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第Ⅰ章 英雄の孫
ダンジョンへ3
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「はぁ、君たちいい加減にしてくれないかな?」
俺達ルミエールは中級ダンジョン《野獣の洞窟》へ来ているのだが、
「だから、俺じゃないって言ってるだろ!」
「いや!昨日の夜私のお尻触ったでしょ!この変態!」
「なっ!お前そんなこと言うなよ!」
気象からはや数時間。間もなくボス部屋というところまで来たのだがナツキとマドルの喧嘩が勃発。
「兄さん、二人で行こう。」
「賛成だ。ハリル兄さん、いいよね?」
「はぁ、本当は可愛い弟と妹を行かせたくはないが、こればかりはどうしようもないな。………許可する。」
という訳で久しぶりの兄妹二人で戦闘なのだが、
「兄さん、本気出すまでの相手じゃないよ。どうする?」
「火、氷、風どれもCランクって弱すぎだよな?」
「じゃあ私は風をやる。火と氷は兄さんに任せる。」
「分かった。行くぞ!」
それと同時にリーシャが駆け出す。
気づいた野獣達が交戦体勢をとる。
「ギシャァァァァア!」
遅いな、リーシャの拳が風の野獣の顔面へヒットするかに見えた。
「なっ?」
しかし、氷の野獣が魔法でシールドを作り出した。
「ちっ、《火矢の嵐》!」
火属性上級。火の矢が嵐のように飛び交う。
《竜巻》
風の野獣の魔法でかき消される。
「リーシャ、右だ!」
リーシャの右手に火の野獣が迫る。
「スキル、虎の咆哮!」
これは祖父のスキルの一つで俺が唯一使える近接系スキル。相手の動きを数秒間止めることが出来る。
「ナイス、兄さん。」
リーシャの前で動きを止めるのは則ち死を意味する。
ボゴォォォッ!
「鳴っちゃいけない音が聞こえたよ。」
火の野獣は顔面陥没で光の粒子になって消えた。
そのまま、俺は次の行動を起こす。
「《千の矢》!」
千本もの矢を風の野獣の側面へ飛ばす。
「がるぅ?」
困惑してるな?わざとだよわざと。
「狙いは、これだよ!」
その後ろからリーシャが飛び上がる。
「もらった。《不死鳥の拳》。」
バゴォォォン。
「最後は俺が、《神の鉄槌》。」
古代魔法の一つを使う。
「おい、リーシャ、ライ、大丈夫か?物凄い音がきこえた…ぞ……。」
「あ、ハリル兄さん。お疲れ様。」
数分後ハリル兄さん以下喧嘩中の二名がボス部屋へ入ってくる。
その部屋は、地面がいくつも陥没し、辺りには無数の矢が転がるまさしく戦場。そこへ立っ俺らには野獣達の返り血がべっとりついていた。
「心配なかったか。」
「うわ、やり過ぎ。」
「マドル、なんか小さいことで喧嘩してた見たいね…………。」
「あぁ。(おっ、南下知らんが助かった。でもなんでばれたんだろうか?)」
「帰るか。ライ、リーシャ。」
「その前に《浄化》。」
二人の返り血を一瞬で落とし、俺らは帰途へ着いた。
俺達ルミエールは中級ダンジョン《野獣の洞窟》へ来ているのだが、
「だから、俺じゃないって言ってるだろ!」
「いや!昨日の夜私のお尻触ったでしょ!この変態!」
「なっ!お前そんなこと言うなよ!」
気象からはや数時間。間もなくボス部屋というところまで来たのだがナツキとマドルの喧嘩が勃発。
「兄さん、二人で行こう。」
「賛成だ。ハリル兄さん、いいよね?」
「はぁ、本当は可愛い弟と妹を行かせたくはないが、こればかりはどうしようもないな。………許可する。」
という訳で久しぶりの兄妹二人で戦闘なのだが、
「兄さん、本気出すまでの相手じゃないよ。どうする?」
「火、氷、風どれもCランクって弱すぎだよな?」
「じゃあ私は風をやる。火と氷は兄さんに任せる。」
「分かった。行くぞ!」
それと同時にリーシャが駆け出す。
気づいた野獣達が交戦体勢をとる。
「ギシャァァァァア!」
遅いな、リーシャの拳が風の野獣の顔面へヒットするかに見えた。
「なっ?」
しかし、氷の野獣が魔法でシールドを作り出した。
「ちっ、《火矢の嵐》!」
火属性上級。火の矢が嵐のように飛び交う。
《竜巻》
風の野獣の魔法でかき消される。
「リーシャ、右だ!」
リーシャの右手に火の野獣が迫る。
「スキル、虎の咆哮!」
これは祖父のスキルの一つで俺が唯一使える近接系スキル。相手の動きを数秒間止めることが出来る。
「ナイス、兄さん。」
リーシャの前で動きを止めるのは則ち死を意味する。
ボゴォォォッ!
「鳴っちゃいけない音が聞こえたよ。」
火の野獣は顔面陥没で光の粒子になって消えた。
そのまま、俺は次の行動を起こす。
「《千の矢》!」
千本もの矢を風の野獣の側面へ飛ばす。
「がるぅ?」
困惑してるな?わざとだよわざと。
「狙いは、これだよ!」
その後ろからリーシャが飛び上がる。
「もらった。《不死鳥の拳》。」
バゴォォォン。
「最後は俺が、《神の鉄槌》。」
古代魔法の一つを使う。
「おい、リーシャ、ライ、大丈夫か?物凄い音がきこえた…ぞ……。」
「あ、ハリル兄さん。お疲れ様。」
数分後ハリル兄さん以下喧嘩中の二名がボス部屋へ入ってくる。
その部屋は、地面がいくつも陥没し、辺りには無数の矢が転がるまさしく戦場。そこへ立っ俺らには野獣達の返り血がべっとりついていた。
「心配なかったか。」
「うわ、やり過ぎ。」
「マドル、なんか小さいことで喧嘩してた見たいね…………。」
「あぁ。(おっ、南下知らんが助かった。でもなんでばれたんだろうか?)」
「帰るか。ライ、リーシャ。」
「その前に《浄化》。」
二人の返り血を一瞬で落とし、俺らは帰途へ着いた。
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