向こうには微かだが明かりが見えた。どこかの大陸なのかな?と思いながら部屋の中に戻った。
昨夜は結局遅くまでジル達と一緒に飲み、引っ越しが済んでいない。
寝室を出てキッチンのほうに行き日本にいたころに使っていた冷蔵庫やコンロなんかを出していった。一人暮らしの為食器棚はなく、必要なものを食洗器から出すという横着をしていた。ラックに調味料等を並べてキッチンエリアは引っ越し完了。
リビングには、ソファーとテレビ台、テレビと設置してて思った。この世界に電波がないからテレビなんて見れるわけがない、それどころか電気もガスも通ってないからコンロとか冷蔵庫が意味をなさないのでは……!?
とりあえず、テレビの電源を入れてみると、テレビがついた。コンセント挿していないのにテレビがつく、持ち込み品パワーかなんかなのかな?テレビはつくがどのチャンネルも砂嵐で何も映る事はなかった。
ん~意味がないから片付けるかと思ったとき、パソコンのディスプレイにすればいいことに気づいた。55型のパソコンディスプレイ……、使えるか?とか思いつつディスクトップパソコンとテレビをつないでいった。
コンセントを差し込まなくても使えるということは冷蔵庫も使えるだろう。コンロはどうだろうか?一度キッチンに戻りつまみを回してみると、火が着いた。
あとは洗濯機くらいだが、排水がなぁ、風呂場に流すしかなくなるし、浄化でどうとでもなるからいいか。
その時すっかり忘れていたが浄化の実験をしないと、そう思いつつ、引っ越し作業を続け寝室とは別の部屋に日本で着ていた服やこの世界で買った服等を出していった。
これで一通りできたかな?リビングのソファーの上に寝そべっていると、寝室とリビングを結ぶ扉のユキ専用出入口からユキが姿を現した。
「キュ~ッ」
「おはよ~」
多分挨拶だと思い、挨拶をした。
「キュ~!」
ソファーの上に寝そべっている自分のおなかの上に飛び乗ってきて、自分の胸にほほをこすりつけてきた。甘えモードかなとか思いつつも寝そべりながらユキの体を撫でていた。
ん~ユキと出会ってから水浴びとか一切してないよな。ユキの毛と皮膚をイメージしながら。
「浄化」
ユキが少し淡い緑色に光った
「キュ~?」
改めてユキを撫でると、なんだろう、シャンプーじゃなくて石鹸で洗ったような感触、ゴワゴワしていた。おまけに毛が1本1本キュッキュと洗い立ての皿のような感触。これダメな感触じゃないか?
ユキも自分の毛並みに違和感を感じたのだろう、自分から降りて毛づくろいを始めた。
自分も起き上がり再度部屋を意識して浄化をしてみる。
引っ越してきてから2日目の為綺麗になったかどうかに関しては不明だった。
「ん~ネズミとかで実験しないとわからんかなぁ」
と誰に言うわけでもなく独り言をつぶやくと。
「キュ!」
ユキは鳴くと毛づくろいをやめて玄関のほうへ移動しはじめた。玄関の扉の自分専用の入り口から外にでると、すぐにネズミを咥えて戻ってきた。
「どうしたのそれ……、もしかして建物の中にいたの?」
そう聞くと、ユキは2度うなずいた。
ん~もしかして、なにか搬入するときに紛れ込んだかな?
「この建物の中に地下のスライム以外で、ネズミとかいる?」
ユキにそう聞くと今度は首を振った。いないならそれでいいか、ネズミの被害を確認する必要があるが今はそれでいい。
ユキが加えているネズミは既に死んでいるようだが、浄化魔法の実験をするにはちょうどいいはず。
キッチンにあるシンクの中にネズミの死体置くようにユキにお願いすると、床からピョンと上に飛び乗り、シンクの中にネズミをッペと行った感じで落とした。
「ありがと」
「キュ!」
ユキはそれだけ鳴くと、その場で毛づくろい再開していた。
それじゃあ、改めて実験と行こうかまずは何か病原菌となる物を持っていないかどうかのチェックだ、ネズミに触れると、サルモネラ菌を持っているのが発覚したが、その他には以前チェックしたネズミと同じ常在菌を持っていたが、それ以外に1種類自分が知らない菌を保持していた。
なんだろうこれ?とか思いつつも、未知の菌は少し嫌な感じがする。サルモネラ菌も意識すると嫌な感じがするが、サルモネラ菌の嫌な感じよりは嫌な感じが強く感じる。
おそらくだが、人種にとって何か良くない菌な気がした。とりあえずネズミが保菌している未知の菌とサルモネラ菌を意識して。
「浄化!」
ネズミの死体が淡く緑色に光った。
再度ネズミをチェックすると、サルモネラ菌と未知の菌が体内から消えていた。それだけならよかったが、常在菌と思しき菌を含めてネズミの体内にいた菌という菌すべてが消えていた。
「ん~失敗だな……、常在菌どころか大腸菌なんか大事な役割をする菌もすべて消えたらあかん……」
これが成功すれば、ウィルス性の感染症なんかは浄化で治せるのにと思いながら、菌がダメなら、次は細胞だ、特定の細胞だけが消せるかだ、失敗したら形すら残さない気がしている。生き物は細胞と細胞がくっついて出来ているといってもいいものだし、問題なんの細胞を消すかだ分かりやすく飛び出している前歯の骨細胞を消してみるか?
ネズミの前歯の骨細胞をイメージしながら。
「浄化」
緑色に淡く光った後、ネズミの死体が得体のしれない何かに変わり果て、そこから変な液体が出て来ていた。
「ん~特定の細胞という細胞すべてを消しちゃった感じか……」
仮説としては、
1, 聖女の使う浄化と自分が使っている浄化はまた違うもの説
2, 自分のイメージが曖昧説
3, 自分の浄化魔法の練度が低い説
なんかだろうか?
何がダメなのかさっぱり分からない。
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考えようによっては浄化も十分なくらい攻撃性能がある気がした。特に体内の菌を消した浄化なんて暗殺向きだろう、見た目は全く変わらないのに、体内に居る菌がなくなったら確実に体調を崩すだろうし……、どこまで体調が悪化するかは不明だが……。
ユキの毛をなんとかしないとなと思い、お湯をだし少しお湯をためた。
「ユキ暴れるなよ~」
「キュ?」
ある程度溜まってきたので、手を入れてみるとちょうどいい湯加減、お湯の中にユキを入れる。
「熱くないかな?」
「キュ~♪」
大丈夫そうだな。アイテムボックスからシャンプーを取り出した。人間用のシャンプーがユキにとって害がないことを祈りつつ。手に少量のシャンプーをだしユキの身体を洗っていく。
「キュ~キュ~♪」
ご機嫌なユキは泡が気になるようで前足ではたいたりしていた。
貯めていたお湯を流しユキにお湯をかけながら石鹸を洗い流していく、十分洗い流したかなと思ったのでタオルを取り出そうとしたら、ユキが全身を震わせ、辺りが水浸し……新居なのに……と、思いながらため息をつきながらユキの身体を拭いて行った。
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タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
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出版社: アルファポリス
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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