18 / 118
デスゲーム?
Stage Seventeen
しおりを挟む
「さて!私も引いてみようかしら!・・・一回だけ」
「それしか引けないんだろ?」
「うるさいわね!」
「さっさと引いたら?」
「言われなくても引くわよ!・・・えいっ!」
カオリがガチャを引くと、カオリの前に魔法陣が出現した。その魔法陣は白色に発光し、次第に輝きを増していき————
「出たわ!これよ!」
「お、おう?」
「カオリ・・・」
カオリが引いたモノ、それは手のひらに収まる程のコンパクトなサイズで、棘のように尖っている固い毛のようなものが生えた————たわしだった。・・・カオリ、どんまい。
「何でたわしなのよー!」
「「・・・」」
「二人とも何か言って!?」
「「・・・」」
「・・・」
「そ、その、ご愁傷様?」
「キラ!私泣いていいわよね!?1万賭けて、たわしよ!?この世界だと200Gもしないやつに1万よ!?」
「カオリ・・・残念でしたね」
「ミライまでー!」
「カオリ、まだ引きたいか?」
「もちろんよ!でもお金が・・・あっ!」
「そうだ。今回のアップデートで魔物からGが出るようになった。つまり・・・?」
「魔物を倒しまくる!よーし!頑張るわ!」
「おー、一人で頑張ってー」
「えっ、一人!?」
当たり前だろ?つか何でカオリまだいるの?ミライの様子を見に来ただけでしょ?
「よーしミライ。【荒れ果て荒野】行くか!」
「はい!」
「私も連れてってよー!」
「主殿。私もお供します」
「ウチも行きます!」
あー、アーサーとアハトもいたんだっけ。ま、大丈夫か。瞬殺だし。
さてさて、やってきましたのは【荒れ果て荒野】!この世界の七大危険地域【龍神山】麓に位置しているそこは、とても危険だ。・・・俺たちは例外。
「んで?なんでカオリがいるの?」
「いちゃいけないの!?」
「そのうちどっか行けよ?」
「考えとくわ!」
「強制だから」
「無慈悲!?」
「さて、さっさと終わらせるかー」
「キラ!どっかーんとやっちゃって!」
「はいはい。――――――【火災旋風】」
俺が魔法名を唱えると、突風が吹いた。その風は俺たちの周りで渦巻くと、一つの大きな竜巻となった。そこにどこから来たのか火が飛び込み、竜巻の風によってどんどん熱量を増し、遂には竜巻が赤く染まった。
俺たちの周りにできたそれは、どんどん大きくなっていき、最後には周囲を火の海にして消え去った。
【火属性上級魔法・爆炎+風属性上級魔法・竜巻 上級合成魔法・火災旋風】。途轍もない威力を持った炎を纏った竜巻で相手を蹂躙し、最後は辺りを火の海にする魔法。
この魔法は封印かな。
火は【水属性初級魔法・創造≪水≫】で消しといた。・・・今度は巨大な水たまりが出来たけど。火よりはマシだよね。
「どれくらい上がった?」
「10です」
「10よ」
「10でございます」
「10です!」
「皆同じ、か・・・これがお知らせにあったレベル制限?」
「多分そうだと思うわ。それよりも!早くガチャ引きましょ!」
「そうだな。これ以上ここに居ても意味ないし。じゃ、俺に触れてくれ。・・・よし、 ————【転移】」
俺の視界が暗転した。・・・言ってなかったけど、俺この感覚苦手だわ。なんか一瞬だけ浮遊感があるんだよな。ジェットコースターが落ちるときみたいな浮遊感があるんだよ。その感覚が、ね。・・・別に、絶叫系が苦手だからこの感覚が嫌だ、とかそんな理由じゃないからね?ホントだよ?
「んで、帰って来たはいいが、・・・いくらゲットした?」
「えっと・・・30万Gくらいでした」
「私は25万Gくらいよ!」
「私のは主殿の方に渡っております」
「ウチのもです!」
「そうか。ありがとう」
結構貰えるんだな。・・・あそこだから?
「てか、なんで聞いたわけ?」
「あ?あぁ、俺が倒してお前ら倒してないだろ?それでもパーティー組んでりゃG貰えるのかなって」
まぁ、あれだけ強い魔物をたくさん倒した割には俺のゲットしたGが少なかったから想像は付いてたけど。
「あぁ、そういうことね・・・あれ?私たち、キラのヒモ?」
違うぞカオリ。カオリたちが俺のヒモだと?
「アーサーとアハトは俺の従者だろ?だから給料でお金を渡す」
「その通りでございます」
「そうです!」
「で、ミライは俺が養うって決めてるから、嫁?みたいな感じでヒモじゃないだろ」
「よ、嫁!?」
「わ、私は・・・?」
「まごうことなきヒモだな」
「やっぱりヒモじゃない!」
そうだな。カオリだけヒモだな。ま、俺のヒモが嫌ならヒモじゃなくなる方法を取ればいい。まず、一番簡単なのは・・・
「・・・このパーティーから抜ければ?」
「あ!そうね!このパーティーから抜ければ・・・」
「ソロで活動だな」
「死ぬ確率が上がるじゃない!」
「いや、そのレベルじゃよっぽどのことがない限り死なないだろ?」
「そ、そうだけど・・・」
「じゃあ大丈夫だろ」
「う~何か引っかかる~」
「じゃ~な~。死ぬなよ~」
「待ちなさいよ!」
まだ何かあるのか?
「キラのヒモでいいから私の連れて行って!」
「・・・どうする?」
「私は連れて行ってもいいと思います」
「主殿に従います」
「ウチも従います!」
「・・・じゃ、連れてくか。おぉーい!早く来いよ!」
「まだ5メートルも離れてないじゃない!大声出さなくても聞こえるわよ!」
「よーし。【小鳥の囀り亭】行って、ガチャ引きますか!」
何も言わずに【小鳥の囀り亭】にしちゃったけどいいよね?探すの面倒くさいし。・・・あ、そういえば
「ちょっと!無視しないでよ!」
「そんなことより———」
「そんなことじゃないでしょ!?ツッコミ入れてんのよ!?無視しないでよ!?」
「うるさい——————【眠り】
うるさいカオリを眠らせて、宿まで運ぶことにした。・・・で、誰が運ぼう。
「私がお運び致します」
「お、アーサーありがとう。助かったよ」
「勿体なきお言葉」
「それしか引けないんだろ?」
「うるさいわね!」
「さっさと引いたら?」
「言われなくても引くわよ!・・・えいっ!」
カオリがガチャを引くと、カオリの前に魔法陣が出現した。その魔法陣は白色に発光し、次第に輝きを増していき————
「出たわ!これよ!」
「お、おう?」
「カオリ・・・」
カオリが引いたモノ、それは手のひらに収まる程のコンパクトなサイズで、棘のように尖っている固い毛のようなものが生えた————たわしだった。・・・カオリ、どんまい。
「何でたわしなのよー!」
「「・・・」」
「二人とも何か言って!?」
「「・・・」」
「・・・」
「そ、その、ご愁傷様?」
「キラ!私泣いていいわよね!?1万賭けて、たわしよ!?この世界だと200Gもしないやつに1万よ!?」
「カオリ・・・残念でしたね」
「ミライまでー!」
「カオリ、まだ引きたいか?」
「もちろんよ!でもお金が・・・あっ!」
「そうだ。今回のアップデートで魔物からGが出るようになった。つまり・・・?」
「魔物を倒しまくる!よーし!頑張るわ!」
「おー、一人で頑張ってー」
「えっ、一人!?」
当たり前だろ?つか何でカオリまだいるの?ミライの様子を見に来ただけでしょ?
