君と1日夢の旅

宵月

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君の瞳とスワロは違う

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ついた布屋はすっかり変わっていて驚いた。


というか場所すらわからなかった。


同じ建物でも階が変わっていた。


迷子…ってこの年になると恥ずかしいものなんだと思った。


「なんとかついたね…もう、場所変わってるなんて思わなかった。」


「前は違う場所だったの?」


「いや、階数が違っただけ。駅ビルの中にあった気がする。」


「へえ。あんなに駅の中栄えているのにそんな中にあったのかい。」


よく探してもないわけだ。


何周しただろうか。駅ビル。


三周はしたはずだ。


前より上の階にあるなんて聞いていない。


まあ確認すればよかった話なんだが。


「色々な布があるんだね~。」


「うわ、着物に使いそうな布もある。」


こんなのを扱っていたのかと驚く。


手に取れば、余計。


巻かれた布は重いし僕の知ってる布とは大きく違った。


それと同時にこの巻かれた布を三本、四本持っていたおばあちゃんはかなり力持ちだったんだと思わされた。


ビーズにも、色々な種類があった。


「これ、つくねのビーズに似てるね。」


「えー!全然違うよ!これスワロだもん!」


スワロと呼ばれたビーズはよく見れば裏側が平面になっている。


どう使うのなんて予想がつかないが.綺麗だ。


「どう使うんだろうね。」


「貼り付けるんじゃない?」


「…なるほど。」


見てる分には綺麗だがつけるとなると気が遠くなりそうだ。


多分…というか絶対やりたくない。


つくねの目をつける時でさえ二つのビーズに15分もかかったんだし…


「見てみて!チャックがあるよ!こうやって売られてるんだね!」


本人は綺麗になったし楽しそうだし…まあいいか。


「金具とかもこんなに種類があるんだね…使いこなすのは難しそうだ。」


チャックやベルトとかにありそうな金具。


よくわからないD字のリング。


花のワッペン。


アイロンで付くと書かれた布。


どれも見覚えがありそうなものだが見覚えがない。


もしかしたら、みていたのかもしれない。


曖昧すぎる記憶をなんとか思い起こそうとする。


でもそれは、思い出せなかった。


「ねえねえ、公園ってどこにあるの?」


「え、ああ…ここから少し歩いたとこ…」


「行こうよ!ボート乗る約束したでしょ?」


「…した記憶はないんだけど。」


「またまたあ!さっきしたじゃんか!白鳥のボート!ボクと乗るって約束した!」


「つくねは漕げないでしょって話はしたかな。」


「なんでそこだけは覚えてるのさ!流生優しいから漕いでくれるでしょ!」


「1人では厳しいんですが…」


2人乗りのものは流石に乗れないなと思った。


…手漕ぎなら考えなくもない。


つくねを抱きかかえてそう、心の中だけで思った。
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