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第5章 VSオダマキ帝国戦争
第135話 VSオダマキ帝国戦48 水の都アナナスの奇病対策
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王城を後にし、そのまま人化しているメグと一緒に上空へ飛翔した。
「サポートシステム!アナナスまでのナビをお願い!」
『了解しました。右手に見える川を左側へ川沿いに行くとアナナスが見えてきます。』
川沿いを行けばいいのか、楽なお仕事!
今回は、王様との対話がなかったけど、ヘイムの地はもらえる事に!
メグの持っているノーム君とウンディーネ達にも色々頑張ってもらおう!
街の構想を考えながらしばらく飛んでいると、広大な森の中に、大きな湖の一部に白で統一された街並みが見えてきた。
「あれが、アナナス?」
『肯定』
アナナス入り口から少し離れたところに着地した。
そして、メグと一緒に、アナナスの入口へ歩いて行った。
入口手前は、馬車等を含めて20組位並んでるのでのんびり周囲を見ながら待っていると
前に並んでいる年配女性の左腕に豆サイズの痣があった。
皮膚に穴が開く病気って言ってたよな……
正直気になった。
「すいません、その腕ってどうしたんですか?」
気づいたら、声をかけていた。
「あぁ、これかい?昨年の夏に出来たんだよ、原因はわからんけどね」
暑い時期に発症するって言ってたし関係あるのかな?
「触ってもいいですか?」
「何でだい…?」
そりゃ初対面の人に言われたらそうなるよね
「うちら、アナナスで暖かい時期に発症する病気について調べに来たんです」
「あぁなるほどね、つながりがあるか解らないけど構わないよ」
女性の腕に触れ体をスキャンすると、左腕の痣の部分から、指先に駆けての血管がボロボロになっている事に気づいた。
さらには、人差し指辺りの血管の中に異物が存在するのを感じる。
何これ?
『フォーラーネグレリアに似たアメーバです。』
っは?
フォーラーネグレリアって、何かで見たことがある。
アメリカだったかで、人間の鼻から脳に侵入して、脳を食い荒らす殺人アメーバ……
脳じゃなく血中に居るのは、似たって部分が関係するのかな?
『肯定、かのアメーバは、湖に生息しており、生物の血の匂いを辿って体内に侵入してきます。』
白血球は、何をしてるの!?異物が侵入してるよ!?
『かのアメーバの餌が、白血球になります』
最悪じゃん!
でも女性に触れた感じ白血球が減ってるような印象は無かったけど……
「肯定、アメーバの存在自体が微量の為、白血球の体内生産量のほうが上回っています」
そっか、したらこれが、アナナスの奇病の原因じゃないのか
『否定、生物の体温が39℃を越えると、アメーバの活動が活発になり、ありとあらゆるものを溶かしていきます』
最悪じゃん!暑い時期は必然と体温が上がってくるから症状が出やすくなるのか……
とりあえず、このアメーバが、アナナスの奇病の原因と確定した。
街に入る前に解決!なんて思っていたら
『否定、暖かくなると同時に、ネズミに寄生する。ダニに似た虫による熱病が蔓延することも奇病原因となっています。』
……
ネズミとアメーバ駆除しないと駄目かな……?
ネズミがなぁ……
どれだけ人手が必要なんだか……
アンデット隊を派遣するかな……
とりあえず女性の体内に居るアメーバの削除と痣を治療しておいた。
さて、街に入るか……
メグと雑談しながら待っていると、ようやく、うちらの番になった。チェックをして居る門番から、
「お嬢さん方身分を証明するものは?」
そう聞かれたので、冒険者カードを取り出し門番に渡す。
「こっちはうちの連れでメグです。身分を証明するものは無いです…… 」
「まぁいいよ、君が後見人なんだろう?」
そう言って、門番は、しばらくカードと、うちを交互にみ見る、やがて門番がカードを持ったまま。
「すまないが、こっちに来てもらえるか?」
あれ?なんかやったっけ?そう思い門番の後についていくと、メグと一緒に取調室に通され、しばらく待つように言われた。なんで!? しばらく待っているとこの詰め所の隊長さんらしき風貌の人と、シブメンのおじさんが何か水晶玉の様なものを持ってきた。
「待たせてすまないね、俺はこの詰め所で隊長をしているザパンだ、こっちは冒険者ギルドの副長をしているサントンだ」
「よろしくな、お嬢さん方」
「よろしく?」
メグは興味無さそうにしている。というか、ザパンって、サナエさんから手紙を渡せって言われてる人じゃん。ちょうどよかった!
「それでだ、君の冒険者カードなんだが、君の物か?カードには8歳と書いてあるが、君はどう見ても13~5歳くらいだろう?」
あ~年齢の項目なんてあったんだ……学園長に体を大きくしてもらってたからなぁ。でも王都ストレリチアでは問題なかったけど……、そりゃ空から街に侵入からか!
「間違いなく本人です!それからザパンさん!あなたに手紙を預かってきています!」
「手紙は預かるが、まずはサントスが持っている水晶に手を当ててくれ」
信用されてない!言われた通り水晶に手を当てると、サントンさんが、うちの冒険者カードと水晶を交互に見ている。しばらくした後。サントンさんから
「本人で間違いないな、ずいぶん発育のいいお嬢さんだ」
セクハラ発言っぽく聞こえたんだけど気のせいだろうか?
「そうか、3人とも悪かったな、時間とらせて、さて茜殿、私に手紙を預かっていると言ってたが、だれからだ?」
サントンさんが部屋から出て行った。
「サナエさんからです。これです。」
そういって、ザパンさんにサナエさんからの手紙を渡す。
「王妃からかよ……封蝋も間違いないな……」
2人の関係が気になるんだけどなぁ……封を開け手紙を読み始めるザパンさん
しばらくすると、
「大変申し訳ありませんでした!神々が直に奇病調査に乗り出しているとは!」
机にゴリゴリ頭を押し付けて謝罪してきた。
あぁ~手紙には、うちらの正体についても記載されていたのか……
「気にしなくていいんで、泊る場所に案内してほしいんですけど…… 」
「っは!かしこまりました!手紙には王家の別荘と、公爵家、治安部隊の管理する空き家と、町一番の宿と書かれていますが!ご希望はありますでしょうか!?」
王家の別荘・公爵家は、無いわ、あり得ないわぁ、宿にしとくかなぁ……
「宿でおねがいします。」
ネズミ退治ってどうすればいいんだろうか、アメーバは、メグのウンディーネ達に何とかしてもらえればいい気がするけど、ネズミは……
『メグ~、ウンディーネ達で、アメーバ退治してくれない?』
『アメーバ?』
『なんでも湖に生息するアメーバが奇病の原因の一つらしいの』
『はいよ~了解~、原因の一つって事は、まだあるの?』
『ネズミに寄生するダニに似た虫が熱病起こすんだって』
『あ~なるほど~ネズミ退治はどうするの?』
『私のノーム達と、茜ちゃんの闇精霊達ですぐ終わらない?』
『姿かくしてできない?騒ぎになりそうだし』
『それ位は出来るよ、元々彼らは普通の人の目には見えないからね~茜ちゃんの闇精霊達も普段から見えないでしょ』
そういやそうだ、メグのノームはいつぞやの復興支援で見たことあるけど以降は見たことないな。
『んじゃ精霊達にお願いする方向でいこう!』
『はいよ~』
ザパンさんの後について行くと、なんというか、高級そうな宿に案内してくれた。中に入ると、立派だなぁ場違い感があるなぁとか思っていると、受付もザパンさんが対応してくれた。
受付が終わったのか、ザパンさんがこちらに来た。
「すまない、これが君らの部屋の鍵だ、3階の一番奥の部屋だ、一応5日間とったが、伸びるようなら詰め所まで来てくれ」
そう言って鍵をこちらに差し出してきた。
鍵を受け取り。
「なんか、いろいろすいません」
ザパンさん首を振り続けた。
「いえ、他に何かありますか?」
「大丈夫です。」
「わかりました、何かありましたら詰め所までお越しください」
「はい」
3階までのぼり、部屋に入ると、まぁ広い広い10畳が2部屋女2人にこの部屋はちょっと広すぎる。
「んじゃササっと精霊達にお願いしちゃおうか」
「はいよ~」
うちには、精霊たちが見えないので、メグがどうするのか見ていると、ノームとウンディーネを1体づつ呼び出した。初めて見るウンディーネは水が人型をした姿だった、性別が解らないけども。
「2人ともお願いがあるんだけど、ウンディーネにはアメーバ討伐、ノームは闇精霊達と一緒にこの街と周辺のネズミ退治をしてちょうだい」
ウンディーネと、ノームはそれぞれ頷くと姿を消した。
「うちも同じようにすればいいかな?」
「うんそれでいいと思うよ」
姿が見えないので、適当に1体の女性の死体をだした。
「あら?」
死体を出すと、メグが首をひねった。
「どうしたの?」
「うん、今その死体に入ったの、闇の大精霊」
「ぇ?」
「クック流石フェンリル様だ、そなたの目は誤魔化せないか」
今まで死体がしゃべった事が無かったのに!メグに対して上から目線なのが気になる。
「なぁ~に、喋れるのは私だけではないぞ、そなたが名前を与えた“公文ふみ”もしゃべれるようになってる。」
人の思考を読みやがりましたよ、そういやゾンビ達もうちが思った事が伝わってたからそんなものか、偉そうな態度が気に入らなかったのだろうか?メグが少し不機嫌そうに口を開いた。
「なんで、大精霊である君がこっちに来たの?ネア様の所が居場所でしょ?」
「公文をはじめ子どもたちが楽しそうだから、私もこっちに来ただけだよ。」
働く気があるのかな?
「働く気がないなら帰ってくれていいんだけど…… 」
「働くぞ、ネズミ共を根絶やしにすればいいのだろ?簡単な事だ、闇は我らの得意領域だから、代わりに公文が食べていたものが食べたいんだが」
シュークリームだっけ?エクレアだったっけ?どっちを与えたか覚えていない……
とりあえず、両方だしてみた。
「おぉ~これだ、これだ」
そういって掴み上げたのは、シュークリームだった。残ってるエクレアを食べようとしたら。
「まぁまて、そちらも食べたい」
どうやら、闇の大精霊さんは欲張りのようだ、それだけ、やるんだったらさっさと仕事終わらせてほしいものだ。
「なんだ、仕事なら終わってるぞ、既にこの街と、街の周辺にネズミなんぞおらんぞ」
(大精霊の言う通り、この街と周辺50キロ圏内のネズミはすべて駆除されています。)
なんと、ここでおしゃべりしてただけじゃないのか……
そんなこと思ってると、メグのもとにウンディーネが現れた。
「こっちも終わったみたいよ。」
アメーバ、ネズミの駆除作戦初めて10分そこらで片付いた。
精霊達おそるべし!あとはサナエさんに報告してヘイムに街づくりはじめるか。
「サポートシステム!アナナスまでのナビをお願い!」
『了解しました。右手に見える川を左側へ川沿いに行くとアナナスが見えてきます。』
川沿いを行けばいいのか、楽なお仕事!
今回は、王様との対話がなかったけど、ヘイムの地はもらえる事に!
メグの持っているノーム君とウンディーネ達にも色々頑張ってもらおう!
街の構想を考えながらしばらく飛んでいると、広大な森の中に、大きな湖の一部に白で統一された街並みが見えてきた。
「あれが、アナナス?」
『肯定』
アナナス入り口から少し離れたところに着地した。
そして、メグと一緒に、アナナスの入口へ歩いて行った。
入口手前は、馬車等を含めて20組位並んでるのでのんびり周囲を見ながら待っていると
前に並んでいる年配女性の左腕に豆サイズの痣があった。
皮膚に穴が開く病気って言ってたよな……
正直気になった。
「すいません、その腕ってどうしたんですか?」
気づいたら、声をかけていた。
「あぁ、これかい?昨年の夏に出来たんだよ、原因はわからんけどね」
暑い時期に発症するって言ってたし関係あるのかな?
「触ってもいいですか?」
「何でだい…?」
そりゃ初対面の人に言われたらそうなるよね
「うちら、アナナスで暖かい時期に発症する病気について調べに来たんです」
「あぁなるほどね、つながりがあるか解らないけど構わないよ」
女性の腕に触れ体をスキャンすると、左腕の痣の部分から、指先に駆けての血管がボロボロになっている事に気づいた。
さらには、人差し指辺りの血管の中に異物が存在するのを感じる。
何これ?
『フォーラーネグレリアに似たアメーバです。』
っは?
フォーラーネグレリアって、何かで見たことがある。
アメリカだったかで、人間の鼻から脳に侵入して、脳を食い荒らす殺人アメーバ……
脳じゃなく血中に居るのは、似たって部分が関係するのかな?
『肯定、かのアメーバは、湖に生息しており、生物の血の匂いを辿って体内に侵入してきます。』
白血球は、何をしてるの!?異物が侵入してるよ!?
『かのアメーバの餌が、白血球になります』
最悪じゃん!
でも女性に触れた感じ白血球が減ってるような印象は無かったけど……
「肯定、アメーバの存在自体が微量の為、白血球の体内生産量のほうが上回っています」
そっか、したらこれが、アナナスの奇病の原因じゃないのか
『否定、生物の体温が39℃を越えると、アメーバの活動が活発になり、ありとあらゆるものを溶かしていきます』
最悪じゃん!暑い時期は必然と体温が上がってくるから症状が出やすくなるのか……
とりあえず、このアメーバが、アナナスの奇病の原因と確定した。
街に入る前に解決!なんて思っていたら
『否定、暖かくなると同時に、ネズミに寄生する。ダニに似た虫による熱病が蔓延することも奇病原因となっています。』
……
ネズミとアメーバ駆除しないと駄目かな……?
ネズミがなぁ……
どれだけ人手が必要なんだか……
アンデット隊を派遣するかな……
とりあえず女性の体内に居るアメーバの削除と痣を治療しておいた。
さて、街に入るか……
メグと雑談しながら待っていると、ようやく、うちらの番になった。チェックをして居る門番から、
「お嬢さん方身分を証明するものは?」
そう聞かれたので、冒険者カードを取り出し門番に渡す。
「こっちはうちの連れでメグです。身分を証明するものは無いです…… 」
「まぁいいよ、君が後見人なんだろう?」
そう言って、門番は、しばらくカードと、うちを交互にみ見る、やがて門番がカードを持ったまま。
「すまないが、こっちに来てもらえるか?」
あれ?なんかやったっけ?そう思い門番の後についていくと、メグと一緒に取調室に通され、しばらく待つように言われた。なんで!? しばらく待っているとこの詰め所の隊長さんらしき風貌の人と、シブメンのおじさんが何か水晶玉の様なものを持ってきた。
「待たせてすまないね、俺はこの詰め所で隊長をしているザパンだ、こっちは冒険者ギルドの副長をしているサントンだ」
「よろしくな、お嬢さん方」
「よろしく?」
メグは興味無さそうにしている。というか、ザパンって、サナエさんから手紙を渡せって言われてる人じゃん。ちょうどよかった!
「それでだ、君の冒険者カードなんだが、君の物か?カードには8歳と書いてあるが、君はどう見ても13~5歳くらいだろう?」
あ~年齢の項目なんてあったんだ……学園長に体を大きくしてもらってたからなぁ。でも王都ストレリチアでは問題なかったけど……、そりゃ空から街に侵入からか!
「間違いなく本人です!それからザパンさん!あなたに手紙を預かってきています!」
「手紙は預かるが、まずはサントスが持っている水晶に手を当ててくれ」
信用されてない!言われた通り水晶に手を当てると、サントンさんが、うちの冒険者カードと水晶を交互に見ている。しばらくした後。サントンさんから
「本人で間違いないな、ずいぶん発育のいいお嬢さんだ」
セクハラ発言っぽく聞こえたんだけど気のせいだろうか?
「そうか、3人とも悪かったな、時間とらせて、さて茜殿、私に手紙を預かっていると言ってたが、だれからだ?」
サントンさんが部屋から出て行った。
「サナエさんからです。これです。」
そういって、ザパンさんにサナエさんからの手紙を渡す。
「王妃からかよ……封蝋も間違いないな……」
2人の関係が気になるんだけどなぁ……封を開け手紙を読み始めるザパンさん
しばらくすると、
「大変申し訳ありませんでした!神々が直に奇病調査に乗り出しているとは!」
机にゴリゴリ頭を押し付けて謝罪してきた。
あぁ~手紙には、うちらの正体についても記載されていたのか……
「気にしなくていいんで、泊る場所に案内してほしいんですけど…… 」
「っは!かしこまりました!手紙には王家の別荘と、公爵家、治安部隊の管理する空き家と、町一番の宿と書かれていますが!ご希望はありますでしょうか!?」
王家の別荘・公爵家は、無いわ、あり得ないわぁ、宿にしとくかなぁ……
「宿でおねがいします。」
ネズミ退治ってどうすればいいんだろうか、アメーバは、メグのウンディーネ達に何とかしてもらえればいい気がするけど、ネズミは……
『メグ~、ウンディーネ達で、アメーバ退治してくれない?』
『アメーバ?』
『なんでも湖に生息するアメーバが奇病の原因の一つらしいの』
『はいよ~了解~、原因の一つって事は、まだあるの?』
『ネズミに寄生するダニに似た虫が熱病起こすんだって』
『あ~なるほど~ネズミ退治はどうするの?』
『私のノーム達と、茜ちゃんの闇精霊達ですぐ終わらない?』
『姿かくしてできない?騒ぎになりそうだし』
『それ位は出来るよ、元々彼らは普通の人の目には見えないからね~茜ちゃんの闇精霊達も普段から見えないでしょ』
そういやそうだ、メグのノームはいつぞやの復興支援で見たことあるけど以降は見たことないな。
『んじゃ精霊達にお願いする方向でいこう!』
『はいよ~』
ザパンさんの後について行くと、なんというか、高級そうな宿に案内してくれた。中に入ると、立派だなぁ場違い感があるなぁとか思っていると、受付もザパンさんが対応してくれた。
受付が終わったのか、ザパンさんがこちらに来た。
「すまない、これが君らの部屋の鍵だ、3階の一番奥の部屋だ、一応5日間とったが、伸びるようなら詰め所まで来てくれ」
そう言って鍵をこちらに差し出してきた。
鍵を受け取り。
「なんか、いろいろすいません」
ザパンさん首を振り続けた。
「いえ、他に何かありますか?」
「大丈夫です。」
「わかりました、何かありましたら詰め所までお越しください」
「はい」
3階までのぼり、部屋に入ると、まぁ広い広い10畳が2部屋女2人にこの部屋はちょっと広すぎる。
「んじゃササっと精霊達にお願いしちゃおうか」
「はいよ~」
うちには、精霊たちが見えないので、メグがどうするのか見ていると、ノームとウンディーネを1体づつ呼び出した。初めて見るウンディーネは水が人型をした姿だった、性別が解らないけども。
「2人ともお願いがあるんだけど、ウンディーネにはアメーバ討伐、ノームは闇精霊達と一緒にこの街と周辺のネズミ退治をしてちょうだい」
ウンディーネと、ノームはそれぞれ頷くと姿を消した。
「うちも同じようにすればいいかな?」
「うんそれでいいと思うよ」
姿が見えないので、適当に1体の女性の死体をだした。
「あら?」
死体を出すと、メグが首をひねった。
「どうしたの?」
「うん、今その死体に入ったの、闇の大精霊」
「ぇ?」
「クック流石フェンリル様だ、そなたの目は誤魔化せないか」
今まで死体がしゃべった事が無かったのに!メグに対して上から目線なのが気になる。
「なぁ~に、喋れるのは私だけではないぞ、そなたが名前を与えた“公文ふみ”もしゃべれるようになってる。」
人の思考を読みやがりましたよ、そういやゾンビ達もうちが思った事が伝わってたからそんなものか、偉そうな態度が気に入らなかったのだろうか?メグが少し不機嫌そうに口を開いた。
「なんで、大精霊である君がこっちに来たの?ネア様の所が居場所でしょ?」
「公文をはじめ子どもたちが楽しそうだから、私もこっちに来ただけだよ。」
働く気があるのかな?
「働く気がないなら帰ってくれていいんだけど…… 」
「働くぞ、ネズミ共を根絶やしにすればいいのだろ?簡単な事だ、闇は我らの得意領域だから、代わりに公文が食べていたものが食べたいんだが」
シュークリームだっけ?エクレアだったっけ?どっちを与えたか覚えていない……
とりあえず、両方だしてみた。
「おぉ~これだ、これだ」
そういって掴み上げたのは、シュークリームだった。残ってるエクレアを食べようとしたら。
「まぁまて、そちらも食べたい」
どうやら、闇の大精霊さんは欲張りのようだ、それだけ、やるんだったらさっさと仕事終わらせてほしいものだ。
「なんだ、仕事なら終わってるぞ、既にこの街と、街の周辺にネズミなんぞおらんぞ」
(大精霊の言う通り、この街と周辺50キロ圏内のネズミはすべて駆除されています。)
なんと、ここでおしゃべりしてただけじゃないのか……
そんなこと思ってると、メグのもとにウンディーネが現れた。
「こっちも終わったみたいよ。」
アメーバ、ネズミの駆除作戦初めて10分そこらで片付いた。
精霊達おそるべし!あとはサナエさんに報告してヘイムに街づくりはじめるか。
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