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TS転生悪役令嬢なのに物語が始まるのかもしれない
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学園を欠席してから一週間がたった。
ロザリーとのお風呂のイチャイチャイベントはあれからずっと続いている。
ただ……まだキスは出来ていない。早く軽いフレンチではなく濃厚なベロチューがしたい。
まあ無理やりしても貴族パワーで問題はないんだろうが、やはりどうせなら自然にしたいのだ。
前世の記憶が戻ってから、覚えている事をノートに書きだしたり今後の戦略を立ててはいたが、さすがに一週間もすると暇になってしまった。
余談だが、アレックスがあの日持ってきた精のつく食べ物は凄かった。夜はずっとモンモンしていた。
そしてその次の朝は俺の父親と母親はツヤツヤしており、夫婦仲も非常に良くなったようだ。
この年でもしかしたら弟か妹ができるかもしれない。
家には一応、他国に留学している長男がいてその兄が公爵家を継ぐことになっている。父親は妾を作らず母親一途なので兄妹は俺を含めて二人だけ。
夫婦が円満なのは良い事だね。
コンコンッ
「お嬢様、先触れで……第二王子のミューゼル様がいらっしゃるとの事です」
なんですとっ? 婚約者は一向に見舞いすら来ないのになぜに第二王子がくるんだ?
しかもこの王子、第一王子と違って民の評判も良く慕われている王子なのだ。王子を断る事は不可能だ。仕方ない。
「わかりましたわ。庭で……ささやかな、二人だけで出来るお茶会でもてなす事にしましょう。用意をお願いできるかしら」
「わかりました。では各所にそのように伝えてまいります」
「オリビア嬢。今日は急に伺ってしまってすまない。一週間も学園を休んでいると聞いて見舞いにきたのだ」
「ありがとう存じます。ミューゼル様。嬉しいですわ」
「そ、そうか。嬉しいか」
いやなんで明らかな社交辞令に顔を赤らめるねん。さすがにこんなの言われ慣れているだろうし、俺の美人パワーを以てしても見惚れたなとか思えんわ。
「ささやかながらお茶の用意をしていますので、庭の方へお願いできますか?」
「あ、ああ。それなら見舞いにともってきた美味しいスィーツがあるんだ。それを一緒に出して俺と食べてもらえないだろうか?」
「まあ! ありがとうございます。ミューゼル様がお選びになってくださったものであれば楽しみですわ」
「ああ、よく分かったな。オリビア嬢の欠席が続いていると聞いて良い店を周りから聞いてな。予約で作ってもらって先ほどここに来る前に取りに行ってきたものなので出来たてで美味しいと思う」
マジでお前みずから買いにいってんのかーい。え? マジで? そういうものは料理人に作らせるか使用人に買いに行かせるんじゃないの?
こっちは常に社交辞令で言っているだけなのに?
二人で庭へと向かう途中、俺はつい足を取られて倒れそうになってしまった。
「オリビア嬢!」
それに気づいたミューゼルが俺を抱きとめる。
「大丈夫かい?」
「え、ええ。ありがとうございます。助かりましたわ」
だから何でこいつの背面にも薔薇のエフェクトかかるんじゃーい。
そしてなぜか抱き寄せたまま離そうとしない。何で庭に行く途中で抱き合っているのかな?
「オリビア嬢は体調が万全ではなかったのに、俺が見舞いに来たせいで無理をさせたようだ。せめて庭までは任せてほしい」
任せてほしいってなにさ? そう言うとなぜかこの第二王子は俺をお姫様抱っこしやがった!!
