【待合室書店】のオーナーきゅうりさんの履歴書とアクアマリンのカード

愛澤凛音

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第7話

鑑定料金は、いただけません!

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【待合室書店】の書店販売フロアの待合室から、奥へ進むと…

昔、診察室として使用されていた部屋があります。

もともと、診察室として使用されていた雰囲気は残しながら…

中に入るとすぐ、向かい合って座れるソファが2台とその間にローテーブルが1脚、

置かれています。

奥の方には、私のタロットカードの動画の撮影に使用したり、

きゅうりさんが動画の編集で使用するパソコンが置かれている机が1台あります。

この部屋に入ると私は、現在は診察室でもないし、アルコールの匂いもしないのに…

何故か緊張してしまうのです。何かの【気】を感じているのかもしれません。

その部屋へ、桔梗さんを案内し、入り口側のソファの近くで…

「どうぞお座りください」とお願いしました。

「ありがとうございます。何か緊張しますね」

「昔、病院の診察室だったみたいですよ」

「そうなのですね…」

私は、タロットカードの準備と気持ちを整えるため、

ユーチューブの動画の撮影のときにいつも使用しているキャンドルに火を点けて、

専用のお皿にインセンスを置き、これにも火を点けました。

落ち着いていただけるようにインセンスは、

ラベンダーの香りがするものにしました。

さらに、静かで…ゆったりとしたジャズピアノの音楽を流しました。

「はい、よろしくお願いします」

その前に私は質問をした…

「昴さんは、いつ頃から部屋に籠りがちですか?」

「高校を卒業してからですね。母は、たまに見かけるようですが…

私は全くみません。

部屋でパソコンかスマホのゲームをしているのかもしれませんね」

「そうですか…桔梗さん、では、占いますね。

弟さんの昴さんのことを思う浮かべてくださいね」

桔梗さんは、緊張した様子で、私を見つめている。

ローテーブルの上のタロットカード専用のパープルのクロスを敷いて…

私はタロットカードをクロスの上に置いて、カードの山を崩し、

カードを左に回し、次に右に回しました。

そのあとカードをひとまとめにして、トランプをきるように、シャッフルしました。

ひとまとめにしたカードを二つに分けて、下の段のカードの束を上にして、

7枚目のカードから、3枚選びました。

そして残りのカードをひとまとめにして、切り直し、1枚選びました。

私は、ゆっくり話すように心がけて…

「桔梗さん、昴さんは、部屋に籠り、何かを探していたのではないでしょうか?

そして、実力を手に入れようと頑張っていたのかもしれません。

そして、心を変化させて、客観的にご自分を判断されているように感じます

過去の出来事から模索し始めて、今は心が落ち着いているようです。

私の説明で分かりにくかったら申し訳ありません」

「では、弟は、私たちと距離を置いて何かをしていると?」

「たぶん、もしかしたら、昴さんは、待っているのかもしれませんね」

「そうですか…両親と話をして、弟と話すように心がけてみます」

「はい、そうしてください」私は、笑顔で答えた、

「ありがとうございました。代金はおいくらですか?」

「ありがたいのですが、受け取れません。もし、よろしければ、

次回でも書籍をご購入いただければ、それで充分です。

鑑定を受けたときは、そうするようにきゅうりさんから申し付かっていますので…」

「ありがとうございます」桔梗さんは、深々と頭をさげられました。

桔梗さんと私が、書店のフロアに戻ると…

「どうでしたか?」笑顔のきゅうりさん…

「参考になりました。ありがとうございました.

あの、先生…いや、柊野さん、三条先生…残念でした」

きゅうりさんは、少し、悲しい顔をするも…落ち着いた感じで

「そうだね」と答えた。

山科桔梗さんは、また、深々と頭をさげて、書店を後にしました…。

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