【完結】元ヤンナース異世界生活

川原源明

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第4章 王国激震!ペスト!

第68話 ペスト対策戦10 船の妖精 ルビア と船内改装

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幻想的な光景を見ていると

「ありがとう…本当にありがとう…」

そんな小さな声が聞こえた気がした…
メグがうちの方を見ながら

「へぇ~珍しいのが現れたね~」
「ん?なにかあったの?」
「茜ちゃんの肩に何か居るわねぇ…」
「ん???」

肩?右肩を見てみると…赤い服を着た小さな子がいる…
手のひらを上に左手を持ってくと、左手に飛び乗った…
親指の長さ位の背丈だろうか…小さい…

「えっと…君は…?」
「えっと…私は…?」

小さな子が首をかしげて女の子の声で返してきた…
するとメグが

「茜ちゃん、その子は、この船の妖精だと思うよ」
「っは?妖精…?なんで?」
「多分さっきの茜ちゃんの想いを、魂だけの存在だったその子が受け取ったんじゃないかな、何らかの作用で可視化したんだと思うよ」
「そう、私を私として扱ってくれたから…」

私を私として扱ったってなんだろうか…
もしかして、祈りの想いのなかで「君」と表現したことだろうか…?
物ではなく、1つ魂として扱ったから…?

「えっと…良く分からないけど…君の名は?」
「マリンスパラダイス、だけど生まれ変わったから新しい名前が欲しい」

ダグラスの船って確か…マリンスメゾンって言ってたよね…
もしかして同じポートパラダイス製なのかな?
名前ねぇ…ぱっと思いつくのは…

「ルビア・アイギー…ルビアでどうかな?」

すると妖精さんは

「ルビア・アイギーのルビア…ルビア・アイギーのルビア…」

何か繰り返すようにブツブツと…

「茜ちゃん、その名前の由来はあるの?」
「そうねぇ私も気になったわぁ」
「ん~由来ってか、うちの名前の“茜”ってさ花?ってか植物の名前でさ、茜の別名でルビア・アイギーって言うんだけども、そこからだね」
「へぇ茜ちゃんと同じ意味を持つ名前なのねぇ」
「そうそう~」

そんな名前を付けて気に入られなかったら超ショックだけども…
どうやらその心配はいらなさそうだ…

「ルビア・アイギーのルビア…主と同じ意味…ありがとう!私の名前はルビア!」
「うんうん、よろしくね、ルビア」

宙をくるくると飛び回ってる…嬉しそうで何より

「それじゃあルビアがこの船を案内する!」
「よろしく~」

船首側の1階に案内されたけども…
結構広い部屋…多目的スペースとして使えそう…柱とか壁もなくただ広い!
丸窓が等間隔で設置されてるけどもちょっと暗い
そこから下に下りる階段があり降りていく…
船倉エリアって感じだね…映画じゃこの階層に大砲を置いて~って感じだけど…
大砲用に窓が開くわけでもなく…窓なんぞない…換気用に欲しい…

「ん~ここに窓とか開閉可能な何かを置けないかな…?作り変えたら船がもろくなるかな…?」

誰に言ったつもりでもなかったが、ルビアが

「できるよ!すぐにできるよ!もろくならないから大丈夫!」

すぐに…?ルビアのテンションが高いのが気になるところ…

「んじゃ、設置したいんだけど…どうやってやるの?」
「イメージして!イメージ通りになるから!」

イメージで色々変えれるのか…
窓枠の下側を軸にして外に倒すようなタイプが良いのかな?とりあえずそんな窓をイメージもちろん防水・防錆で
絶対に壊れないように…等間隔で設置…

するとルビアが光だし…光が収まると…窓が一気に設置された…

「どうかな!これでいいかな!?」
「あぁうん…これでいいよ…」

これなら1階の船首の部屋を、キッチン、食堂エリアにするか窓も、すれ違い引き窓も広くとって換気も十分に!全面防火壁!
また、ルビアが光りだした…あれもしかして今思ったことが…?

「できたよ!」

今の階層で特に変化が起きてないから恐らくは1階の部屋が変わったんだろうなぁ…

「ルビア…ごめん窓作ってもらったんだけど変えて良い?」
「良いよ良いよ!どんどん変えて!」

そしたら~この階層は2人部屋の病室を作っていくか…
中央に船首から船尾まで長く途中マストの柱があるけども3人位すれ違える通路に左右に部屋、1部屋幅が4mでに縦1m幅3mの外倒し窓って感じでカーテン付き!入口は引き戸で入口の横には、簡単な押し入れ収納…部屋の長さ4m位あればいい気もする…都度通路との兼ね合いで微調整!…幅が広くなってる中央付近にナースステーションっぽいスタッフ作業場で…
これでいいかな?全長75mって言ってたし…
船首の斜め部分とか考えたら、左右14部屋にトイレって所かな?船首側に空白ができたらそこは倉庫と階段スペースにすればいいし…それぞれの部屋と廊下には明るいLED照明をイメージ壁も床も天井も白でいいかな! 
これでいい気がする!
するとルビアの身体が光り始めた

「少し船首の方に移動して!そこに居ると壁に埋まっちゃう!」

こわっ!ササっとクレア、メグとともに移動する…

「そこで大丈夫!」

ルビアの光が消えたら!
いきなり白い天井と床と壁が現れる!

