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願いを叶える薬
第73話 久々の魔物治療
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ライトボールを数発打ち上げた後、霧の中から姿を現したのは下半身が魚で背中から羽を生やし貝殻ブラ?をした女性だった。
結構美人だなとか思っていると。
「キュー!」
何か訴えているがわからん。
「はっは、ユキちゃんはあんたがセイレーンに見とれてるから怒ってるんだよ」
「キュッキュ!」
なんかいつもより力強い肯定だった。
セイレーンを見ると飛んでいたから大丈夫そうだと思ったが左側の羽の真ん中近くが変形していることに気づいた。
「えっと~言葉分かるかな……?」
魔物出し言葉が通じると思っていなかったので、試しに普通に聞いてみた。
「ワカル」
「通じた!?」
「通じたね~」
何というか、カタコトの日本語をしゃべる外国人みたいなイントネーションだが、会話が出来るなら助かる。
「えっと左の羽でいいのかな?」
「ソウ」
「えっと、そっち行くから襲わないでね?」
「オソワナイ、アナタタチマズイ」
やっぱり人を食ったことあるんか、と思いつつセイレーンの羽に触れ触診を発動させる。
ん~手羽先美味しそうだの、Dカップ魅力的!なんて邪な考えが頭をよぎった。
「ヘンナコト、カンガエテル」
「考えてない考えてない」
右側の羽と比べてわかったのは、人だと肘関節の部分が脱臼している事がわかった。
「脱臼だね、少し激痛が走るけど我慢してね?」
「ダキュー?モウイタイ」
まぁそりゃ痛かろう、それでよく空飛んできたなと思うし。
触診を使い、患部を確認し脱臼カ所をはめなおした。
「イタイ!」
「もう大丈夫ですよ、しばらく痛みがあると思うけどこれを」
必要はないだろうが、一応持ち込んだ鎮痛剤の錠剤をセイレーンに渡した。
「コレハ?」
「痛みを取る薬かな、そのまま飲んじゃって」
「ワカッタ」
そのまま何の疑いもなくセイレーンは錠剤を口の中に放り込んで飲み込んでいた。
ん~しびれ薬とか毒物だったらフッフッフ素材ゲットだぜ!になるのに警戒しなくていいのかな?
「ン」
それだけ漏らすと、羽を広げバッサバッサをやり始めた。
痛みがなくなっているかどうかの確認何だろうが。春とは言え夜の海上寒い……。
「どう?まだ痛みある?」
「ダイジョウブ!アリガトウ!」
そう言ってセイレーンは抱き着いて頬にキスをしてきた。
やばい、貝殻の感触もあるが胸の柔らかい感触が。
「キュゥーーーーーーーーーーーーーーー!」
「あっはっは」
「ふふっ」
ユキが悲鳴のように鳴く一方、マイアとマリベルは笑っていた。
「アリガトウ、ホントウニアリガトウ!」
「痛みが無くなったならよかった。今度は怪我しないようにね」
ユキが足元でズボンのすそを噛んで引っ張っている。
「なに?ユキ邪魔しないの」
「キューーー!キューーー!」
セイレーンに向かって何か訴えているが何を訴えているんだか。
ユキの必死な訴えに反応してセイレーンは自分から離れると、祈るような感じで胸の前で手を合わせた。
するとセイレーンの手が淡い光に包まれた。
「コレ、オレイ」
「ん?」
そう言って手渡されたのは雫型をした青い宝石の様な物が着いたネックレスだった。
「ありがとう」
「コチラコソアリガトウ、サヨウナラ」
というと、セイレーンは甲板の手すりを飛び越えて海の中の姿を消した。
「怪我すんなよ~」
「キューーーィ!!」
ユキがセイレーンが去った方向に向かって何か叫んでいた。
マイアとマリベルが自分の元に寄って来ると。
「へぇセイレーンの涙ですか、水難から身を守ってくれるみたいですよ~」
「そんなことが分かるんですか?」
「えぇ、私は鑑定持ちですからね」
鑑定結果なのか、水難ってどんなことがおこるんだろうか?
