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第28話 銀河一掃、そしてーー
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「★10、確定……?」
ガチャチケットを掴み、表に書いてある文字を読むと……そこには、そんなことが書かれてあった。
今まで俺が手にしてきたスキルは、★7の「乱数調整」を除けば全て★6だった。
俺のガチャ運では、ついぞそれ以上のものは一つとして引くことができないでいたのだ。
それが……ここへきて、★8と★9を飛ばして一気に★10のスキルが、それも確定で手に入るというのか?
これは、期待できるな。
早速俺は「ガチャを引く」と念じ、ガチャマシーンを出現させた。
今回出てきたのは……形こそおなじみであるものの、全体が玉虫色に輝いているかつて見たことのないガチャマシーンだった。
今回も前ガチャチケットでガチャを引いた時と同じく、ガチャを引くのにお金は要らないようだったので、俺はそのままレバーを引いた。
すると……出てきたのは、こんなスキルだった。
★10 ギャラクシークリーナー
ステータスウィンドウを開くと、このスキルはアクティブスキルの方に追加されていた。
その部分をタップしてみると……スキルに関するこんな説明文が、画面に表示された。
─────────────────────────────────
★10 ギャラクシークリーナー
銀河系に存在する全てのモンスター及びスポーンロックを破壊する。
メタルな敵も例外ではなく、等しく消滅する。
─────────────────────────────────
……なんつースキルだよ。
流石に、★10ともなると格が違うな。
俺はその説明文を見て、しばし思考が停止してしまった。
これ……要は、世界をモンスター出現前の状態に戻すことができてしまうというわけなのか?
動揺が止まらないながらも……俺は早速、このスキルを発動してみようと思った。
モンスターなんて、一刻も早く地球上からいなくなったほうが、人類のためだからな。
「ギャラクシークリーナー」
そう唱えると……俺の姿勢は右手を天に掲げるような形で固定され、その状態から動けなくなってしまった。
そして……掲げた掌の5cmほど上に、小さな光の球が出現した。
光の球は、エネルギーを吸っているかのようなエフェクトと共に徐々に大きくなり……そのサイズは掌のサイズを超え、腕のサイズを超え、しまいには直径が俺の身長をも超えてしまった。
そして続けさまに、そこから更に別の現象が起こった。
空中に、無数の半透明の惑星やら小惑星やらが出現したかと思うと……それらまでもが、光の球に吸い込まれだしたのだ。
と同時に、空はだんだんと暗くなっていった。
そして半透明の惑星や小惑星が全て吸い込まれる頃には、空は真夜中のように真っ暗になってしまった。
……今度は何が起きる?
そう疑問に思っていると……ついに、光の球が炸裂した。
視界全体が聖なる光に包まれ……何も見えなくなったのだ。
やばい、と思ったが、不思議と俺はその光を浴びても何のダメージも感じなかった。
それどころか、その光には、俺の心に安心感をもたらすような優しさがあった。
これは……おそらく、モンスターやスポーンロック以外には何ら影響が無い光なんだろうな。
そう確信できると、俺は少しホッとした気分になれた。
数十秒後。
光は徐々に薄れていき、辺りは元の昼間の景色に戻った。
これで……銀河系内の全てのモンスター、スポーンロックが一掃されたのだろうか?