「……くぁwせdrftgyふじこlp!!」
庭のお茶セットの場所まで運ばれた俺は思うのだった。お姫様抱っこされながら最初は戸惑い言葉に表せなかったが……これも悪くはないなと。
乙女ゲームの世界にTS転生したから百合ハーレムを築こうと思ったら、普通に悪役令嬢攻略ゲームが始まるのかもしれない。
おしまい。
学園を欠席してから一週間がたった。
ロザリーとのお風呂のイチャイチャイベントはあれからずっと続いている。
ただ……まだキスは出来ていない。早く軽いフレンチではなく濃厚なベロチューがしたい。
まあ無理やりしても貴族パワーで問題はないんだろうが、やはりどうせなら自然にしたいのだ。
前世の記憶が戻ってから、覚えている事をノートに書きだしたり今後の戦略を立ててはいたが、さすがに一週間もすると暇になってしまった。
余談だが、アレックスがあの日持ってきた精のつく食べ物は凄かった。夜はずっとモンモンしていた。
そしてその次の朝は俺の父親と母親はツヤツヤしており、夫婦仲も非常に良くなったようだ。
この年でもしかしたら弟か妹ができるかもしれない。
家には一応、他国に留学している長男がいてその兄が公爵家を継ぐことになっている。父親は妾を作らず母親一途なので兄妹は俺を含めて二人だけ。
夫婦が円満なのは良い事だね。
コンコンッ
「お嬢様、先触れで……第二王子のミューゼル様がいらっしゃるとの事です」
なんですとっ? 婚約者は一向に見舞いすら来ないのになぜに第二王子がくるんだ?
しかもこの王子、第一王子と違って民の評判も良く慕われている王子なのだ。王子を断る事は不可能だ。仕方ない。
「わかりましたわ。庭で……ささやかな、二人だけで出来るお茶会でもてなす事にしましょう。用意をお願いできるかしら」
「わかりました。では各所にそのように伝えてまいります」
「オリビア嬢。今日は急に伺ってしまってすまない。一週間も学園を休んでいると聞いて見舞いにきたのだ」
「ありがとう存じます。ミューゼル様。嬉しいですわ」
「そ、そうか。嬉しいか」
いやなんで明らかな社交辞令に顔を赤らめるねん。さすがにこんなの言われ慣れているだろうし、俺の美人パワーを以てしても見惚れたなとか思えんわ。
「ささやかながらお茶の用意をしていますので、庭の方へお願いできますか?」
「あ、ああ。それなら見舞いにともってきた美味しいスィーツがあるんだ。それを一緒に出して俺と食べてもらえないだろうか?」
「まあ! ありがとうございます。ミューゼル様がお選びになってくださったものであれば楽しみですわ」
「ああ、よく分かったな。オリビア嬢の欠席が続いていると聞いて良い店を周りから聞いてな。予約で作ってもらって先ほどここに来る前に取りに行ってきたものなので出来たてで美味しいと思う」
マジでお前みずから買いにいってんのかーい。え? マジで? そういうものは料理人に作らせるか使用人に買いに行かせるんじゃないの?
こっちは常に社交辞令で言っているだけなのに?
二人で庭へと向かう途中、俺はつい足を取られて倒れそうになってしまった。
「オリビア嬢!」
それに気づいたミューゼルが俺を抱きとめる。
「大丈夫かい?」
「え、ええ。ありがとうございます。助かりましたわ」
だから何でこいつの背面にも薔薇のエフェクトかかるんじゃーい。
そしてなぜか抱き寄せたまま離そうとしない。何で庭に行く途中で抱き合っているのかな?
「オリビア嬢は体調が万全ではなかったのに、俺が見舞いに来たせいで無理をさせたようだ。せめて庭までは任せてほしい」
任せてほしいってなにさ? そう言うとなぜかこの第二王子は俺をお姫様抱っこしやがった!!
「……くぁwせdrftgyふじこlp!!」
庭のお茶セットの場所まで運ばれた俺は思うのだった。お姫様抱っこされながら最初は戸惑い言葉に表せなかったが……これも悪くはないなと。
乙女ゲームの世界にTS転生したから百合ハーレムを築こうと思ったら、普通に悪役令嬢攻略ゲームが始まるのかもしれない。
おしまい。
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