16 / 28
第16話 初めて地雷で戦ってみた
しおりを挟む
早速俺は、通知をタップして詳細を確認した。
すると……俺のスマホの画面には、「蛾型のモンスター、太平洋側から日本に向けて北上中」という見出しと共に1枚の航空写真が表示された。
航空写真には、全身が燃え盛っているように見える1匹の巨大な蛾が映っていた。
……いやいやいや。
何だこのサイズ感は。
航空写真で見て尚この大きさって、一体どんなスケールだよ。
隣の積乱雲の三倍くらいある蛾のモンスターの画像に少し面食らいながらも、俺はその討伐に向けて出発することにした。
JMEOのアプリをマップアプリと同期すると、ここから蛾の元へ向かう方角が表示されたので……俺はその方向に、一直線に飛行していった。
蛾の方も北上してきているので、ちょくちょく方向修正をかけながらではあるが……俺は着実に、その蛾の方に近づいていった。
そして、ある程度蛾の近くまでやってくると。
「……そろそろ探知範囲内か?」
そう思い、俺は「第6のイーグルアイ」を定期的に使用しつつ飛ぶようにした。
数十秒後。
俺はようやく、「第6のイーグルアイ」で目的の蛾を捕捉することができたのだが……その時俺は、今までモンスターを感知した時には無かったような感覚に襲われた。
この蛾……今まで俺が倒してきたモンスターとは、一線を画す強さだぞ。
今までも、ハヌマーンやスレイプニルなど、「少しだけ脅威を感じる」モンスターと戦ってきたことはあったが……今回の敵からは、「中くらいの脅威」を感じたのだ。
コイツと正面からぶつかると、少なからず俺も大けがをするリスクがある。
そのことが分かり……俺はその場で、一旦立ち止まった。
……どうする。
この際、撤退するか?
「透明化」のおかげか、敵の蛾はまだ、俺に気づいてはいないようだ。
今引き返せば、手遅れにならず俺はこの蛾から逃げ切ることができるだろう。
JMEOの要請を請けて来たとはいえ……俺はあくまで一般会員だ。
こういう時こそ、専属戦闘隊員の出番のはず。
専属戦闘隊員なら、あのレベルのモンスターもサクッと片付けてくれるだろうし……俺が無理をする理由はどこにも無い。
俺はただ、本部にこのことを連絡だけすればいいんだ。
そんな考えも、一瞬頭をよぎったが……その時俺はふと、あることを思い出した。
……何も、正面からぶつかる理由なんて、どこにもないんじゃないのか?
そう言えば俺には、試そう試そうと思いながらその機会を逃し続けていたスキルが一個ある。
そう、ディスラプターだ。
ディスラプターは、地雷風の攻撃スキルだ。
真っ向勝負で挑むと、確かにヤバい相手かもしれないが……今の無警戒な奴の進行ルートに、ディスラプターを置きまくれば。
それでちゃんとダメージを与えることができれば、弱ったところを安全に討伐できるかもしれないのだ。
まずはそれを試してから、戦闘か撤退かの判断をするとしよう。
そう思い……俺は全速力で飛行して蛾のモンスターの進む先に周り込みディスラプターの設置作業を開始した。
「ディスラプター」
そう唱えると、青い光が周囲をヒュンヒュンと飛び回る黒紫色のエネルギーの塊が、俺の目の前に出現した。
エネルギーの塊は空間に固定されているようで、出現した位置から全く動かなかった。
……これがディスラプターか。
こんなに目立っていては、避けられかねないな。
そう思い、俺はディスラプターにも「透明化」をかけ、その存在を分かりづらくした。
そして俺は、少し移動した場所にまたディスラプターを設置しに行った。
そうして、12個目のディスラプターを設置した頃。
俺はふと、身体がすこし重くなったように感じたので……ステータスウィンドウを開き、確認してみた。
すると俺のステータスは、このようになっていた。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
北野 悠人
Lv.11
HP 740/740
MP 24000/24000(36000)
EXP 58774/204800
状態:ディスラプター展開中
●スキル
<アクティブ>
【★6】名人級付与術
【★6】第6のイーグルアイ
【★6】透明化
【★6】極・低燃費高速飛行
【★6】実体消去
【★6】名人級錬金術
【★6】四属性魔法
【★6】四属性特殊魔法
【★6】アークストライク
【★6】化身の一撃
【★6】ディスラプター
【★6】鑑定・極
【★6】エクサグラビティ
【★6】固定ダメージ
【★6】カオスストライク
【★6】聖隕石
【★6】大狂乱
【★6】ショックウェーブ
【★6】アイテムボックス
<パッシブ>
【★7】乱数調整
【★6】異邦耐性
【★6】寝る子は育つ
【★6】神癒の寵愛
【★6】身体神の加護
【★6】全環境適応
【★6】融合魔法の素質
【★6】魔法神の加護
【★6】ど根性カウンター
【★6】アーティファクト装備枠追加(×2)
●装備
力源の衣(MP最大値3倍)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
なるほど。
ディスラプターを置くと、MP最大値が減ってしまうのか。
12個設置して今このMPなので、1個あたりMP最大値は1000減ってる計算だな。
そして……理論上は、あと24個までは設置できる、と。
まあ流石にMPが0になるのは怖いので、俺はディスラプターはあと14個設置し、10000はMPを残しておこうと決めた。
……あ、そうだ。
どうせなら、さっき作った「獲得経験値倍増結晶」身に着けとくか。
アイテムボックスから結晶を取り出し、身に着けようとすると……「獲得経験値倍増結晶をアーティファクト装備枠に設置しました」という脳内音声と共に、結晶は姿を消した。
アーティファクトはアイテムと違って、装備すると「アーティファクト装備枠」とやらに移行するのか。
などと考えつつ……俺は残りのディスラプターの設置を進めていった。
◇
結果。
俺のディスラプターの設置は、見事に功を奏した。
俺は蛾のモンスターが進路を少し変えることも想定して、ディスラプターの設置個所に若干のバラつきを持たせていたのだが……蛾のモンスター、ありがたいことに綺麗に全てのディスラプターに引っ掛かってくれたのだ。
設置したディスラプターが全て消えたおかげかMP最大値も元に戻り、今では36000のMPをフルで使えるようになっている。
再度飛行で蛾のモンスターに近づき、「第6のイーグルアイ」を発動すると……蛾のモンスターの脅威度は、ハヌマーンと同程度かちょっと弱いくらいにまで落ち着いていた。
ちゃんとダメージも通ったみたいだな。
これなら、あとは攻撃スキルを打ち込んでトドメを刺せそうだ。
更に近づき、蛾のモンスターが肉眼で見えるようになったところで、俺は鑑定を発動してみた。
結果、蛾のモンスターの正式名称は「魔炎蛾帝・モスプルヘイム」で、弱点属性はコロコロ変わるということが判明した。
弱点属性、時と場合によって変わるのか……。
だとしたら、狙って効きやすい魔法を撃ちこむというのは難しそうだな。
深く考えてもしょうがないと思った俺は、とりあえずアークストライクで攻撃してみることにした。
いざという時のMPは、10000くらい残しとけばいいか。
「アークストライク」
もはや穴が開きまくるレベルで羽がボロボロになっているモスプルヘイムに、俺は消費MP24000の雷属性攻撃をぶち込んだ。
すると……俺のスマホの画面には、「蛾型のモンスター、太平洋側から日本に向けて北上中」という見出しと共に1枚の航空写真が表示された。
航空写真には、全身が燃え盛っているように見える1匹の巨大な蛾が映っていた。
……いやいやいや。
何だこのサイズ感は。
航空写真で見て尚この大きさって、一体どんなスケールだよ。
隣の積乱雲の三倍くらいある蛾のモンスターの画像に少し面食らいながらも、俺はその討伐に向けて出発することにした。
JMEOのアプリをマップアプリと同期すると、ここから蛾の元へ向かう方角が表示されたので……俺はその方向に、一直線に飛行していった。
蛾の方も北上してきているので、ちょくちょく方向修正をかけながらではあるが……俺は着実に、その蛾の方に近づいていった。
そして、ある程度蛾の近くまでやってくると。
「……そろそろ探知範囲内か?」
そう思い、俺は「第6のイーグルアイ」を定期的に使用しつつ飛ぶようにした。
数十秒後。
俺はようやく、「第6のイーグルアイ」で目的の蛾を捕捉することができたのだが……その時俺は、今までモンスターを感知した時には無かったような感覚に襲われた。
この蛾……今まで俺が倒してきたモンスターとは、一線を画す強さだぞ。
今までも、ハヌマーンやスレイプニルなど、「少しだけ脅威を感じる」モンスターと戦ってきたことはあったが……今回の敵からは、「中くらいの脅威」を感じたのだ。
コイツと正面からぶつかると、少なからず俺も大けがをするリスクがある。
そのことが分かり……俺はその場で、一旦立ち止まった。
……どうする。
この際、撤退するか?
「透明化」のおかげか、敵の蛾はまだ、俺に気づいてはいないようだ。
今引き返せば、手遅れにならず俺はこの蛾から逃げ切ることができるだろう。
JMEOの要請を請けて来たとはいえ……俺はあくまで一般会員だ。
こういう時こそ、専属戦闘隊員の出番のはず。
専属戦闘隊員なら、あのレベルのモンスターもサクッと片付けてくれるだろうし……俺が無理をする理由はどこにも無い。
俺はただ、本部にこのことを連絡だけすればいいんだ。
そんな考えも、一瞬頭をよぎったが……その時俺はふと、あることを思い出した。
……何も、正面からぶつかる理由なんて、どこにもないんじゃないのか?
