魔力最強の兄と武力最強の妹

虎鉄

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第Ⅰ章 英雄の孫

武闘会 初戦

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「はーい。皆さん来週は武闘会ですね。今年はペア三十二組、パーティー五十組が参加予定ですね。先生は楽しみにしてるので皆さん頑張ってくださいね。」
アルガド高校校長、リリア・マーシャリアントの話が終わり、今月の全校集会が終わった。 
それより校長の話短くない?あれで全部だよ?
「………………ん?終わった?」
この短時間で寝れるリーシャも凄いな。
「えー、追加で連絡します。今年のペアのトーナメントとパーティーの予選分けを配るので各クラスの室長と副室長は前に来てください。」
「………………ん?終わった?」
おいリーシャ。今の数秒で更に寝るってなんだよ。














「このクラスからはパーティーがルミエールとルークスがペアではアンガート兄妹が出るわね。出る人は一年A組のプライドにかけて頑張りなさい。応援も勿論しっかりね。」
因みに俺らは初戦は二年生。二回戦で第四シードのペア。四回戦で第一シードでそのあとが決勝。
「兄さん、作戦は?」
「ん?前衛は俺がやるから後衛任せる。古代武装も使っていいよ。こっちも使うから。」
「じゃあ調整してくる。」
そういってリーシャは教室から出ていった。
「よっしゃ。俺も古代魔法の精度でも上げるかな。マドル、付き合え。」
「はぁぁ。やだけど、やるしかないからねぇ。不死の結界は頼むよ………。」
「分かってるって。先生、第四辺りの訓練場借りますね。」
「…え、えぇ。」




















ライとマドルが出ていった後でクラスは騒然とした。
「リーシャちゃん、古代武装っていったよね?」
「う、うん。しかも前衛が後衛狙いで後衛が前衛狙いってあり得ないよね。」
「はぁ、私達ももパーティー戦の為に訓練でもしようか。」
「ナツキは?私達とやる?」
私に誘いが来たけど
「えっ?ごめん。今日は行くとこあるから。武器の調整頼んでたんだ。半年くらいかかちゃったから今日はすぐにでも取り行きたいんだ。」
「それってどういうこと?」
つまり、私は帝国へ来る前にジッポーから私用の武器だけを送り、こちらの職人さんに頼んでいたのだ。
「じゃあそういうことで!」
私は教室を出た。



































「リーシャ!」
「はいはい、これで沈みな!《真空斬。》」
「ナイス!」
「余所見してる場合か!」
俺に走りかかってくる男子生徒。
「あっ、そこ、魔法あるからね。古代魔法《千本針サウザントニードル》。」
「ガハッ!」
はい人間の串刺し完了。
「んでドーン。」
止めのリーシャの斬撃。
リーシャが足元でしゃがみ、俺は自分の短剣をつき出す。
『決まったぁぁぁぁぁっ!アンガート兄妹決めポーズまで決める余裕を見せて圧勝です!さすがは英雄のお孫さんだぁぁぁ!』

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