魔力最強の兄と武力最強の妹

虎鉄

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第Ⅰ章 英雄の孫

武闘会 無双

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「はぁ、はぁ、」
「どうしましたか?先輩。」
俺は目の前の先輩を軽く煽る。
「なめるなよぉ!」
片手剣を振り上げて斬りかかる。そして、斬る。
「だから、よく見なって。」
しかしそれは俺の時魔法超級の《霧分身ミストドッペルゲンガー》。
「なっ!」
「こっちだよ!《燃拳ファイヤナックル》!」
火属性超級の魔法でぶっ飛ばす。
ちょうどリーシャの妖刀村正が敵の弓使いを切り捨てるところだった。
『勝負あり!去年のベスト8マーク・アルノ、ヒダカ・リョウのペアを圧倒してアンガート兄妹の勝利だぁぁぁぁぁぁっ!』













三回戦
「《暴風エアリアル》。」
「いいもの使いますね。」
俺は相手の魔法使いの魔法を誉めつつ
「《反射リフレクト》。」
天魔法神級の反射を使って魔法を跳ね返す。
「え、そんなのありぃぃぃぃぃぃっ!」
自分の風魔法で遥か上空へ舞い上がる。
そのまま地面直撃は可哀想なので
「《ワープ》。」
舞い上がって意識を無くした女生徒を結界の外の地面へワープさせ、医療班に運んでもらう。
「セイヤ。」
リーシャは後ろから村正を突き刺していた。













四回戦
「はぁ、第一シードだから使っても問題ないかと思ったんだけど。」
俺は古代魔法のゴッドハマーをぶちこんだ。そして、相手は見事避けた。ここまでは良かったのだが
パキパキ
「へ?」「うん?」「は?」「………?」
フィールド四人の動きが止まる。
そして、
ガラガラガラガラガラガラガラガラ
なんと結界が壊れた。
『え、えっと。不死の結界が壊れたので一時中断します。』
なんと結界が壊れた。いつもは壊れないのになんでかな?
原因は分かった。
「ライアン。君は不死の結界が壊れることを知らないのか?」
「だっていつもは壊れないんでいいかな?って。」
「は?いつもってどういうことだ?」
魔法担当教官のマサギ・シノールが不思議そうに尋ねる。
「いつも使うんですよ不死の結界。主にマドル相手なんですけどね。」
「ま、まて。お前一人で使えるのか。」
「え?使えますよ。だって、この結界も先生がつけたんですよね。」
「ばか!これは学校の教員プラス討魔使の計三十人以上で這ったんだよ。二日がかりで。」
「……………へ?じゃあ大会は?」
「とりあえずは延期だな。」
「あ、じゃあ。僕張りますね。」
そういって俺は闘技場へ行く。
「《不死の結界》。」
ファン
「よし、できた。」
このあと教員たちが再開を宣言した。
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