そう言えば俺には、試そう試そうと思いながらその機会を逃し続けていたスキルが一個ある。
そう、ディスラプターだ。
ディスラプターは、地雷風の攻撃スキルだ。
真っ向勝負で挑むと、確かにヤバい相手かもしれないが……今の無警戒な奴の進行ルートに、ディスラプターを置きまくれば。
それでちゃんとダメージを与えることができれば、弱ったところを安全に討伐できるかもしれないのだ。
まずはそれを試してから、戦闘か撤退かの判断をするとしよう。
そう思い……俺は全速力で飛行して蛾のモンスターの進む先に周り込みディスラプターの設置作業を開始した。
「ディスラプター」
そう唱えると、青い光が周囲をヒュンヒュンと飛び回る黒紫色のエネルギーの塊が、俺の目の前に出現した。
エネルギーの塊は空間に固定されているようで、出現した位置から全く動かなかった。
……これがディスラプターか。
こんなに目立っていては、避けられかねないな。
そう思い、俺はディスラプターにも「透明化」をかけ、その存在を分かりづらくした。
そして俺は、少し移動した場所にまたディスラプターを設置しに行った。
そうして、12個目のディスラプターを設置した頃。
俺はふと、身体がすこし重くなったように感じたので……ステータスウィンドウを開き、確認してみた。
すると俺のステータスは、このようになっていた。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
北野 悠人
Lv.11
HP 740/740
MP 24000/24000(36000)
EXP 58774/204800
状態:ディスラプター展開中
●スキル
<アクティブ>
【★6】名人級付与術
【★6】第6のイーグルアイ
【★6】透明化
【★6】極・低燃費高速飛行
【★6】実体消去
【★6】名人級錬金術
【★6】四属性魔法
【★6】四属性特殊魔法
【★6】アークストライク
【★6】化身の一撃
【★6】ディスラプター
【★6】鑑定・極
【★6】エクサグラビティ
【★6】固定ダメージ
【★6】カオスストライク
【★6】聖隕石
【★6】大狂乱
【★6】ショックウェーブ
【★6】アイテムボックス
<パッシブ>
【★7】乱数調整
【★6】異邦耐性
【★6】寝る子は育つ
【★6】神癒の寵愛
【★6】身体神の加護
【★6】全環境適応
【★6】融合魔法の素質
【★6】魔法神の加護
【★6】ど根性カウンター
【★6】アーティファクト装備枠追加(×2)
●装備
力源の衣(MP最大値3倍)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
なるほど。
ディスラプターを置くと、MP最大値が減ってしまうのか。
12個設置して今このMPなので、1個あたりMP最大値は1000減ってる計算だな。
そして……理論上は、あと24個までは設置できる、と。
まあ流石にMPが0になるのは怖いので、俺はディスラプターはあと14個設置し、10000はMPを残しておこうと決めた。
……あ、そうだ。
どうせなら、さっき作った「獲得経験値倍増結晶」身に着けとくか。
アイテムボックスから結晶を取り出し、身に着けようとすると……「獲得経験値倍増結晶をアーティファクト装備枠に設置しました」という脳内音声と共に、結晶は姿を消した。
アーティファクトはアイテムと違って、装備すると「アーティファクト装備枠」とやらに移行するのか。
などと考えつつ……俺は残りのディスラプターの設置を進めていった。
◇
結果。
俺のディスラプターの設置は、見事に功を奏した。
俺は蛾のモンスターが進路を少し変えることも想定して、ディスラプターの設置個所に若干のバラつきを持たせていたのだが……蛾のモンスター、ありがたいことに綺麗に全てのディスラプターに引っ掛かってくれたのだ。
設置したディスラプターが全て消えたおかげかMP最大値も元に戻り、今では36000のMPをフルで使えるようになっている。
再度飛行で蛾のモンスターに近づき、「第6のイーグルアイ」を発動すると……蛾のモンスターの脅威度は、ハヌマーンと同程度かちょっと弱いくらいにまで落ち着いていた。
ちゃんとダメージも通ったみたいだな。
これなら、あとは攻撃スキルを打ち込んでトドメを刺せそうだ。
更に近づき、蛾のモンスターが肉眼で見えるようになったところで、俺は鑑定を発動してみた。
結果、蛾のモンスターの正式名称は「魔炎蛾帝・モスプルヘイム」で、弱点属性はコロコロ変わるということが判明した。
弱点属性、時と場合によって変わるのか……。
だとしたら、狙って効きやすい魔法を撃ちこむというのは難しそうだな。
深く考えてもしょうがないと思った俺は、とりあえずアークストライクで攻撃してみることにした。
いざという時のMPは、10000くらい残しとけばいいか。
「アークストライク」
もはや穴が開きまくるレベルで羽がボロボロになっているモスプルヘイムに、俺は消費MP24000の雷属性攻撃をぶち込んだ。
35
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる