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第4章 王国激震!ペスト!
第70話 ペスト対策戦12 領都リリィーでの出来事と忘れてた…
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おばちゃんたちの好意に甘えて、王都へ向かう途中…
途中リリィーの公爵のところに寄っていくか…
それならエリックに言っていくか…
「メグ悪いんだけど、エリックのところに行ってもらっていい?」
「ん?もどるの?」
そうだよね…君の足早いから…すでに街出てるもんね…
「ごめんね、エリックのあとは、リリィーの公爵のところにお願い」
「はいよ!」
…急ブレーキ急Uターン!
法則的なもので、投げ出されそうになる…
走ってる本人は良いけども…乗ってる方は…
「メグ…今の…」
「ごめんごめん」
てへぺろって感じで言われた…
あれか…せっかく出てきた街に戻れって言ったからか…
意趣返しってやつか…
そんなことがあったが、エリックのいる邸宅へ
街に戻るときの風景が何とも言えない感じだった
いつだったか男爵邸に潜入するときにきた巨木の下の巨大な岩…
その岩を使ってジャンプして街中に戻ったんだけども…
メグが城壁を飛び越えた瞬間…
ジャイアントツリーの街並み港エリアその先の海…
そして沈みかける夕日…
なんて言うか…いい感じ?
写真に収めたいなぁって思える感じだった
まぁメグにそんな感情はないので、さっさとエリックのいる場所に向かっちゃいますが…
屋根の上を走っていくメグに、門から入るという考えはなく横から邸宅の庭に侵入…
まぁ、門番の方が駆けつけてくるわけですが…
門番に向かって大声で
「すいません!エリックを呼んでほしいんだけど!」
「わっかりました!」
そう言って、屋敷の中へ…
(メグここにいるってわかるの)
(もちろん!匂いがするしね)
あぁそうか…狼だしね…
(匂いがすればどこにいるかわかる?)
(匂いがしなくてもわかるけどね~)
おい!匂いは関係ないのか!
(匂いがしなくても追えるってこと?)
(もちろん、茜ちゃんが使ってるサポートシステムが知ってることは、私もわかるからね~)
サポートシステムって結構万能感あるけど…
まぁメグも神様だしね…
この世の理的なものを知ってっても不思議じゃないか…
って…ミクをいたぶった犯人がどこにいるか
もう知ってるのかな…
「茜殿!待たせた!」
「エリック!」
メグから降りて、エリックの前に
「この後、リリィーの公爵の所に寄って王都に行くけど伝言とかあれば預かるけど…」
「おぉそうか!ちょうどよかった!父上と王に手紙を届けてほしい!ここの状況報告だ、思ったよりもペストになってる人の数が多そうでな…最悪の事態を想定して行動してる…」
思ったよりも…?
「ペストになってる人の数ってどれくらい居ると思ってる?」
「そうだな、こちらで把握してるのが3500人程だが、多く見積もって4500位だろう…」
あれ?少ないね…
サポートシステム今の感染者数は?
(報告、感染者数5227名 うち抗菌薬のみで対応可能感染者数2392名、対応必須感染者数2835名)
対応必須者が減ってるけど…抗菌薬の方で行ける人が増えてないか…?
「エリック正確には感染者数5227名って所かな…それから、抗菌薬で対応可能なのが2392名で、うちの治療が必要な人が2825名って感じだね」
エリックは少し驚いたような表情をしてる
「使徒としての力ですか…?」
「そうだね…それから、明日から病院船稼働させるから出来たら患者の世話をしてくれる人を数名欲しいんだけど」
「その病院船とは…?もしや昼間にクレア殿が言ってた船を使ったのか?」
「そうそう、その船内を改装して、病院として使えるようにしたんだよ」
「改装か…あのテント下よりはまともな環境だろうけども…わかった、数名そちらに派遣しよう…」
そのテント下の環境とは比べちゃいけないレベルで環境が違うけどね…
「お願いします~」
「それでは、手紙を用意するのでしばらく待ってもらいたい」
「はいはい~」
エリックが屋敷の中へ消えた
そう言えば…船内で感染はする?
(否定、常に清潔な環境が保たれるため、空気中に出た菌は消去されます)
やっぱり感染しないよね…
クラスターなんて起きない!最強の感染症病棟!
そういえば治療日数ってどれくらい短縮されてるの?
ケガや病気を早く治せますようにって祈ったけども…
(軽症・中症者は、3~6時間ほど船内で過ごせば回復します。重症者は一晩船内で過ごせば確実に回復しますが、既に死んでいる細胞や、機能に関しては回復しませんので注意してください)
思ったよりも、凄いヤバイ機能を備えてた…
まぁ死んでる細胞云々は回復しようがないから仕方ないけども…
抗菌薬のみで3日位になればいいなぁなんて思てたけど…
抗菌薬を必要としなくなった上に…半日で退院可能って!
お風呂でゆっくり楽しんでもらって少しゆっくりすれば退院できるじゃん…
これ…6時間程沖合遊覧船として適当に周って時間稼ぎするか?
海中が見れるし!観光船としては!
感染者をぎゅうぎゅうに詰め込んで…遊覧して帰ってきたら…
回復して退院…
感染者が町中で増えてるけど…病気と闘う力がついても感染者は増えるか…
多分保菌するだけで症状が出るほど悪化はしないだろうけど…
でも状況が好転しそう!
暫く待ってると、エリックが戻ってきた。
「待たせてすまない、こちらが父上に、こっちは叔父上に」
「んじゃ確かに預かりました。届けますね、奥さんとかには何かないんです?」
「妻にか…そうだな…少し待ってもらっても良いだろうか?」
「良いですよ」
再び屋敷の中へ戻りすぐに戻ってきた…
「すまない、ヘレンにこの箱を…それから伝言で…今年の結婚記念日は一緒に過ごせそうにない、すまないと…伝えてもらえないだろうか」
わぁお…想いのこもった荷物だ…責任重大!
エリックから小さな箱を受け取る…少し顔が赤い気がするけど…
「わかりました。伝言とともに預かりました。」
「あぁすまないよろしく頼む…」
メグに乗り手を振りながら
「んじゃ、またね~」
「あぁ道中気を付けてな!」
「メグお願い、」
「はいよ!」
屋敷の屋根に飛び乗りそこから城壁を越えて街の外へ駆けて行った…
真っ暗でよくわからないが、かなり速いスピードで駆けてる気がする…
来るときには気づかなかったが…
多分メグなりの気遣いだろうか風の抵抗が無いように何等かの事をしてくれてる気がする
風の抵抗を全く感じない…さらに言うと…
前押されるようなGもほとんど感じないという…
ジャイアントツリーをでてそんなに経ってないと思うんだけど…
月明りで照らされた城壁と上のかがり火が見えてきた…
「リリィ?」
「うん」
「んじゃまず屋敷に寄ってくれない?」
「はいよ~」
城壁を飛び越え、建物の屋根の上を移動しながら公爵邸の庭へ
いつも通り、兵士の人たちが駆けつけてくる…
「すいません!公爵様とヘレンさんに会いに来ました!」
「わかった、しばし待たれよ!」
兵士の人が屋敷の中へ
暫くするとヘレンが出てきた、公爵が居ない辺り今はここに居ないのかな?
「茜ちゃん久しぶりね…お父様が言っていた守護神様ね」
ヘレンが膝をついて頭を下げた
すると、メグから
「人間、そのような畏まった挨拶は不要、いつも通りで構わない」
メグこそ、いつもの言葉遣いと違うじゃんと突っ込みたくなるところ
たぶん、いつもの言葉遣いなら、「そんな畏まらなくていいよ~」とかだろうし…
人間呼ばわりするときは絶対に威厳を示すためだよね…
「そうですか…茜ちゃん、私に何か用かしら?」
「あぁそうそう」
メグから降りて、ヘレンの前に行き
エリックから預かった小さな箱を渡す
「これを…それと一緒にエリックから、“今年の結婚記念日は一緒に過ごせそうにない、すまないと…”と伝言を…」
「そうですか…お父様からある程度の状況を聞いていましたから覚悟はしていましたが…」
ヘレンの目から涙がこぼれてるのがわかる…
結婚記念日を一緒に過ごせないだけで覚悟がいるのか…
うちは記念日とかあまり気にしない派だからなぁ…
こういうの見ると、エリックとヘレンは結構深い愛情で結ばれてるんだなぁって思える
ただなぁ…うちの前で泣くのは止めてほしい…どう接していいかよくわからない…
「えっと…公爵様は?」
「お父様は新緑の宿屋の方に居ますわ」
知識を継承したからだろうか…まさかの自ら先陣きって対応するとは思わなかった…
「んじゃそっちに行きますね」
「待ってください!私からもエリックに渡したいものがあるので後で寄ってくれませんか?時間は遅くなっても構いません」
「わかりました…公爵様との用が済んだら寄ります」
「お願いします」
メグに乗り
「公爵の所にお願い!」
返事しないまま駆けだした…
あれ?「はいよ」は?
もしかして威厳の為とかそういうやつ?
メグは、無言のまま公爵の元に向かった…
王都方面の入口近くでメグが立ち止まった…
横を見ると、新緑の宿屋って書かれていて
建物の中から明かりが洩れている
ここが、リリィの最前線か…
メグから降りて建物中へ…
中に入ると、食堂のような内装だ…
奥にカウンターがあって後ろには暖簾がかかってる厨房?
公爵は食堂のような部分の端の方で、腕を組んでウトウトしてる…
近寄り、肩を揺さぶりながら
「お~い…そんなところで寝ると風邪ひくよ~」
「んお…おぉ茜殿か…そなたから知識を頂いたおかげで助かってるぞ!治ったのかが良くわかる!」
あぁそういや…もともと鑑定持ちだったけか…
そこに知識が加わって診断できるようになったのか…
「そりゃよかった…なおったって何人治ったんです?」
「5人だ、ここの宿屋の家族と冒険者はすぐに治ったが、商隊の連中がな…残り9人だが皆回復している」
「そりゃよかった…大丈夫そうですね」
「あぁ、こちらは問題ない、ジャイアントツリーの方はどうだ?」
「そうですね…正直良い状況じゃないですね、感染者が5000人超えてます…薬でどうにかなるレベルの人が半数で、うちが対応しなきゃいけない人が半数とかそういう感じですかね…」
公爵が厳しそうな表情で話を聞いている
「ふむ…そうか…国内の感染状況は広まっていないか?」
サポートシステムどうなの?
(広まっていません、現在こちらに居る9名とジャイアントツリー内の感染者のみです)
封鎖も解いて大丈夫?
(肯定、解いても感染が広まる事はありません)
「大丈夫みたいです、リリィの封鎖も解いて大丈夫っぽいですよ」
「そうかそうか、こちらに来たのはワシに何か用があったのか?」
話をしてたら忘れてた…アイテムボックスからエリックの手紙をだしながら
「あぁそうでした…これを…」
手紙を手渡すと
公爵がうちを見ながら
「開けても構わんか?」
「どうぞ、エリックからですよ」
「そうか、では失礼して…」
手紙の封を切り
エリックからの手紙を真剣な表情で読んでいる…
多分状況報告だろうけども…
読み終えたのか真剣な表情でこっちを見ながら…
「茜殿…男爵は、エリックが到着したときには既に姿がなかったようだ…エリックの報告では、帝国へ息子と逃れた可能性があるそうだ…」
っは!?あれ?男爵って今もまだ生きているよね?
(肯定、今も生存しています)
何処にいるの?
(皇都北部の都オーシスに滞在しています)
…協力者によって逃げ延びてるって事?
(肯定)
ん~甘かったかな…ひと思いに殺してればよかった気もしてきた…
「あ~なんか、皇都北部のオーシスに居るみたいです…」
「そうか…まぁよい、茜殿はこれからどうするのだ?」
「王都に行ってからジャイアントツリーに戻りますけど…」
「王に会っていくか?」
「えぇもちろん、状況報告とお願いをしたくて…後は薬とか調味料の販売してお金が欲しいってのもありますが」
「お願いとは?」
「人手が欲しい状態なので、ユリアをジャイアントツリーに連れて行こうと思ってるんですよ…そんで、屋敷を管理する人が居なくなるので…」
「なるほどな、それくらいなら、わしの方で手配をしよう、調味料の販売か…自分で商会を立ち上げたらどうだ?茜殿が妻やヘレンにあげた化粧品の評判が高く、貴族の間では出所不明で噂になっとるが…」
あぁそういえば…王都に行くときに
あげた記憶があるような…無いような…覚えてないな…
そもそも今は、商会に時間を割いてる暇がないんだけども…
「商会の設立とか運営に時間を割いてる暇がないんだけども…」
「そうじゃな…優秀な者が見つかれば、はやいがのぉ…まぁよい、そなたのおかげで医療について知る事が出来たからな、わしからのお礼としてこいつを持っていくといい…」
そう言って渡されたのは大金貨5枚だ…
こんなに頂いて良いのだろうか…
王都行ったら会計と商会用の奴隷でも見てみるか…
どのみち病院船の会計係も欲しい所だし…
「ありがとうございます。このまま王都行きますが、何か届けるものとかあります?」
「いや、大丈夫だ封鎖解除するなら自分で何とかしよう、あぁそれと、昨夜ジャイアントツリーの方向で大きな光の柱が見えたと報告があったが何か知ってるか?」
光の柱って多分だけど死者の成仏していくときの光だと思われる…
むしろそれしかないし…ここからでも観測できたのか…
「光の柱はわからないです…」
「そうか…すまんな変な事を聞いのぉ」
「んじゃこのまま王都に向かいますね」
「あぁ気を付けてな」
メグに飛び乗り
「メグ、王都に!」
「はいよ~」
王都方面の入口横の城壁を飛び越えてリリィを後にした…
リリィを離れてしばらくしたころ…
あ~ヘレナの所に寄るの忘れた…
まぁいいか…帰りに寄れば…
途中リリィーの公爵のところに寄っていくか…
それならエリックに言っていくか…
「メグ悪いんだけど、エリックのところに行ってもらっていい?」
「ん?もどるの?」
そうだよね…君の足早いから…すでに街出てるもんね…
「ごめんね、エリックのあとは、リリィーの公爵のところにお願い」
「はいよ!」
…急ブレーキ急Uターン!
法則的なもので、投げ出されそうになる…
走ってる本人は良いけども…乗ってる方は…
「メグ…今の…」
「ごめんごめん」
てへぺろって感じで言われた…
あれか…せっかく出てきた街に戻れって言ったからか…
意趣返しってやつか…
そんなことがあったが、エリックのいる邸宅へ
街に戻るときの風景が何とも言えない感じだった
いつだったか男爵邸に潜入するときにきた巨木の下の巨大な岩…
その岩を使ってジャンプして街中に戻ったんだけども…
メグが城壁を飛び越えた瞬間…
ジャイアントツリーの街並み港エリアその先の海…
そして沈みかける夕日…
なんて言うか…いい感じ?
写真に収めたいなぁって思える感じだった
まぁメグにそんな感情はないので、さっさとエリックのいる場所に向かっちゃいますが…
屋根の上を走っていくメグに、門から入るという考えはなく横から邸宅の庭に侵入…
まぁ、門番の方が駆けつけてくるわけですが…
門番に向かって大声で
「すいません!エリックを呼んでほしいんだけど!」
「わっかりました!」
そう言って、屋敷の中へ…
(メグここにいるってわかるの)
(もちろん!匂いがするしね)
あぁそうか…狼だしね…
(匂いがすればどこにいるかわかる?)
(匂いがしなくてもわかるけどね~)
おい!匂いは関係ないのか!
(匂いがしなくても追えるってこと?)