「よーしミライ。【荒れ果て荒野】行くか!」
「はい!」
「私も連れてってよー!」
「主殿。私もお供します」
「ウチも行きます!」
あー、アーサーとアハトもいたんだっけ。ま、大丈夫か。瞬殺だし。
さてさて、やってきましたのは【荒れ果て荒野】!この世界の七大危険地域【龍神山】麓に位置しているそこは、とても危険だ。・・・俺たちは例外。
「んで?なんでカオリがいるの?」
「いちゃいけないの!?」
「そのうちどっか行けよ?」
「考えとくわ!」
「強制だから」
「無慈悲!?」
「さて、さっさと終わらせるかー」
「キラ!どっかーんとやっちゃって!」
「はいはい。――――――【火災旋風】」
俺が魔法名を唱えると、突風が吹いた。その風は俺たちの周りで渦巻くと、一つの大きな竜巻となった。そこにどこから来たのか火が飛び込み、竜巻の風によってどんどん熱量を増し、遂には竜巻が赤く染まった。
俺たちの周りにできたそれは、どんどん大きくなっていき、最後には周囲を火の海にして消え去った。
【火属性上級魔法・爆炎+風属性上級魔法・竜巻 上級合成魔法・火災旋風】。途轍もない威力を持った炎を纏った竜巻で相手を蹂躙し、最後は辺りを火の海にする魔法。
この魔法は封印かな。
火は【水属性初級魔法・創造≪水≫】で消しといた。・・・今度は巨大な水たまりが出来たけど。火よりはマシだよね。
「どれくらい上がった?」
「10です」
「10よ」
「10でございます」
「10です!」
「皆同じ、か・・・これがお知らせにあったレベル制限?」
「多分そうだと思うわ。それよりも!早くガチャ引きましょ!」
「そうだな。これ以上ここに居ても意味ないし。じゃ、俺に触れてくれ。・・・よし、 ————【転移】」
俺の視界が暗転した。・・・言ってなかったけど、俺この感覚苦手だわ。なんか一瞬だけ浮遊感があるんだよな。ジェットコースターが落ちるときみたいな浮遊感があるんだよ。その感覚が、ね。・・・別に、絶叫系が苦手だからこの感覚が嫌だ、とかそんな理由じゃないからね?ホントだよ?
「んで、帰って来たはいいが、・・・いくらゲットした?」
「えっと・・・30万Gくらいでした」
「私は25万Gくらいよ!」
「私のは主殿の方に渡っております」
「ウチのもです!」
「そうか。ありがとう」
結構貰えるんだな。・・・あそこだから?
「てか、なんで聞いたわけ?」
「あ?あぁ、俺が倒してお前ら倒してないだろ?それでもパーティー組んでりゃG貰えるのかなって」
まぁ、あれだけ強い魔物をたくさん倒した割には俺のゲットしたGが少なかったから想像は付いてたけど。
「あぁ、そういうことね・・・あれ?私たち、キラのヒモ?」
違うぞカオリ。カオリたちが俺のヒモだと?
「アーサーとアハトは俺の従者だろ?だから給料でお金を渡す」
「その通りでございます」
「そうです!」
「で、ミライは俺が養うって決めてるから、嫁?みたいな感じでヒモじゃないだろ」
「よ、嫁!?」
「わ、私は・・・?」
「まごうことなきヒモだな」
「やっぱりヒモじゃない!」
そうだな。カオリだけヒモだな。ま、俺のヒモが嫌ならヒモじゃなくなる方法を取ればいい。まず、一番簡単なのは・・・
「・・・このパーティーから抜ければ?」
「あ!そうね!このパーティーから抜ければ・・・」
「ソロで活動だな」
「死ぬ確率が上がるじゃない!」
「いや、そのレベルじゃよっぽどのことがない限り死なないだろ?」
「そ、そうだけど・・・」
「じゃあ大丈夫だろ」
「う~何か引っかかる~」
「じゃ~な~。死ぬなよ~」
「待ちなさいよ!」
まだ何かあるのか?
「キラのヒモでいいから私の連れて行って!」
「・・・どうする?」
「私は連れて行ってもいいと思います」
「主殿に従います」
「ウチも従います!」
「・・・じゃ、連れてくか。おぉーい!早く来いよ!」
「まだ5メートルも離れてないじゃない!大声出さなくても聞こえるわよ!」
「よーし。【小鳥の囀り亭】行って、ガチャ引きますか!」
何も言わずに【小鳥の囀り亭】にしちゃったけどいいよね?探すの面倒くさいし。・・・あ、そういえば
「ちょっと!無視しないでよ!」
「そんなことより———」
「そんなことじゃないでしょ!?ツッコミ入れてんのよ!?無視しないでよ!?」
「うるさい——————【眠り】
うるさいカオリを眠らせて、宿まで運ぶことにした。・・・で、誰が運ぼう。
「私がお運び致します」
「お、アーサーありがとう。助かったよ」
「勿体なきお言葉」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,165
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる