1 / 25
怪盗のはじまり
奪われし魔法
しおりを挟む
「また、怪盗団が出たらしいよ」
少女は呆れたように少年にそう話した。
少年は少年で、大きなため息をついて憤っている。
「……それで次は何がとられたの?」
「なにって、ちょっと待ってね……」
彼の疑問を確かめるために、少女は先ほど大通りでもらってきた号外を詳しく読み進める。何行か読み進めるうちに、答えが見つかったようで、少女はまた呆れたように言った。
「今回もどうでもいいものだね」
その口ぶりから見るに、怪盗団はいつもあまり大したものを盗んでいないようだ。少年は怪盗という行為も許せないのだが、もっと腹立たしいのは彼らが、もしくは彼女ら怪盗団が金目のものではないもの、いわゆる魔法そのものを盗んでいるという話を知っているからこそ怒っているといっても過言ではない。
少年は少女に対しても少なからずストレスを抱えている。
「……でどの魔法なんだ?」
しかし、そのことは口にしない。彼女も悪気があって魔法をどうでもいいものと言っているわけではないことを知っているからだ。
「静電気を発生させる魔法らしいよ」
盗まれるものは、彼女を含む市民の大半がどうでもいいと思う魔法ばかりだからこそ、あまり大きく騒ぎ立てることがないというのが現状だ。
しかし、少年はそんな『市民の大半』とは違う趣味嗜好を持つものであり、魔法のすべてを愛するほんの市民の少数派だからこそ彼女に不満をぶつけることは出来ない。
そんなことをしてしまったなら、魔法のすべてを愛する者たち、巷で言う『魔法愛好家』達の品位を損ないかねないからだ。
「確かに俺たち小市民にとってはどうでもいいものだろうけど、貴族たちにどう思われるのだろうか……」
ただでさえ、魔法愛好家たちはオカルト宗教のように言われていて、貴族たちに利用されている存在である。これ以上罪のない魔法愛好家たちが市民に嫌われるような行動は避けなければならないのだ。
だがその一方で、少年を含む常識を持つ魔法愛好家達が貴族たちに嫌われているという事実もある。このような事件が続くようであれば、その怪盗たちの罪を押し付けられかねないというわけだ。
「まあ、あなたが……フランが魔法愛好家だってことは私だって知ってるよ、この状況がよくないことだってわかってはいるけど、やっぱり貴族が使う拷問魔法がどれだけ盗まれようとどうでもいいんと思っちゃうよ」
「アル……君の意見には僕も賛成だよ」
フラン少年は自分のことを大切に思ってくれている親友アルの気持ちをむげにはできない。
「それにしても怪盗団もひまだよね?」
アルの言うことはもっともであるとフランは思う。
いくら怪盗団が魔法を盗むことを生業としているといえど、その中でも拷問、それも比較的しょうもないいたずらなみのことしかできない魔法だけしか盗まない意味が分からない。
もっとも、それ以外の魔法を盗まれでもしたらどこぞの貴族たちは怪盗団を一瞬にして取り潰してしまうことだろうなどとフランは考えた。
「ちょっと外に出てくるよ」
フランは立ち上がり部屋のドアを開ける。
そんな彼を見て、アルは同じように立ち上がった。
「私もちょっと出かけようかな」
「うん? 何か予定でもあるの?」
「ちょっとね……フランも最近いつも出かけているけど、まさか浮気じゃないよね?」
アルの言葉にフランは少しだけむっとした顔をする。自分が言われもない疑いをかけられてしまっては誰だって起こるだろう。
しかし、それも愛情の裏返しだと彼はにこやかに否定した。
今思えば、それがアルにとっての最後の警告だったように感じてしまう。
――それにしても今日はいつにもまして騒がしい。そんな思いがフランの頭にちらちらと浮かぶ。
アルと別れてからも、大通りに入ってからも、雑多な細道に入ってからも今まで見たことがないような人種がフランの目に入る。それに加えて、いつもそこらの地べたに転がっていたホームレスや死体も、それをいたぶり続ける貴族も見えない。
「祭りでもあったかな?」
フランは一人つぶやく。これもフランの悪い癖で、一人になるとさみしくなりひとり言を言うことが多い。
ひとり言を言うこと自体がストレスを発散させるために行っているものだが、今日はあまりストレスを感じなくてよさそうだ。
それはさておいて、そこらを歩く黒いローブの人たちがひときわ目立っている。そのいでたちがこの国における一般的な民族衣装でも、はやりものの服でもないことからもこの国に移住してきた人でないことは一目瞭然だ。
それに彼には気になっていたことが一つあった。怪盗団と呼ばれる一味がちょうど黒い衣装を着ていたということだ。もしかしたら、彼らが怪盗なのではないかなんてことも考えてしまう。
丁度そんなことを考えていた時、後ろから一人の人物がフランにぶつかった。
「ごめんなさい」
こういった場合はたいていがごつい男で、言いがかりをつけてくるものだが、その声の細さに面を食らい振り向いた。
そこに立っていたのは肌の白い人種でかなりきれいな女性だった。
またもや不意を突かれたフランは、言葉にならない言葉を吐くことしかできず、たじろいでしまう。
