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メリーハッピーエンド
名前も知らない君と共に
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その日から僕たちはなんども濃密な時間を重ねた。
その度、彼は体調を崩しがちになった。
最初すぐに寝てしまうだけで、動いたから疲れただけだと言っていたけれど、実の所軽い貧血のようだった。
朝も起きるのが辛そうで、食事にも気を使うようになった。
それでも、日中も眠気に襲われたり ポリクリ先でもミスが目立つようになって友人と遊びに出かけることもなくなった。
身体を重ねる度、僕は力が漲るかわりに、彼はみるみる内に体調を悪くして行った。
「なあ、キスして」
『でも……体調悪いんでしょ?』
「大丈夫だから、お願い」
彼と唇を重ねた後、僕は力が増す感覚があるのに彼は幸せそうに微笑みながらすぐに眠るようになった。
やっぱり、僕が原因で彼の体調が悪くなっている気がする。いや、気がする ではなく なっているんだ。
彼がほとんど寝たきりになってしまったある日、彼が僕と一つになりたいと言って僕の頬の辺りに手を伸ばした。
『僕、もう君には触れたくない』
伸びてきた彼の手から避けると、嘘でもそんなこと言わないで欲しいと哀しげに呟いたあと、無理やり起き上がった彼との唇が重なった。
『だめっ! 僕のせいで君が……』
慌てて押し返してベッドに沈む彼から距離をとった。けれど 彼はゆっくりと体を起こして 僕を抱き締めるように腕を絡めた。
「俺は、あんたに触れたい。あんたとひとつになって死ぬなら本望だ。死んだら、あんたと永遠に一緒に居られるだろ」
魔が差した とはこういう事を言うのだろう。
彼と永遠に一緒に居られるのは魅力的だった。
彼はもう自分で動くことはできなくて、かつて見事な雄峰を作り上げていた彼はもう昂りを硬くすることも難しかった。
それでも彼の望みは、僕と繋がる事だった。
「あんたが挿れて好きに動いたらいいよ。な? 頼む」
彼の後孔にローションを垂らして念入りに解してあげると、彼は細い矯正をあげながら身を捩る。
『……本当に、いいんですか? 本当に死んじゃうかも知れないですよ』
「ああ。どうしてもあんたと繋がりたいんだ。頼むよ」
戸惑いながらも、僕は意識的に硬くしたそれを彼のナカに飲み込ませる。
彼の良い所はどこなのかも、どこまで挿れて良いのかも分からないけれど、彼の嬉しそうな顔を見ながら一心不乱に腰を動かした。
いやらしい水音と彼の嬌声が部屋に響く。
「……あ"っ……あっんっんっ……っんあっ……イクっ」
熱い部屋で汗ばむ彼が幸せだと泣きながら、僕のせいで内側からゆっくりと冷えてしまった。
『起きて……ねぇ……ごめんなさい……ひとりにしないで』
呼吸を止めた彼に、出ない涙を流しながら懇願すると彼の顔が滲んで見えた。
『泣くなよ。あんたを1人にはしねぇから』
『……っ!』
『やっとあんたに触れた』
彼の身体は動いてないのに 彼は僕を抱き締めて囁いた。
『ごめ……ごめんなさい……僕が 君の人生を奪ってしまった……』
『俺が望んだ事だ、気にすんな。それより、これで永遠に一緒だな』
不思議なことに、しっとりと重なった唇には柔らかな感触も心地よい体温も感じる事が出来た。
永遠に続く時間の流れを共に過ごす人が出来たのは僕達にとって幸せなのかもしれない。
その度、彼は体調を崩しがちになった。
最初すぐに寝てしまうだけで、動いたから疲れただけだと言っていたけれど、実の所軽い貧血のようだった。
朝も起きるのが辛そうで、食事にも気を使うようになった。
それでも、日中も眠気に襲われたり ポリクリ先でもミスが目立つようになって友人と遊びに出かけることもなくなった。
身体を重ねる度、僕は力が漲るかわりに、彼はみるみる内に体調を悪くして行った。
「なあ、キスして」
『でも……体調悪いんでしょ?』
「大丈夫だから、お願い」
彼と唇を重ねた後、僕は力が増す感覚があるのに彼は幸せそうに微笑みながらすぐに眠るようになった。
やっぱり、僕が原因で彼の体調が悪くなっている気がする。いや、気がする ではなく なっているんだ。
彼がほとんど寝たきりになってしまったある日、彼が僕と一つになりたいと言って僕の頬の辺りに手を伸ばした。
『僕、もう君には触れたくない』
伸びてきた彼の手から避けると、嘘でもそんなこと言わないで欲しいと哀しげに呟いたあと、無理やり起き上がった彼との唇が重なった。
『だめっ! 僕のせいで君が……』
慌てて押し返してベッドに沈む彼から距離をとった。けれど 彼はゆっくりと体を起こして 僕を抱き締めるように腕を絡めた。
「俺は、あんたに触れたい。あんたとひとつになって死ぬなら本望だ。死んだら、あんたと永遠に一緒に居られるだろ」
魔が差した とはこういう事を言うのだろう。
彼と永遠に一緒に居られるのは魅力的だった。
彼はもう自分で動くことはできなくて、かつて見事な雄峰を作り上げていた彼はもう昂りを硬くすることも難しかった。
それでも彼の望みは、僕と繋がる事だった。
「あんたが挿れて好きに動いたらいいよ。な? 頼む」
彼の後孔にローションを垂らして念入りに解してあげると、彼は細い矯正をあげながら身を捩る。
『……本当に、いいんですか? 本当に死んじゃうかも知れないですよ』
「ああ。どうしてもあんたと繋がりたいんだ。頼むよ」
戸惑いながらも、僕は意識的に硬くしたそれを彼のナカに飲み込ませる。
彼の良い所はどこなのかも、どこまで挿れて良いのかも分からないけれど、彼の嬉しそうな顔を見ながら一心不乱に腰を動かした。
いやらしい水音と彼の嬌声が部屋に響く。
「……あ"っ……あっんっんっ……っんあっ……イクっ」
熱い部屋で汗ばむ彼が幸せだと泣きながら、僕のせいで内側からゆっくりと冷えてしまった。
『起きて……ねぇ……ごめんなさい……ひとりにしないで』
呼吸を止めた彼に、出ない涙を流しながら懇願すると彼の顔が滲んで見えた。
『泣くなよ。あんたを1人にはしねぇから』
『……っ!』
『やっとあんたに触れた』
彼の身体は動いてないのに 彼は僕を抱き締めて囁いた。
『ごめ……ごめんなさい……僕が 君の人生を奪ってしまった……』
『俺が望んだ事だ、気にすんな。それより、これで永遠に一緒だな』
不思議なことに、しっとりと重なった唇には柔らかな感触も心地よい体温も感じる事が出来た。
永遠に続く時間の流れを共に過ごす人が出来たのは僕達にとって幸せなのかもしれない。
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