【完結】元ヤンナース異世界生活

川原源明

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第5章 VSオダマキ帝国戦争

第103話 VSオダマキ帝国戦18 王都ストレリチアともう一人の英雄

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農業都市ユンケアを後にしてしばらく走ると、ひと際大きな城壁が見えてきた。

「もしかして」
「うん、王都ストレリチアだよ」

感覚的に1~2日で移動できるレベルな気がした…

「ユンケアからすごく近くない?」
「近いよ、人の歩きでも1日歩きとおせば着くんじゃないかな?」

宿場町が存在しない理由はそれか…

「列の後ろの所に行くね」

流石にそこは列に並んでくれるか
城壁を飛び越えるとか言い出したらどうするかと思った…

「よろしく」

街の入口の検問に並ぶ列に並ぶ
人の列に並ぶ大きな白い狼…目立つよねぇ…
しばらくすると、兵士が駆け寄ってきた

「すまない、神獣殿だろうか?」
「そうだよ~」
「王都にどのような用だろうか?」
「茜ちゃん」

威圧的で上から目線的な対応するかと思ったら
普段の様子で対応した…
うちはメグから降りて

「すいません、使者としてきました」

兵士の目線がな…なんなんだ子の子どもと思ってそう…

「そうか…神獣様、列に並ばず今後はまっすぐ門まで来ていただきたい」

なんだろ、優遇されてる…過去に何かあったんかな
再びメグに乗り、兵士に誘導され門の検問所へ

検問所につくと、
兵士が、メグに乗っている、うちを見て

「身分を証明するものがあれば見せてもらえるか?」

メグが伏せ状態になってくれた
降りよう…
アイテムボックスから冒険者カードを取り出し提示する

「これでいいですか?」
「C級冒険者なのか…この街にどのような用で?」
「先も伝えましたが、使者です。一応、オーガスタ王国国王とケイト様からの手紙を預かってきてます。」
「そうか、通ってよい、先ぶれを走らせるから、のんびり王城へ向かってくれ」

先触れか…城前で待たなくて済みそうかな?

「ありがとうございます」

メグを見て狼の姿のまま入るのかな…
そう思いながら、門をくぐると…

なんというかオーガスタの王都とは、あまり変わらず賑やかな雰囲気だ
まぁ王都がさびれてるとか流石にないよね…
大きな白狼に周囲の視線が集まるが、そんなの気にしないのがメグだ…
まぁいつもの事だし慣れてるか

「ねぇメグ、何食べたい?」
「カレー」

メグに何を食べたいって聞くのは愚問だったか…

「そうじゃなくて、何か露店で食べてから王城に向かおうと思うんだけど」
「ん~カレーが食べたいなぁ…」
「カレーは今度ね…露店で食べたいの見かけたら教えてね…」
「はいよ~」

ふと、オーガスタの王都には白狼学園があるけど
ストレリチアの王都には何かあるのかな?

「ここってオーガスタみたいに、学園とかないの?」
「学園はないけど、農業に関する研究施設があるね~不作にならないようにいろいろ工夫してるみたいよ。それにこの国の研究はね~農業に関することは、この世界の最先端って事で、色々な国から人が集まってきてるんだよ~」

グリーンヒル国だったかに使徒が着て農業改革したって、
レインが言ってたけどその技術もここに来てるんだろうなぁ
研究施設か~品種改良とかしてるのかな…
出来る事なら、日本では食べれなかったフルーツが食べてみたい!

流石王都なだけあって、行きかう人が多い
獣人達がメグを見ると拝むのは解かるけども
普通の人たちも拝んでる人が多い…

「そういえば、メグって地の神様だよね?豊穣の加護とかあるの?」
「もちろん!豊穣の加護はあるよ~茜ちゃんとおそろいだね~」

あぁなるほど、農業大国で、豊穣の神とくれば拝む人も多いのも納得か…
街の入口での優遇対応もそういう理由な気がしてきた…
オーガスタでは守護神として、ストレリチアでは豊穣の神として、崇められてると
ただなぁ…普段ののんびりだらりとしたメグを見てるとね…
先代のフェンリルだった学園長なら、テキパキ動くタイプだろうから崇めるのはわかるけど、メグは…