(もちろん、茜ちゃんが使ってるサポートシステムが知ってることは、私もわかるからね~)
サポートシステムって結構万能感あるけど…
まぁメグも神様だしね…
この世の理的なものを知ってっても不思議じゃないか…
って…ミクをいたぶった犯人がどこにいるか
もう知ってるのかな…
「茜殿!待たせた!」
「エリック!」
メグから降りて、エリックの前に
「この後、リリィーの公爵の所に寄って王都に行くけど伝言とかあれば預かるけど…」
「おぉそうか!ちょうどよかった!父上と王に手紙を届けてほしい!ここの状況報告だ、思ったよりもペストになってる人の数が多そうでな…最悪の事態を想定して行動してる…」
思ったよりも…?
「ペストになってる人の数ってどれくらい居ると思ってる?」
「そうだな、こちらで把握してるのが3500人程だが、多く見積もって4500位だろう…」
あれ?少ないね…
サポートシステム今の感染者数は?
(報告、感染者数5227名 うち抗菌薬のみで対応可能感染者数2392名、対応必須感染者数2835名)
対応必須者が減ってるけど…抗菌薬の方で行ける人が増えてないか…?
「エリック正確には感染者数5227名って所かな…それから、抗菌薬で対応可能なのが2392名で、うちの治療が必要な人が2825名って感じだね」
エリックは少し驚いたような表情をしてる
「使徒としての力ですか…?」
「そうだね…それから、明日から病院船稼働させるから出来たら患者の世話をしてくれる人を数名欲しいんだけど」
「その病院船とは…?もしや昼間にクレア殿が言ってた船を使ったのか?」
「そうそう、その船内を改装して、病院として使えるようにしたんだよ」
「改装か…あのテント下よりはまともな環境だろうけども…わかった、数名そちらに派遣しよう…」
そのテント下の環境とは比べちゃいけないレベルで環境が違うけどね…
「お願いします~」
「それでは、手紙を用意するのでしばらく待ってもらいたい」
「はいはい~」
エリックが屋敷の中へ消えた
そう言えば…船内で感染はする?
(否定、常に清潔な環境が保たれるため、空気中に出た菌は消去されます)
やっぱり感染しないよね…
クラスターなんて起きない!最強の感染症病棟!
そういえば治療日数ってどれくらい短縮されてるの?
ケガや病気を早く治せますようにって祈ったけども…
(軽症・中症者は、3~6時間ほど船内で過ごせば回復します。重症者は一晩船内で過ごせば確実に回復しますが、既に死んでいる細胞や、機能に関しては回復しませんので注意してください)
思ったよりも、凄いヤバイ機能を備えてた…
まぁ死んでる細胞云々は回復しようがないから仕方ないけども…
抗菌薬のみで3日位になればいいなぁなんて思てたけど…
抗菌薬を必要としなくなった上に…半日で退院可能って!
お風呂でゆっくり楽しんでもらって少しゆっくりすれば退院できるじゃん…
これ…6時間程沖合遊覧船として適当に周って時間稼ぎするか?
海中が見れるし!観光船としては!
感染者をぎゅうぎゅうに詰め込んで…遊覧して帰ってきたら…
回復して退院…
感染者が町中で増えてるけど…病気と闘う力がついても感染者は増えるか…
多分保菌するだけで症状が出るほど悪化はしないだろうけど…
でも状況が好転しそう!
暫く待ってると、エリックが戻ってきた。
「待たせてすまない、こちらが父上に、こっちは叔父上に」
「んじゃ確かに預かりました。届けますね、奥さんとかには何かないんです?」
「妻にか…そうだな…少し待ってもらっても良いだろうか?」
「良いですよ」
再び屋敷の中へ戻りすぐに戻ってきた…
「すまない、ヘレンにこの箱を…それから伝言で…今年の結婚記念日は一緒に過ごせそうにない、すまないと…伝えてもらえないだろうか」
わぁお…想いのこもった荷物だ…責任重大!
エリックから小さな箱を受け取る…少し顔が赤い気がするけど…
「わかりました。伝言とともに預かりました。」
「あぁすまないよろしく頼む…」
メグに乗り手を振りながら
「んじゃ、またね~」
「あぁ道中気を付けてな!」
「メグお願い、」
「はいよ!」
屋敷の屋根に飛び乗りそこから城壁を越えて街の外へ駆けて行った…
真っ暗でよくわからないが、かなり速いスピードで駆けてる気がする…
来るときには気づかなかったが…
多分メグなりの気遣いだろうか風の抵抗が無いように何等かの事をしてくれてる気がする
風の抵抗を全く感じない…さらに言うと…
前押されるようなGもほとんど感じないという…
ジャイアントツリーをでてそんなに経ってないと思うんだけど…
月明りで照らされた城壁と上のかがり火が見えてきた…
「リリィ?」
「うん」
「んじゃまず屋敷に寄ってくれない?」
「はいよ~」
城壁を飛び越え、建物の屋根の上を移動しながら公爵邸の庭へ
いつも通り、兵士の人たちが駆けつけてくる…
「すいません!公爵様とヘレンさんに会いに来ました!」
「わかった、しばし待たれよ!」
兵士の人が屋敷の中へ
暫くするとヘレンが出てきた、公爵が居ない辺り今はここに居ないのかな?
「茜ちゃん久しぶりね…お父様が言っていた守護神様ね」
ヘレンが膝をついて頭を下げた
すると、メグから
「人間、そのような畏まった挨拶は不要、いつも通りで構わない」
メグこそ、いつもの言葉遣いと違うじゃんと突っ込みたくなるところ
たぶん、いつもの言葉遣いなら、「そんな畏まらなくていいよ~」とかだろうし…
人間呼ばわりするときは絶対に威厳を示すためだよね…
「そうですか…茜ちゃん、私に何か用かしら?」
「あぁそうそう」
メグから降りて、ヘレンの前に行き
エリックから預かった小さな箱を渡す
「これを…それと一緒にエリックから、“今年の結婚記念日は一緒に過ごせそうにない、すまないと…”と伝言を…」
「そうですか…お父様からある程度の状況を聞いていましたから覚悟はしていましたが…」
ヘレンの目から涙がこぼれてるのがわかる…
結婚記念日を一緒に過ごせないだけで覚悟がいるのか…
うちは記念日とかあまり気にしない派だからなぁ…
こういうの見ると、エリックとヘレンは結構深い愛情で結ばれてるんだなぁって思える
ただなぁ…うちの前で泣くのは止めてほしい…どう接していいかよくわからない…
「えっと…公爵様は?」
「お父様は新緑の宿屋の方に居ますわ」
知識を継承したからだろうか…まさかの自ら先陣きって対応するとは思わなかった…
「んじゃそっちに行きますね」
「待ってください!私からもエリックに渡したいものがあるので後で寄ってくれませんか?時間は遅くなっても構いません」
「わかりました…公爵様との用が済んだら寄ります」
「お願いします」
メグに乗り
「公爵の所にお願い!」
返事しないまま駆けだした…
あれ?「はいよ」は?
もしかして威厳の為とかそういうやつ?
メグは、無言のまま公爵の元に向かった…
王都方面の入口近くでメグが立ち止まった…
横を見ると、新緑の宿屋って書かれていて
建物の中から明かりが洩れている
ここが、リリィの最前線か…
メグから降りて建物中へ…
中に入ると、食堂のような内装だ…
奥にカウンターがあって後ろには暖簾がかかってる厨房?
公爵は食堂のような部分の端の方で、腕を組んでウトウトしてる…
近寄り、肩を揺さぶりながら
「お~い…そんなところで寝ると風邪ひくよ~」
「んお…おぉ茜殿か…そなたから知識を頂いたおかげで助かってるぞ!治ったのかが良くわかる!」
あぁそういや…もともと鑑定持ちだったけか…
そこに知識が加わって診断できるようになったのか…
「そりゃよかった…なおったって何人治ったんです?」
「5人だ、ここの宿屋の家族と冒険者はすぐに治ったが、商隊の連中がな…残り9人だが皆回復している」
「そりゃよかった…大丈夫そうですね」
「あぁ、こちらは問題ない、ジャイアントツリーの方はどうだ?」
「そうですね…正直良い状況じゃないですね、感染者が5000人超えてます…薬でどうにかなるレベルの人が半数で、うちが対応しなきゃいけない人が半数とかそういう感じですかね…」
公爵が厳しそうな表情で話を聞いている
「ふむ…そうか…国内の感染状況は広まっていないか?」
サポートシステムどうなの?
(広まっていません、現在こちらに居る9名とジャイアントツリー内の感染者のみです)
封鎖も解いて大丈夫?
(肯定、解いても感染が広まる事はありません)
「大丈夫みたいです、リリィの封鎖も解いて大丈夫っぽいですよ」
「そうかそうか、こちらに来たのはワシに何か用があったのか?」
話をしてたら忘れてた…アイテムボックスからエリックの手紙をだしながら
「あぁそうでした…これを…」
手紙を手渡すと
公爵がうちを見ながら
「開けても構わんか?」
「どうぞ、エリックからですよ」
「そうか、では失礼して…」
手紙の封を切り
エリックからの手紙を真剣な表情で読んでいる…
多分状況報告だろうけども…
読み終えたのか真剣な表情でこっちを見ながら…
「茜殿…男爵は、エリックが到着したときには既に姿がなかったようだ…エリックの報告では、帝国へ息子と逃れた可能性があるそうだ…」
っは!?あれ?男爵って今もまだ生きているよね?
(肯定、今も生存しています)
何処にいるの?
(皇都北部の都オーシスに滞在しています)
…協力者によって逃げ延びてるって事?
(肯定)
ん~甘かったかな…ひと思いに殺してればよかった気もしてきた…
「あ~なんか、皇都北部のオーシスに居るみたいです…」
「そうか…まぁよい、茜殿はこれからどうするのだ?」
「王都に行ってからジャイアントツリーに戻りますけど…」
「王に会っていくか?」
「えぇもちろん、状況報告とお願いをしたくて…後は薬とか調味料の販売してお金が欲しいってのもありますが」
「お願いとは?」
「人手が欲しい状態なので、ユリアをジャイアントツリーに連れて行こうと思ってるんですよ…そんで、屋敷を管理する人が居なくなるので…」
「なるほどな、それくらいなら、わしの方で手配をしよう、調味料の販売か…自分で商会を立ち上げたらどうだ?茜殿が妻やヘレンにあげた化粧品の評判が高く、貴族の間では出所不明で噂になっとるが…」
あぁそういえば…王都に行くときに
あげた記憶があるような…無いような…覚えてないな…
そもそも今は、商会に時間を割いてる暇がないんだけども…
「商会の設立とか運営に時間を割いてる暇がないんだけども…」
「そうじゃな…優秀な者が見つかれば、はやいがのぉ…まぁよい、そなたのおかげで医療について知る事が出来たからな、わしからのお礼としてこいつを持っていくといい…」
そう言って渡されたのは大金貨5枚だ…
こんなに頂いて良いのだろうか…
王都行ったら会計と商会用の奴隷でも見てみるか…
どのみち病院船の会計係も欲しい所だし…
「ありがとうございます。このまま王都行きますが、何か届けるものとかあります?」
「いや、大丈夫だ封鎖解除するなら自分で何とかしよう、あぁそれと、昨夜ジャイアントツリーの方向で大きな光の柱が見えたと報告があったが何か知ってるか?」
光の柱って多分だけど死者の成仏していくときの光だと思われる…
むしろそれしかないし…ここからでも観測できたのか…
「光の柱はわからないです…」
「そうか…すまんな変な事を聞いのぉ」
「んじゃこのまま王都に向かいますね」
「あぁ気を付けてな」
メグに飛び乗り
「メグ、王都に!」
「はいよ~」
王都方面の入口横の城壁を飛び越えてリリィを後にした…
リリィを離れてしばらくしたころ…
あ~ヘレナの所に寄るの忘れた…
まぁいいか…帰りに寄れば…
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木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
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