魔力最強の兄と武力最強の妹

虎鉄

文字の大きさ
上 下
14 / 46
第Ⅰ章 英雄の孫

授業:魔法と討魔使

しおりを挟む
あの後じいちゃんはハリル兄さんと共に帰っていった。というか強制的につれてかれた。
「……、………ン!ライアン!」
「は?」
「全く、お前なぁ………。何をしていたか聞こう。」
「いや、昨日古代魔法の書籍見つけて、その詠唱を暗記してました。」
「はぁ、規格外も良いとこだよな。じゃあ、簡単に魔法について説明してみろ。」
「えー、面倒くさ。」
「ふーん。グラウンドを穴だらけにし、訓練場ぶっ飛ばしたのはどこの誰かなぁ?」
「くっ、……………やりますよ。」
まず第一に人には生まれ持った魔力がある。それは具体的に見ることは出来ない。その把握には魔力切れ、魔法を一切放てなくなり、身体がだるくなる状態の事で、これがどの程度で発生するかによってランクが決められる。F~SSSまでありFランクだと初級を10回程度で魔力切れを起こす。SSS(俺やじいちゃん)は神級100回程度で魔力切れを起こすらしいが実際おこしたことがないので知らない。
次に属性について。
基本七属性のうち火、水、土、風、雷の五つは攻撃魔法とそれぞれの属性に応じた補助魔法がある。
火なら攻撃、水なら総合、土なら防御、風なら素早さ、雷なら追加ダメージ付与。
闇属性は妨害系、光属性は回復系の魔法。
上位の時、天、空の三つはランクA以上じゃないと確実に魔力切れを起こす。
攻撃、補助共に基本属性より優れる。
で例外的に古代魔法がある。こいつは今から数千年前に使われていた禁忌の魔法。古代魔法一つで国三つ四つ滅ぼせるらしいが多分事実。
あとは召喚魔法なるものがある。こいつは三年になると学校で行うらしい。一人一体の魔獣を使役出来るようになる。もし、やられても時間が経てば再び使えるようになる。
「あのー、ライアン君。ついでに討魔使についても教えて?」
じゃあ要望に答えて、
討魔使とは各地に生息する魔物(人間に害があるとされるもの)を討伐することで稼ぎを得る職業。この学園から多くのエリート討魔使を輩出している。
何故討魔使と言うか、それはかつては魔獣(人間に害がないものペットとか)を使い、魔物狩りや警備をしていたことに由来するらしいがその時代の事はよくわからん。
討魔使にはF~SSSランクまでありランクによって受けれる依頼や行けるダンジョンが制限される。祖父や父のようにSを越えると基本どこのダンジョンにもいける。
平均ランクはD~Cと言われる。ここまで行ければ不自由なく暮らしていけるほどの稼ぎを得れる。因みにこの学校では二年になると討魔使希望者は討魔使登録が出来る。
キーンコーンカーンコーン
「いやぁ、ライアン。流石だねぇ。じゃあ今日はここまで明日は国家についてやるからな。バカバカ当てるから予習しといてな。」
でた、座学担当ハミル・シュタイン先生のバカバカ当てるから。ここ二週間でクラス40人が五回りした。
「げぇぇ。」
マドルが分かりやすく不満をもらす。
それもそのはずマドルだけはすでに10回以上当たっている。本人は知らないだろうがどれも難問。
(あいつ、頭良いのに嫌みか!)
と思う生徒が多い。
しおりを挟む

処理中です...