「ねぇ、この国で豊穣の力を使った事はあるの?」
「ん~ないかなぁ~ただ、茜ちゃんと違うのは、私の存在そのものが、周囲に影響を与えるからね~」
「うちは、意識して力を使うけど、メグは意識しなくても居るだけでって事か~」
「そうそう、それにこの国は、私のお気に入りだからね~」

その言葉を聞いたら多くの人が喜びそうだね…
現に今の話を聞いてた人達がとてもうれしそうだし…
ってか、後をついてくる人が多くない…?たまたま同じ方面なだけかな?
触らぬ神に祟りなしって言葉を知らないのかな…
今のところ何事もないけども、場合によってはアンデット君たちに対応してもらうかな…

そんなことを思いながら大通り探索を続けていく、
個人的に、そそる飲食店がない…
農業大国なら、おすすめは肉や魚よりは、野菜とかなんだろうけども…
露店も野菜果物を並べてるところが多い、
うちはベジタリアンじゃないからなぁ…
野菜果物を数個買っておくのはありだろうけども…
好みは、甘いもの系||お刺身>肉系>>>野菜だし…
自分で作ったカレーの方が…

「茜ちゃん…やっぱりカレー…」
「うちも、そう思いはじめてるよ…その時は謁見終えてから、どこか見晴らしのいい所で食べようか」
「賛成!」

王城が見えてきたけども…
後をつけてる輩が多い…

(メグ、後ろについてきてる人撒きたいんだけど、人になってくれない?それからうちの姿を別人に見えるようにしてくれない?)
(今?)
(いや、ちょっとアンデット君出して抑えるからその間に路地に入った時にやってくれれば)
(いいよ)

謁見だし、ついでに制服に着替えておくか…

(んじゃ、そこの路地に入った瞬間お願いね、今からゾンビ君だすから)

綺麗な格好をしたゾンビ君をだし、シャドーマン達に足止めを依頼する。

(今っ!)
(はいよ!)

路地に入り人が居ないのを確認し制服にチェンジ!
大通りは少し騒がしいが無視無視
…うち別人に見せてるよね…?自分で見ても何も変わらないから実感がない

(うちの姿大丈夫?)
(うん、大丈夫だよ、初めて会った時の茜ちゃんの姿にしたよ)

本来のうちか、そっちの姿のまま転生させてくれればよかったのに…
とりあえず大通りに戻り王城へ向かう、後ろを向くとゾンビ君たちが、
偉い人達が空港とかに来た時のガードマンたちのような壁対応してる
もう大丈夫だし、回収!シャドーマン達にも帰還命令!
つけてた人達は、路地に入っていった…成功!
改めて王城へ向かう

「そういやさ~なんでネアは、うちを子どもにしたんだろう…元の姿の方がよかったんだけども…」
「そりゃ~私と契約する為だよ」

ん?

「そうなの?」
「そうだよ~召喚の儀って白狼学園でしかできないし、子どもが入るところだからね~まぁ例外も居るけども、召喚の儀で私を召喚して契約するための対応だったんだよ~」
「んじゃこの世界に飛ばされたときから決まってたの?」
「うん~まぁネア様は、最初は私じゃなくて茜ちゃんが好きな猛禽類をと思ってたらしいんだけどね~、私が無理言ってお願いしたんだよ」
「あぁ、帰んな~ってやつから一緒に世界を見てみたいって思った~って言ってたね」
「そうそう~大人の姿に戻りたいなら、お母さんに言ってみれば?時の精霊の力で成長させてくれると思うよ」
「そっか~」

その場合、生徒として学園に行くんじゃなくて、教師として行くことになりそうだけども…
その時は、科学科の話受けるかな…でもなぁ…秋津の国とやらも行ってみたいし…
ちょっと考えておくか…
そんなことを考えてると、王城の入口に到着
若い騎士がこちらに来て

「何の用だ?」
「先触れであったと思うんですが、使者としてきました」
「ん?先触れであったのは、神獣様と子どもの組み合わせだぞ、そなたらのような若い二人の女子じゃないぞ」
「あぁ、メグ」
「はいよ~」

うちにかかってる幻影を解いてもらい、メグは本来の狼の姿に戻る

「これでいいですか?多くの人に後をつけられてたんで…」
「なるほどな、先ぶれにあった容姿と一致してるな、念のため、身分を証明するものを見せてもらってもいいか?」

ギルドカードを提示する。

「名前も一致した。では私が案内しよう、付いてくるといい」
「お願いします」

若い騎士に連れられて城内に入る。
オーガスタの王城とは違い、色々装飾品が並んでるが、きらびやかって感じはしない…
ロビーに出ると…奥につながる扉の上に大きな絵が2枚飾られてる…
アレクとリチアだ…

「すいません、あの絵って…」
「あぁあの絵か、この地方の英雄だったアレクサンダー将軍とリチア姫だ」

ん?姫?

