魔力最強の兄と武力最強の妹

虎鉄

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第Ⅰ章 英雄の孫

ダンジョンへ2

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「さて、《野獣の洞窟》ですが、階層は五階。中級でも下位な方です。」
ダンジョン挑戦を前にハリル兄さんから簡単に説明を受けている。
「まぁ、四人なら心配ないけど、僕も着いていこう。」
「えっ、いいの?」
「まぁ、僕も久しく潜ってないからね。体を動かすのは大事だよ。」
「はぁ。」
「で、ボスは?」
「《炎の野獣ファイアビースト》、《氷の野獣アイスビースト》、《風の野獣ウィンドビースト》の三体だ。どれも各個撃破すれば問題ない。予定では光、闇の日の二日間。出発は明日。武装の整備と食料は買っといてな。」
「うぃす。」「うん。」「了解です。」「分かりました。」























ダンジョン一階層。
「はぁ。暗いな。」
「おやおや、マドル君?怖いのかな?」
「…っ、うっさい!別に怖くなんか、ヒャッ!」
リーシャが蒟蒻をマドルの顔へ。
「リーシャナイス。」
「ほら、バカやってないで行くぞ。ナツキ、なんか言ってやれ。」
「えっ?私に振らないでください。弟と妹でしょ?ハリルさん。」
緊張感のない俺らは一階層に入ってはや一時間。今日は三階層まで行く予定だけど、これ、間に合うか?
「マドル、行くぞ。」
マドルはヒャッとか言ったあと、白目向いて倒れた。
「お、おう。いいもん見れたし。」
楽園が見えたのか?やり過ぎたかな?
「白と黒のボーダ、ブギェラァアッ!」
ナツキの踵落としがマドルの鳩尾へクリーンヒット。痛恨の一撃。マドルは倒れた。
(まぁパンツみたのはいけないよな。うん)
(ふー、マドルは帰ったら縛ってグラウンドに頭だけだして穴埋めね。)
(女性の敵。)
(マドル君。御愁傷さま。)
このあと、マドルの復活まで三十分を要した。














「あれ?もう二階層?一階層の記憶が曖昧で、よく覚えてないんだが?戦闘とかは?」
「出てきても、お前とナツキが瞬殺してたよ。」
「ふーん。で、パンツは………ベゲェラァァ!」
もうやだこいつ。恐怖で頭おかしくなったんだろ?いつもはこんなこと言わないのにな。













「あれ?三階層まで来たの?いつの間に?全く記憶にないんだけど。」
「もういい。黙ってろよ。」
「マドル君、君のせいで結構日程ギリギリなんだよね。分かってるのかなぁ?」
「うっ、すんません。暗いところ行くと人格が変わっちゃうんですよね。気を付けます。」
「しょうがない。早く寝よ?」
リーシャはおねむの時間のようだ。
「えっ?リーシャもう寝るの?もっとはなそーよ。」
「ナツキ、こいつは遅く寝ると朝起きないぞ?これ以上遅れるとヤバイんじゃないの?」
「不味いですよ。えぇ。」
「リーシャ、御休み。」
その時
「!白と黒のボーダーだ!」
あぁ。
「フン!」
「ベギャアラァァァァ!」
ナツキの鉄拳。マドルの顔面にクリーンヒット。
「くるんじゃなかった。」
「兄さん。なんか、ごめん。」
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