魔力最強の兄と武力最強の妹

虎鉄

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第Ⅰ章 英雄の孫

アルガド学校防衛戦

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「はぁ、はぁ。マドル、後ろ。」
「くそったれぇぇっ!」
マドルはやけくそ気味に剣を振るう。
ギャアアアアアッ
「くそ、きりがない。ライアン!」
「民家の被害は知らん。《業火嵐ボルケーノストーム》!」
マドル、リーシャを巻き込まないように神級を放つ。
「ライアン君!?やりすぎだよぉ?」
「直せば家はなおる、でも命は無理ですから!」
いつもは敬語で話すがこのときはタメ口も許して欲しい。
「はぁ、じゃあ私も本気出すね。《鷹の目ホークアイ》。射軸固定、SAM値補正プラス8。距離プラス5000。目標敵性魔物急所。」
ぶつぶつ呟きながら先輩は両手に銃身の長いスナイパーライフルを一丁ずつ持ち、背中のバックからは4つの銃口が覗く。
「見えた、ファイヤァァァァァァッ!」
その6つからマシンガンのように弾丸が飛び交う。
「会長さん、やりますね。では私も《雷撃サンダーボルト》」
「リーシャ!魔神融合を使うぞ!」
「うん。」
因みに俺らは《テレパシー》を使って会話中である。
俺は金目黒髪へリーシャの銀髪は青髪へ銀目は真っ赤に染まる。
「海神ネプチューン!」
「魔神アリアンロッド!」
リーシャはその後無双を始め
ドガァァァァァァァンッッ
「《要素爆発》!」
ドガァァァァァァァンッッ
しかし、五分後
「リーシャ!地中だ!」
土竜のような魔物が地中から攻撃する。
「なっ!」
リーシャへ魔物の爪が刺さるかに見えたその瞬間。
「せやぁ!」
ギシャァァァァァァアッ
土竜の魔物は真っ赤な血を吹き出し息絶えた。
そこには
「ふーなんとか間に合ったわい。」
「父上か。」「おっそい!」






































「なっ!魔物の襲撃?分かった今戻る。なんとか持ちこたえろよ。ライ、リーシャ死にそうなら無理すんなよ。」
「どーしたんじゃ、ボルドー?」
「父さん。アルガドに魔物の群れだって。とりあえずこのダンジョン出ないと。」
「そうじゃな。よし戻るぞ。リック、メリッサ、急ぐぞ。」
前に貴族が来たときはテレポートを使える外にいたが今は生憎ダンジョンの十五階。これではテレポートは使えない。
テレポートの使用には3つの条件がある。
一・目標の場所へ一度でも訪れた事がある。
二・使用時に外へいること
三・目標地点が室内の時は外に繋がっていること。
「はぁはぁはぁはぁはぁ」
「ハリル、急げ、孫に死なれたらわしはこの世界と心中じゃ!」
「わかってますからとりあえず喋んないでください。リック、メリッサ!遅い!」
その後二時間で二週間かけ下ってきたダンジョンをかけ戻ったあとアルガドへ戻ると
「リーシャ、地中だ!」
まずい!《神速》のスキルでマッドドラゴンを切り伏せる。
そして
「ふー、なんとか間に合ったね。」
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