「リチアって、お姫様だったんですか?」
「いや、南部の港町カルス出身の一般市民だったが、600年前の解放戦争での英雄だから敬意を表してそう呼ばれているな」

なるほど…今生きてるのにね…
二人がこの絵を見たらどう思うんだろうか…

「へぇ~そうなんだ、説明ありがとうございます。」
「なんか、そなたは、子どもと思えない対応をしてくるな」

そりゃ子どもじゃないからね…見た目は子供だけど…

「2人以外に、英雄と呼ばれる人物はいないんですか?」
「そうだな…物語の終盤で、姫様を庇って亡くなった、老齢の斥候役をしていた。ホロウ殿がいるな、私は彼の生きざまが好きでね、決して表には立たずに、ひたすら敵地に忍び込んでは、詳しい情報を持ち帰り、解放軍の勝利を導いた戦士だったんだ、私の中では彼こそが英雄だと思っているよ。」

その話を聞いた瞬間、シャドーマンのまとめ役をしている影からわずかな感情の乱れを感じた…もしや…ホロウ本人なのかな…

(ねぇ…もしかして、君の生前の名前は、ホロウだったりする?)
(あぁそうだ、まさか私を英雄の様に扱ってくれている者がいるとは思っていなかったな、年甲斐もなく、うれしくて泣きそうだよ)

泣きそうって身体ないじゃん…
Hollowか~シャドーマンになったのも定めだったのかな…
生前と今の存在がリンクしているように思えてならない…

(ねぇ、うちがもし、ホロウの体を作ったら、アレクとリチアと一緒に、旅に出たいって思う?)
(そうだな、可能なら若い二人と一緒に世界をまた回るのもいいな)
(そっか、出来るように頑張ってみるよ)
(あまり無理をしなさんな、おぬしはまだ若い、わしはこのまま輪廻の輪に戻るのも一興とおもってるからな)

うちのやりたいことがまた一つ増えたな…
零から体を作る手段を見つけるべきなのか…
まぁ、考えておこう…

「さて、こちらの部屋でしばらく待っていてもらえるか?中の物は好きに使ってくれて構わない」
「はい、ありがとうございます」

通されたのは、客室と思える部屋だ…って…
メグ入口入れなくない…?
とおもったら、人の姿になった
部屋に入って思う…豪華すぎる部屋は本当に落ち着かない…
メイドさんが、テーブルに紅茶とお菓子を用意してくれたが…
メグはベッドに走っていきそのままダイブ!

「ふっかふか!」
「メグ、お行儀が悪いよ…」

すると、お茶を用意してくれたメイドさんが

「フフフ…失礼しました…」

笑われてるじゃん…

「あぁ気にしなくていいですよ…どうせ、見た目とやってることが正反対と思ったとかそのあたりでしょうし…」
「そうですね、かわいらしいお姉さんですね」

そうだろうね~
見た目的に、ベッドにダイブしてはしゃぐ高校生と、それを注意する8歳児だろうしね
そもそも、船のベッドもふかふかだと思うんだけどなぁ…
そうでもないか…
うちが使ってるベッドって低反発マットレスだし、布団はふかふかだと思うけど…
思えば、メグは船だと、甲板で寝てることが多いからなふかふか体験あまりしてないのかな?

「メグ、お菓子出してくれてるけどいらないの?」
「食べる!」

まぁ、メイドさんにまた笑われてるけどね…
メグが、机に戻ってくるときに思ったけど
このメイドさんも、メグと同い年位だろうか?10代半ばって印象だ

「メイドさんって、歳いくつくらいなんですか?」
「私ですか?16ですよ」

やっぱり、
その後メイドさんとおしゃべりしながら、呼ばれるのを待つ
メグはまぁ、お菓子食べたら再びベッドに飛び込んでふかふか堪能してるけど
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