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第2章 ジャイアントツリーの闇 男爵制裁編

第27話 男爵への制裁と後始末

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メイドヴァンパイアとの戦闘が終わり辺りを見渡す
ヴァンパイアコアとかって魔石って書いてあったけどなんに使うんだろ…
これが結構落ちてるんだけども…
メイドヴァンパイアの戦利品がメイド服とクナイみたいなナイフ数本…
しょぼ!あれだけ苦労してしょっぼ…
とりあえず回収するだけ回収してどんどん回っていこう…

厨房では、どのみち腐るだろうということでお肉と野菜も拝借…
あとで獣人の子どもらに何か食べさせないとだしね…

色々回って
武具が大量大量・お金もいっぱい!大金貨もちらほらあるし!300万越えっ
そして最後の部屋!

扉を開けるとベッドの上で男爵が横たわってる。
窓の外が少し明るくなってきてる…ぼちぼち夜明けか…
ベッドに近寄り、どうしてやろうか考える、
ねぇサポートシステム

(っは!何か御用でしょうか)

治療できたら逆に壊すことも可能だよね?あの子達が受けた痛みを再現することって出来る?

(肯定、茜さんがこれまでに見てきた怪我と病気でしたら再現可能です)

ふ~ん、んじゃもう一つ、イシス様ってたしか生と死を司る一面を持っていたよね?不老不死にすることも可能?

(半分肯定、不死に関しては可能ですが、不老に関しては不可能です)

まぁいいよ…それで、んじゃやることは決まった。

とりあえず、首から上だけ麻酔成分を抜いておく
騒がれてあれだし、声帯を壊しておこう…
ん~決して壊れることのない精神力とかできる?

(肯定、できます)

不死と決して壊れることのない精神をイメージして祝福?呪い?を与える
んじゃ始めようか、意識を戻させるために、
王都のあの子が味わった苦痛から、
頭蓋骨の損傷の再現、失明
突然痛み出したからだろうか、意識を取り戻してくれたようだ。

「ごきげんようガイスト男爵さま」
「~~~~~~~」

あぁ先に声帯切ったのはまずかったかな?何言ってるのかわからない…
まぁいいや、

「これまで、あなたが苦しめた子供たちの苦痛をその身で味わってくださいな」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

右腕、右足、耳の切断当然即止血
肋骨を折って肺に突き刺す…
呼吸が苦しそうだ…まぁ当然だけども…
最後に四肢の壊死を再現させる
無限地獄は、かわいそうだから、
心臓まで壊死したら死をもたらすようにしておいてあげよう…
獣人たちの尻尾の切断による絶望を与えたやつはどうしようかなぁ…
幻覚って見せることって出来る?

(肯定、内容によりますが可能です)

んじゃ、男爵が今までやってきた事を、獣人達の視点での幻覚は可能?

(可能)

んじゃそれを、永遠と自分に苦しめられるって十分でしょ
んじゃ最後にもう一つ、この体に他者の干渉をできないようにすることは可能?

(可能)

んじゃ、今後何もにも男爵の体に干渉することは許さない祝福?呪い?を与える

首から下の麻酔成分を取ってやる
まぁ思ってた通り暴れるわけですが…
これ四肢の神経きっておいた方がよかったかな…
まぁいいか…

さて、最後に、証拠集めしないと…
どこに証拠がある?

(執務室の机上・中、書棚)

ん、わかりやすくマーカーよろしく!

(了解)

寝室を出て執務室へ

丁寧にマーカー付けてくれてるからか
すぐに見つけることができた…

書類を見てると、王都やリリィー等の街の犯罪ギルドの存在とか
王都の違法奴隷商の存在…これは何…うちに潰せって事!?
まぁレインに渡して対応しなかったらでいいか、大人たちに任せよう…
脱出前に門番二人を消しておこう、
男爵の子どもは気づいたら始末するけども知らないなら放置しとこ
サポートシステム

(っは!何か御用ですか)

男爵の子どもがこっちの認識したら消してくれない?

(了解しました)



戻るつもりはなかったけどクレアたちに会わないとなぁ…
とりあえず、獣人達が待ってる地下牢へ…

「ごめん、ごめんお待たせ、大丈夫だった?」
「大丈夫なの」
「んじゃ、脱出するよ、ついてきて」

そして、一緒に屋敷をでてクレアの家に
ノックをして

「クレア~サラ~開けてー」

すると、サラが出てきた

「茜ちゃん!どこ行ってたの!って…その子たちは?」
「男爵邸で捕まってた子達」
「…まぁいいわ、入って頂戴」
「クレアは?」
「まだ下に居る」

その後は、クレアとサラに事情を説明
ダグラス船長のもとに数名の子どもがいること、
回収したお金で、彼らを親元に返してほしいと伝えお金を渡した。

「まって、私はあかねと一緒に行く!私に帰る場所はないから!」

えぇ~…

「故郷とかお父さんとかお母さんは?」
「行商の旅をしてる途中で、メイドに殺された」

ん~連れてって問題なさそう?

(肯定、彼女はすでに帰る場所がありません)

まぁならいいか…

「ならいいよ」
「それなら私も行きたいの!でも、お父さんとお母さんに会いたいの…」
「んじゃ両親の許可貰ってからくればいいよ、王都の王城横にすんでるからさ」
「わかったの!」

クレアから、それぞれの街に冒険者に送ってもらう事で話しが決まった。
改めて、帰るか~警備兵ってどうしてるんだろ…

クレアの出勤ついでに一緒についてく
暫く子どもたちは、レジスタンスのメンバーたちが面倒見てくれるそうだ、
そして、数名のレジスタンスが男爵邸に調査で派遣する予定だとか、

虎の子はミーニャって名前らしい、まぁ虎人種族らしく気の強いタイプだ
連れて帰った所で何をさせるべきか…
そんなことを考えながら、3人でジャイアントツリーの東門を目指した。

思えば、ジャイアントツリーにきて2日目じゃん
昨日の今頃にここに来たんだった。3日以内に帰れてよかったわぁ
濃い1日だった…
冒険者ギルド前でクレアと別れ、また遊びに来る約束をした。
街の外には問題なく出れた、警備兵ってどこ行ったんだろ、だれも居ないし、
検閲ないから出入りフリーじゃん!

少し歩いたところで、ヘルメットをコピーしてミーニャに渡す。

「それ被って?耳があれだから嫌だったらいいけども」
「ん被る」

ミーニャが黒のヘルメット被るの見てると、黄色と黒の髪が映える…

「きつくない?」
「大丈夫」

相棒を出してまたがる、

「後ろに乗って、後は足はそこのバーに乗せてね、後はうちにしっかり捕まってね、緩めると落ちるからね」
「わかった」

どうするか、最速じゃなくていいから夕方に王都の家に着くように安全運転でオートパイロット!

「にゃぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~」

帰りはミーニャの悲鳴が平原に木霊した…
悲鳴が猫っぽく聞こえるんだよねぇ…
まぁ虎ってネコ科だっけか

道中は凄いガッチリつかんでる…
ちょっと…お腹辺りが苦しいんだけど…緩めてほしいな…
そんなこんなで、夕方には王都の城壁が見えてきた…
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