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第4章 王国激震!ペスト!

第73話 ペスト対策戦15 ユリアと再会と白狼族の信条

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学園を後にし、王都の自宅に向った
メグは気をきかせてなのか不明だが、何も言わずに駆けてくれてる

王都の自宅に到着すると
メグから降りて屋敷の中へ
ロビーで

「ユリア~いない~?」

厨房からユリアが出てきた

「茜ちゃん、久しぶりだね、元気してた?どうしたの?こんな遅くに」
「ユリアにも手伝ってもらおうと思ってさ、」
「何を?」
「ジャイアントツリーで黒死病が広がってるといえば伝わるかな?」
「あぁ以前ミクちゃんが、ミーニャちゃん呼びに来た時にジャイアントツリーで茜ちゃんのお手伝いしに行くって言ってたけどもそれかな?」

ちゃんと伝えてるようで何より

「そうそう、病院船を作ってさ、そこで対応できる人が必要なんよ~」
「なるほどね、この屋敷はどうするの?」

そうだよねぇユリアの役目だったしね…

「公爵様が手をうっておいてくれるって言ってた、だから大丈夫」
「そう、今から行くの?」
「出来たら、すぐにがいいかなぁ、明日の朝から稼働させようと思ってるから」
「それなら準備するから少し待ってもらえるかな?」
「OKOK!」

そういって、ユリアは自分の部屋いったけど…
その後は屋敷内のいろんなところに行ってる…
多分持ち出すものが多いのかな…?

次この屋敷に戻ってくるのはいつになるんだろうか?
多分、あの船が本拠地になりそうだし…
せっかく頂いたのに…あまりすまなかったな…
あ~ガッザラとアメリア達はどうしよう…
ガッザラは、また王都に来ればいいか奴隷も買えてないし…
あぁ~王城でお金貰うんだった…先立つものがないんだけどなぁ…
アメリア達は連絡がつかないって言う問題がある…
ジャイアントツリーにきたら来るようにって伝言をクレアに頼むか…

とりあえず玄関前にアメリア達への手紙でも張り付けとくか…

“アメリア達へ、拠点がジャイアントツリーに移っています。
ジャイアントツリー港エリアの船で待っています。船がないときはジャイアントツリーのギルドマスタークレアを尋ねるように!”

これで良いだろう…

玄関に張り付けてっと…
王都でやり残したことはないかな…?
そんなことをしてると

「茜ちゃん、ごめんね、お待たせ」
「大丈夫?」
「えぇいつでも」
「んじゃジャイアントツリーにもどるか」

ユリアが玄関にきてから
メグが、じ~っとこっちを見てる
あれ?ミーニャ連れてく時にあってないのかな?

「ユリア、こっちの狼って会ったことは?」
「ミーニャちゃんが行くときに乗っていった子じゃないの?ミクちゃんからは神獣様ときいているけど」

メグに視線を移すと、ジーっとユリアを見たまま…

「んじゃ紹介はいらないよね、メグは?紹介したほうがいい?」

メグは、頷いてるけど

「えっとユリア、うちのメイド長さんみたいな感じかな?うちのお母さんみたいな人でもある?」
「そうなの?私はメグよろしく」
「そうなのね、メグさん、よろしくお願いします。」

メグもメグちゃんでいい気がするんだよね…
神獣をちゃん付で良いのか知らないけど…

「んじゃメグに乗って、リリィーの公爵家に寄ってジャイアントツリーに戻ろう」

メグが伏せ状態になって乗りやすい姿勢になってくれた
うちが前に座りすぐ後ろにユリアが座ったのを確認すると
メグは立ち上がり

「んじゃいくよ~」
「OKOK」

貴族街から市街地へ抜けると屋根の上を移動し、
城壁を飛び越えて、王都の外へ
リリィーへの移動中
ユリアから

「茜ちゃん、いつもと雰囲気が違うけど何かあった?」

何かってなんだろうか?
神になった事?それともミクと喧嘩状態だってこと?
後は何かあるかな?

「えっと…神様になっちゃったことかな?」
「神様…?もしかして生死を司る女神さまに?」

そっちは昨夜だな…つい先ほど、医薬と船・水夫の守護神が付いたけども…

「それもあるかな…?」
「も?」
「うん~医薬と船水夫の守護神ってのもあったり…」
「………」

ユリアが思考停止モードにはいった感じが…
どのように接していいのかがわからないからだろうか…?

「ユリア…うちの自称だとおもって、今まで通り接してくれると嬉しいかな?」
「そう…正直どう接していいのかわからないから助かるけども…」
「まぁ今まで通りで、畏まられたり、敬われても、うちが困る!」

そんなやり取りしてると、メグから

「茜ちゃん、ユリアはそれを聞きたいんじゃないと思うんだ…、ミクとの一件を聞きたいんじゃないかな?」

メグさん…それはわかってるんだけど…
ここでしゃべっちゃうの!?学園長の件といい…
メグから色々情報が洩れそう…

「ミクちゃんと何かあったの?」

そうなるよね~その質問きちゃうよね…

「ん~ミクと喧嘩というか怒られた感じ?まぁもしかしたらもう戻ってこないかも」
「「それはない」」

2人ともはもったけど…
メグから思ってもなかったことが…

「茜ちゃんミクって、私にひどい事いうじゃん、“ばばぁ”とかさ、あれって全部嫉妬心からだからね?」
「そうなの?嫉妬心って…女同志じゃん…」
「そうだけど、なんていうかなぁ、ミクは茜ちゃんの一番の信者だよ?いつも茜ちゃんのそばで、一番役に立ちたいとかそんなこと思ってると思うよ、その座は私がとってるわけよ、一番役に立ちたいって思ってるのに、一番になれないって気持ちがあると思うんだよね」
「そうね、昔ミクちゃんから、家に来た経緯を聞かれて答えた時も、茜ちゃんに何か恩を返さなきゃとか言ってたね」

そうなんだ…

「白狼族はね、受けた恩はどんなに長い時間をかけても返す事を信条にしてるからね、だから私も茜ちゃんのそばに~って思ってたしねぇ、今は単に唯一の同類の友達って感じだけどね!」

そんな事を思ってたのか…

「メグさんも何か恩があるんですか?」
「私も茜ちゃんと同じで変に畏まらなくていいよ、私は、茜ちゃんに対して取り返しのつかない事をしちゃったんだ、それを“もういいよ、あんたの謝罪は受け取るから、もう、おうちに帰んな、うちの事は気にしなくていいからな”って言われた事で、凄く救われた気持ちになったかなぁ…あの時の言葉と気持ちは絶対に忘れられないなぁ」
「茜ちゃんは、結構細かいことを気にしないタイプ?」
「それは違うと思う、済んだことは、気にしても仕方ないかなぁって思ってるかな…」

それを、細かいこと気にしないって言うのか…?

「そうなのね」
「ユリアの言う通り、茜ちゃんは、細かいことは気にしないタイプだと思うなぁ」
「まぁそんなんはどうでもいいよ、とりあえず、ミクが戻ってこなかったら来なかったで仕方ないし…戻ってきたら戻ってきたらでいつも通りかな」
「少しはいい顔に戻ったね」

ユリアにはお見通しって事かな?
その後は、他愛もない話をしてると
リリィーの城壁が見えてきた。
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