「はぁなるほど」
「ふっふ、あんたモテモテだな」
この世界に来てモテた事なんてない。
「なわけないじゃないですか、もてもてだったらこんな旅してないですよ」
「はっは、あんたに惚れたやつは大変そうだな~」
「ほんとですね」
「キュィー!」
ユキは最後の最後まで叫んでるな、何が言いたいんだか。
結構美人だなとか思っていると。
「キュー!」
何か訴えているがわからん。
「はっは、ユキちゃんはあんたがセイレーンに見とれてるから怒ってるんだよ」
「キュッキュ!」
なんかいつもより力強い肯定だった。
セイレーンを見ると飛んでいたから大丈夫そうだと思ったが左側の羽の真ん中近くが変形していることに気づいた。
「えっと~言葉分かるかな……?」
魔物出し言葉が通じると思っていなかったので、試しに普通に聞いてみた。
「ワカル」
「通じた!?」
「通じたね~」
何というか、カタコトの日本語をしゃべる外国人みたいなイントネーションだが、会話が出来るなら助かる。
「えっと左の羽でいいのかな?」
「ソウ」
「えっと、そっち行くから襲わないでね?」
「オソワナイ、アナタタチマズイ」
やっぱり人を食ったことあるんか、と思いつつセイレーンの羽に触れ触診を発動させる。
ん~手羽先美味しそうだの、Dカップ魅力的!なんて邪な考えが頭をよぎった。
「ヘンナコト、カンガエテル」
「考えてない考えてない」
右側の羽と比べてわかったのは、人だと肘関節の部分が脱臼している事がわかった。
「脱臼だね、少し激痛が走るけど我慢してね?」
「ダキュー?モウイタイ」
まぁそりゃ痛かろう、それでよく空飛んできたなと思うし。
触診を使い、患部を確認し脱臼カ所をはめなおした。
「イタイ!」
「もう大丈夫ですよ、しばらく痛みがあると思うけどこれを」
必要はないだろうが、一応持ち込んだ鎮痛剤の錠剤をセイレーンに渡した。
「コレハ?」
「痛みを取る薬かな、そのまま飲んじゃって」
「ワカッタ」
そのまま何の疑いもなくセイレーンは錠剤を口の中に放り込んで飲み込んでいた。
ん~しびれ薬とか毒物だったらフッフッフ素材ゲットだぜ!になるのに警戒しなくていいのかな?
「ン」
それだけ漏らすと、羽を広げバッサバッサをやり始めた。
痛みがなくなっているかどうかの確認何だろうが。春とは言え夜の海上寒い……。
「どう?まだ痛みある?」
「ダイジョウブ!アリガトウ!」
そう言ってセイレーンは抱き着いて頬にキスをしてきた。
やばい、貝殻の感触もあるが胸の柔らかい感触が。
「キュゥーーーーーーーーーーーーーーー!」
「あっはっは」
「ふふっ」
ユキが悲鳴のように鳴く一方、マイアとマリベルは笑っていた。
「アリガトウ、ホントウニアリガトウ!」
「痛みが無くなったならよかった。今度は怪我しないようにね」
ユキが足元でズボンのすそを噛んで引っ張っている。
「なに?ユキ邪魔しないの」
「キューーー!キューーー!」
セイレーンに向かって何か訴えているが何を訴えているんだか。
ユキの必死な訴えに反応してセイレーンは自分から離れると、祈るような感じで胸の前で手を合わせた。
するとセイレーンの手が淡い光に包まれた。
「コレ、オレイ」
「ん?」
そう言って手渡されたのは雫型をした青い宝石の様な物が着いたネックレスだった。
「ありがとう」
「コチラコソアリガトウ、サヨウナラ」
というと、セイレーンは甲板の手すりを飛び越えて海の中の姿を消した。
「怪我すんなよ~」
「キューーーィ!!」
ユキがセイレーンが去った方向に向かって何か叫んでいた。
マイアとマリベルが自分の元に寄って来ると。
「へぇセイレーンの涙ですか、水難から身を守ってくれるみたいですよ~」
「そんなことが分かるんですか?」
「えぇ、私は鑑定持ちですからね」
鑑定結果なのか、水難ってどんなことがおこるんだろうか?
「はぁなるほど」
「ふっふ、あんたモテモテだな」
この世界に来てモテた事なんてない。
「なわけないじゃないですか、もてもてだったらこんな旅してないですよ」
「はっは、あんたに惚れたやつは大変そうだな~」
「ほんとですね」
「キュィー!」
ユキは最後の最後まで叫んでるな、何が言いたいんだか。
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