「あ、あう……あ」
「どうしたんですか? もしかしてどこか怪我でも……大変だわ治療しなければっ!」
女性は何を勘違いしたのか、返事の出来ないフランを心配している。
このままでは、女性に不快な思いをさせてしまうと、フランは急いで大丈夫であることを伝えようとしたが、そんなとき、彼の横を人とは思えないようなスピードでかける姿があった。その勢いで強い風が発生し、フランはしりもちをつく。
フランにはほんの一瞬しか見えなかったが、逃げる影は先ほどからそこらじゅうにいる黒いローブの人たちと同じようなローブを羽織って、フードを目深にかぶっていた。フードのせいで顔の細部まで見えたわけではないが、それが女性だという確信すら得られている。だからというわけはないが、彼はあれが怪盗団の一員だと気がついた。
その数秒後にどこかの誰か、それも逃げた影と同じフードをかぶった男が声を上げた。
「か、怪盗団だ!!」
その声と同時にフードの人たちが一斉に影を追いかける。その様子を演劇でも見ているかのように見ていたフランは内心頭が真っ白だった。
彼は今の今まで怪盗団を直接見たことがなかったからだ。
今までに何十件と魔法関係の事件にかかわってきた怪盗が姿を見せるなんて言う失態をさらしたことがなかったからということもあるが、それとは違う理由が彼にはもう一つあった。
「大丈夫ですか!? やっぱりお怪我を……?」
今の一部始終を見て、まだ自分のことを心配する女性をフランは少しだけ変な人だと思ってしまう。
それでも心配はかけられず、彼は立ち上がった。
「大丈夫です。ちょっと驚いただけで」
「良かった。私こういうもので、今はちょっと急いでいますが……何かあったらこちらにご連絡を」
彼女が差し出したのは一枚の紙だ。フランにとっては初めてもらうものだが、この国では長く使われ続けたもの、いわゆる名刺というやつである。
それからほどなく走り去っていく女性を見送った彼は、ここでようやく渡されたものに目を向けた。
『王立軍王都警務部警務課 ジャンヌ・バール』と書かれている名刺に、フランは目を丸めた。その女性がこの町で有名人だったからだ。
フランは名刺を丸めポケットに入れると、ゆっくりと来た道を帰り始めた。本当は買い物に行くつもりであったが、いろいろなことがありすぎて疲れてしまったのだ。
だから、ベットに入るために家に帰ることにしたというだけのことだった。歩いているだけで嫌なものを目にしてしまうこの街が嫌になったわけではない。
少女は呆れたように少年にそう話した。
少年は少年で、大きなため息をついて憤っている。
「……それで次は何がとられたの?」
「なにって、ちょっと待ってね……」
彼の疑問を確かめるために、少女は先ほど大通りでもらってきた号外を詳しく読み進める。何行か読み進めるうちに、答えが見つかったようで、少女はまた呆れたように言った。
「今回もどうでもいいものだね」
その口ぶりから見るに、怪盗団はいつもあまり大したものを盗んでいないようだ。少年は怪盗という行為も許せないのだが、もっと腹立たしいのは彼らが、もしくは彼女ら怪盗団が金目のものではないもの、いわゆる魔法そのものを盗んでいるという話を知っているからこそ怒っているといっても過言ではない。
少年は少女に対しても少なからずストレスを抱えている。
「……でどの魔法なんだ?」
しかし、そのことは口にしない。彼女も悪気があって魔法をどうでもいいものと言っているわけではないことを知っているからだ。
「静電気を発生させる魔法らしいよ」
盗まれるものは、彼女を含む市民の大半がどうでもいいと思う魔法ばかりだからこそ、あまり大きく騒ぎ立てることがないというのが現状だ。
しかし、少年はそんな『市民の大半』とは違う趣味嗜好を持つものであり、魔法のすべてを愛するほんの市民の少数派だからこそ彼女に不満をぶつけることは出来ない。
そんなことをしてしまったなら、魔法のすべてを愛する者たち、巷で言う『魔法愛好家』達の品位を損ないかねないからだ。
「確かに俺たち小市民にとってはどうでもいいものだろうけど、貴族たちにどう思われるのだろうか……」
ただでさえ、魔法愛好家たちはオカルト宗教のように言われていて、貴族たちに利用されている存在である。これ以上罪のない魔法愛好家たちが市民に嫌われるような行動は避けなければならないのだ。
だがその一方で、少年を含む常識を持つ魔法愛好家達が貴族たちに嫌われているという事実もある。このような事件が続くようであれば、その怪盗たちの罪を押し付けられかねないというわけだ。
「まあ、あなたが……フランが魔法愛好家だってことは私だって知ってるよ、この状況がよくないことだってわかってはいるけど、やっぱり貴族が使う拷問魔法がどれだけ盗まれようとどうでもいいんと思っちゃうよ」
「アル……君の意見には僕も賛成だよ」
フラン少年は自分のことを大切に思ってくれている親友アルの気持ちをむげにはできない。
「それにしても怪盗団もひまだよね?」
アルの言うことはもっともであるとフランは思う。
いくら怪盗団が魔法を盗むことを生業としているといえど、その中でも拷問、それも比較的しょうもないいたずらなみのことしかできない魔法だけしか盗まない意味が分からない。
もっとも、それ以外の魔法を盗まれでもしたらどこぞの貴族たちは怪盗団を一瞬にして取り潰してしまうことだろうなどとフランは考えた。
「ちょっと外に出てくるよ」
フランは立ち上がり部屋のドアを開ける。
そんな彼を見て、アルは同じように立ち上がった。
「私もちょっと出かけようかな」
「うん? 何か予定でもあるの?」
「ちょっとね……フランも最近いつも出かけているけど、まさか浮気じゃないよね?」
アルの言葉にフランは少しだけむっとした顔をする。自分が言われもない疑いをかけられてしまっては誰だって起こるだろう。
しかし、それも愛情の裏返しだと彼はにこやかに否定した。
今思えば、それがアルにとっての最後の警告だったように感じてしまう。
――それにしても今日はいつにもまして騒がしい。そんな思いがフランの頭にちらちらと浮かぶ。
アルと別れてからも、大通りに入ってからも、雑多な細道に入ってからも今まで見たことがないような人種がフランの目に入る。それに加えて、いつもそこらの地べたに転がっていたホームレスや死体も、それをいたぶり続ける貴族も見えない。
「祭りでもあったかな?」
フランは一人つぶやく。これもフランの悪い癖で、一人になるとさみしくなりひとり言を言うことが多い。
ひとり言を言うこと自体がストレスを発散させるために行っているものだが、今日はあまりストレスを感じなくてよさそうだ。
それはさておいて、そこらを歩く黒いローブの人たちがひときわ目立っている。そのいでたちがこの国における一般的な民族衣装でも、はやりものの服でもないことからもこの国に移住してきた人でないことは一目瞭然だ。
それに彼には気になっていたことが一つあった。怪盗団と呼ばれる一味がちょうど黒い衣装を着ていたということだ。もしかしたら、彼らが怪盗なのではないかなんてことも考えてしまう。
丁度そんなことを考えていた時、後ろから一人の人物がフランにぶつかった。
「ごめんなさい」
こういった場合はたいていがごつい男で、言いがかりをつけてくるものだが、その声の細さに面を食らい振り向いた。
そこに立っていたのは肌の白い人種でかなりきれいな女性だった。
またもや不意を突かれたフランは、言葉にならない言葉を吐くことしかできず、たじろいでしまう。
「あ、あう……あ」
「どうしたんですか? もしかしてどこか怪我でも……大変だわ治療しなければっ!」
女性は何を勘違いしたのか、返事の出来ないフランを心配している。
このままでは、女性に不快な思いをさせてしまうと、フランは急いで大丈夫であることを伝えようとしたが、そんなとき、彼の横を人とは思えないようなスピードでかける姿があった。その勢いで強い風が発生し、フランはしりもちをつく。
フランにはほんの一瞬しか見えなかったが、逃げる影は先ほどからそこらじゅうにいる黒いローブの人たちと同じようなローブを羽織って、フードを目深にかぶっていた。フードのせいで顔の細部まで見えたわけではないが、それが女性だという確信すら得られている。だからというわけはないが、彼はあれが怪盗団の一員だと気がついた。
その数秒後にどこかの誰か、それも逃げた影と同じフードをかぶった男が声を上げた。
「か、怪盗団だ!!」
その声と同時にフードの人たちが一斉に影を追いかける。その様子を演劇でも見ているかのように見ていたフランは内心頭が真っ白だった。
彼は今の今まで怪盗団を直接見たことがなかったからだ。
今までに何十件と魔法関係の事件にかかわってきた怪盗が姿を見せるなんて言う失態をさらしたことがなかったからということもあるが、それとは違う理由が彼にはもう一つあった。
「大丈夫ですか!? やっぱりお怪我を……?」
今の一部始終を見て、まだ自分のことを心配する女性をフランは少しだけ変な人だと思ってしまう。
それでも心配はかけられず、彼は立ち上がった。
「大丈夫です。ちょっと驚いただけで」
「良かった。私こういうもので、今はちょっと急いでいますが……何かあったらこちらにご連絡を」
彼女が差し出したのは一枚の紙だ。フランにとっては初めてもらうものだが、この国では長く使われ続けたもの、いわゆる名刺というやつである。
それからほどなく走り去っていく女性を見送った彼は、ここでようやく渡されたものに目を向けた。
『王立軍王都警務部警務課 ジャンヌ・バール』と書かれている名刺に、フランは目を丸めた。その女性がこの町で有名人だったからだ。
フランは名刺を丸めポケットに入れると、ゆっくりと来た道を帰り始めた。本当は買い物に行くつもりであったが、いろいろなことがありすぎて疲れてしまったのだ。
だから、ベットに入るために家に帰ることにしたというだけのことだった。歩いているだけで嫌なものを目にしてしまうこの街が嫌になったわけではない。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる