魔力最強の兄と武力最強の妹

虎鉄

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第Ⅱ章 他の孫を探して

村への道のりの中で

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四人の討魔使パーティーと別れ、俺達は村へと向かっていたのだが、
「はぁ、まだ着かないのか?」
「分からん。方角を誤ったか?」
「くそ、森林がこんなに面倒だとは思わなかった。」
「こうも暑苦しいといやになるな。」
俺達は口々に愚痴を述べる。
「はぁ、だらしないね。」
「これだから男達は。」
「全く、シャキシャキするべき。」
女性陣は未だ元気だ。
というか俺達がここまで疲れているのは
「あっ!見てみて、可愛いリスだよ!」
「本当だ!ちょっと追いかけようよ!」
会長、ナツキの両名が魔獣を見ては追いかけ始め。
「はい、追いかけてきて。」
とリーシャに言われるがまま、男達でその二人を追いかける。
こんなことをしているから方角を見失うわ疲れるわで既に四日。
「もう帰りたいぃぃぃぃぃっ!子供と遊びたいぃぃぃぃぃぃっ!」
あっマドルが壊れた。
因みに子供達は俺達とマドルの家族が面倒見てくれている。
「ん?あれは?」
その時目の前に一つの集落が現れる。
よくみると火の手があがっている。
「ちょっと見てくる。」
すぐさまヒロトが偵察へ行く。
「総員戦闘準備しとけ、多分相手は討魔使だな。」
「同意。」
「人相手はやりたくないんだけどな……。」
「諦めるんだなマドル。」
というのも会長さんのスキル《鷹の目》によってその集落がケンタウルスの物だと把握していたのだ。そのため討魔使が襲撃したのだろうと予想をたてた。
そして
「討魔使がケンタウルスの村を襲ってる。加勢はどちらに?」
ヒロトの報告で確信に替わる。
「加勢はなしだ対話でなんとかするぞ。」
俺達は駆け出した。

















討魔使サイド
「ここか?」「間違いない、ここがケンタウルスの村だ。」
俺は偵察へ出ていたヤックへ声をかける。
「エース、今なら行けるんじゃない?」
後ろからミリアが声をかける。
「よし、行くぞ。」
ここには俺らエース隊を筆頭に16のパーティーが集まっていた。
エース隊はこの先の国ブラスで一番上位のパーティーでランクはC。
「皆、行くぞぉぉぉぉぉぉぉっ!」
総勢70人を越える討魔使達が突撃した。













突撃から僅か十分後
村の中から六人の討魔使がこちらへ駆けてくる。でも武器を構えていない。そんなんじゃ殺されるぞ。
「おい!武器を構えろよ!死ぬぞ!」
しかし、彼らは俺らとケンタウルスの間に割り込んだ。












「会長はここで狙撃を相手のリーダー格の足と腕を撃ってください。こちらから合図します。」
「分かったわ。」
俺達は村の中を突っ切る。
勿論武器を構えない状態で。
ケンタウルス達は俺達が敵対する様子がないと分かったのか全くこっちへ危害を加えない。
すると村を襲う討魔使達のリーダー格が
「武器を構えろよ!死ぬぞ!」
と叫んでいる。
しかし俺達は彼らとケンタウルスの間へ割り込んだ。
「止めるんだ!彼らは人間と敵対する訳じゃない!」
俺はそう叫ぶが、
「人間の癖にケンタウルスの味方か?気にするな!必要ならそいつらもやれ!」
「まて!ここで争う必要は……………………………………………………………はは、まじか。」
後ろにいるメンバーからも息を飲む音が聞こえた。
理由は単純。俺らの後ろから大きな影が指す。 
「………デスドラゴン。」
Sランク魔物で現在生息数が二匹しか確認されていないレア種。
「よし!やるよ!」
しかし後ろの会長は興奮ぎみにテレパシーを送ってくる。
「ここで生態調査よ!」
はぁ面倒だけどやるか。
しかし、デスドラゴンは討魔使の方をねらい始めた。
「どういうこと?」「なんで俺らを狙わない?」
討魔使達は一瞬でちりじりになりながら逃げていく。
デスドラゴンはその場にとどまりこちらを見る。
そして
カッ!
辺りを光が覆った。
俺らは視界を奪われたが
「す、すみません。今治しますね。」
目の前から少女の声がする。
「《治癒キュア》。」
そのあとで俺らの視界が回復する。
そして俺達が見たのは、
身長百五十センチくらいの可愛らしい少女。
体には漆黒のワンピース。
「この子達を守ってくれてありがとね。私はデスドラゴンのアイルよ。よろしく。」
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