「できたよ!確認して!」

「これは凄いわねぇ~船内なのにすごく明るい」
「これは…茜ちゃんが居たところの建物をイメージした感じだね」

そりゃそういうイメージしたし…
さらっとばらさないでね…
クレアは異世界から来てるの知らないからね…
懐かしい雰囲気…
部屋を見てみるとイメージ通り明るい!
ベッドを二つ置いてみる:::十分なスペースあるね…
全ての部屋にベッドを2つ設置していく…

中央付近の廊下の壁はわずかに曲線を描いていて戸もそれに合わせて曲線になってる…
曲線の引き戸とか初めて見るんだけど…ちゃんと開くし…
部屋の曲線型の窓もちゃんと開く…

中央付近のナースステーションは細長いスペース!
そんなに広くはないけども…色々やる事が出来る!

とりあえず左右に各14部屋で1部屋2人だから56名かまぁ十分でしょ

「十分十分!ルビアありがとう!一つ下も船首側の部屋を2つ無くして同じ感じで」
「わかった!」

多分これで地下1階と地下2階で104名分かな…
あ!地下2階に入口作ればいい気がする!

「ごめんルビア、少し修正で、中央付近の左右の部屋をつぶして、出入り口つけてくれない?」
「わかった!」

部屋を左右1つ消したから、ちょうど100名かな
ルビアが光だし…光が消えた…多分これで地下2階も階層が済んだんだろうな…
地下3階4階はなぁ…喫水線と同等かそれ以下だろうからなぁ…
地下3層はこのまま倉庫で…
あ~職員の更衣室とか、お風呂エリアにするかな…排水はそのまま海に出せるようにして、取り込んだ海水を真水に変換して…40℃位のお湯に変換してお風呂エリアへ…空きスペースは倉庫かな…
それにアイテムボックスあるから使わなさそうだけど!
船底の4層は決まっている!全面透明化!
そして…いすを固定し並べていく…海中が見える遊覧船仕様!船内の数少ない娯楽!
甲板から下層は、これでイメージは出来た!
結構好き勝手にやってるけども…特にお風呂エリアなんかは無理がある気がしてる…

「ルビア…結構好き勝手にイメージしたんだけど実現できる?」
「大丈夫!全部できる!」

全部できちゃうのか…原理は知らないほうがいいんだろうな…
次は…甲板後方3階のエリア…個人的に住居エリアだ!
各階層を見ながらイメージを固めていく…
住居エリアだし壁や床はそのまま木目でいいか…
照明は地下層と同様にLED仕様、各部屋の外側は全面すれ違い引き窓とカーテン!押し入れ収納スペース!を基本として…
後方1階は、1人1部屋4m×4m位の約十畳の部屋で、左右5部屋とトイレの計10部屋とトイレ2つにデッキ!デッキは各部屋からも出れるようにして!
2階層は、外に操舵輪があって、室内は、1階層同様で左右4部屋とトイレにデッキ!
3階層は、うちの部屋ただ一つ!外にはデッキ!
どうせなら風呂トイレ付にしておこう…
とりあえずはイメージは出来たけども…

「えっと…イメージは出来たよ?全部行ける?」
「もちろん!」

ボイラーもポンプもろ過装置ないんだけどなぁ…
ルビアが光が…そして消えた…

「できたよ!確認してね!」

確認したけど十分だね、各部屋にベッドと布団各種を設置していく…
これで船の準備は出来た!
病院船として機能しないときは普通に客船として使える気がする…
意味があるかどうか知らないけども…

皆を迎えに行って…適当に部屋分けしてもらったら
患者さんを収容していくか…

「ルビア、ありがとう!満足できる出来だよ!」
「どういたしまして!主の望みを叶える力があるから!必要になったらまた呼んでね」

そう言い残して…ッポンって感じに消えた…
下船して皆を迎えに行くか…

船を降りてから気づいた…
窓を変えたせいか外観がダサくなった気がするけど…まぁいい…
実用性重視だし…そして船体前方に、アルファベットで“Rubia argyi”って書かれてる…
そして船首下には…うちが背伸びをし両腕を伸ばして船首を支えてるような姿の像が…
これは…依頼してないんだけどなぁ…
きっとルビアの好意だから無下にできないってのが…
まぁいいか…
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