とりあえず「第6のイーグルアイ」を発動してみたところ、そこには何も映らなかったが……それだけでは、何の手掛かりにもなってないしな。
疑問は残ったが、「ギャラクシークリーナー」を発動した影響かドッと疲れが襲ってきたので、俺は何とか最寄りのカプセルホテルまで飛んでそこで休憩を取ることにしたのだった。
◇
果たして、「ギャラクシークリーナー」は本当に銀河中全てのモンスターを消し去ったのか。
その答えは……一週間後、JMEOからかかってきた電話ではっきりすることになった。
なんと俺は、地球上からモンスターを全て駆逐した功績から、国民栄誉賞の受賞が決まり、ノーベル平和賞にもノミネートされたと連絡が来たのだ。
どうして俺だと分かったのかと聞いたところ、JMEOの職員はドラゴン討伐当時の俺を衛星画像で確認していて、その時の状況からアレをやったのが俺だと断定したと教えてくれた。
……国民栄誉賞に、ノーベル平和賞か。
なんというか……実感が沸かないな。
などと思いつつ、俺はベッドに横になった。
そんなことより、俺としてはモンスターの脅威が完全になくなった事の方が嬉しかった。
結局俺は、ケガをするような戦いになることはなかったけど……それでも、人間の生活を脅かす邪悪な存在がのさばっている状態というのは、気分のいいものではなかったからな。
これから、暇になりそうだ。
スキルの方は今でも健在なので、医療用にちょうちょの式神を作る副業くらい続けるだろうが……今まで休日のほとんどを占めていたモンスター討伐は、ポカンと無くなったわけだしな。
まあ、それもいいか。
何だかんだで、今まで結構副業で忙しくしてきたんだし。
これからは、自分のペースでのんびり生きていこう。
結局、そんな生き方が一番人生を充実させるだろうからな。
例えば……旅行を趣味に生きていくのとか、結構良さそうだ。
いろんな所を巡って、いろんな物に触れ合いながら心をリラックスさせていく。
そんな生活に、憧れていた時期もあったしな。
そんな風に、俺はこれからの人生について思案に浸ったのだった。
……そうと決まれば、早速どっか行ってみるか。
旅先は……たまたまパッと思いついたのがこれだったので、富士山で。
マップアプリで方位を確認し、その方向を向いて立つ。
そして「極・低燃費高速飛行」「透明化」そして「実態消去」を発動し、俺は小旅行に出かけた。
ーーーーーーーーー
長らく投稿の間が空いてしまいましたが、完結話までお読みいただき本当にありがとうございます。
もしよかったら、「無才印の大聖女 ~聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者~」という新作を始めましたので是非見に来てください!
(下にリンクがあります)
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今まで俺が手にしてきたスキルは、★7の「乱数調整」を除けば全て★6だった。
俺のガチャ運では、ついぞそれ以上のものは一つとして引くことができないでいたのだ。
それが……ここへきて、★8と★9を飛ばして一気に★10のスキルが、それも確定で手に入るというのか?
これは、期待できるな。
早速俺は「ガチャを引く」と念じ、ガチャマシーンを出現させた。
今回出てきたのは……形こそおなじみであるものの、全体が玉虫色に輝いているかつて見たことのないガチャマシーンだった。
今回も前ガチャチケットでガチャを引いた時と同じく、ガチャを引くのにお金は要らないようだったので、俺はそのままレバーを引いた。
すると……出てきたのは、こんなスキルだった。
★10 ギャラクシークリーナー
ステータスウィンドウを開くと、このスキルはアクティブスキルの方に追加されていた。
その部分をタップしてみると……スキルに関するこんな説明文が、画面に表示された。
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★10 ギャラクシークリーナー
銀河系に存在する全てのモンスター及びスポーンロックを破壊する。
メタルな敵も例外ではなく、等しく消滅する。
─────────────────────────────────
……なんつースキルだよ。
流石に、★10ともなると格が違うな。
俺はその説明文を見て、しばし思考が停止してしまった。
これ……要は、世界をモンスター出現前の状態に戻すことができてしまうというわけなのか?
動揺が止まらないながらも……俺は早速、このスキルを発動してみようと思った。
モンスターなんて、一刻も早く地球上からいなくなったほうが、人類のためだからな。
「ギャラクシークリーナー」
そう唱えると……俺の姿勢は右手を天に掲げるような形で固定され、その状態から動けなくなってしまった。
そして……掲げた掌の5cmほど上に、小さな光の球が出現した。
光の球は、エネルギーを吸っているかのようなエフェクトと共に徐々に大きくなり……そのサイズは掌のサイズを超え、腕のサイズを超え、しまいには直径が俺の身長をも超えてしまった。
そして続けさまに、そこから更に別の現象が起こった。
空中に、無数の半透明の惑星やら小惑星やらが出現したかと思うと……それらまでもが、光の球に吸い込まれだしたのだ。
と同時に、空はだんだんと暗くなっていった。
そして半透明の惑星や小惑星が全て吸い込まれる頃には、空は真夜中のように真っ暗になってしまった。
……今度は何が起きる?
そう疑問に思っていると……ついに、光の球が炸裂した。
視界全体が聖なる光に包まれ……何も見えなくなったのだ。
やばい、と思ったが、不思議と俺はその光を浴びても何のダメージも感じなかった。
それどころか、その光には、俺の心に安心感をもたらすような優しさがあった。
これは……おそらく、モンスターやスポーンロック以外には何ら影響が無い光なんだろうな。
そう確信できると、俺は少しホッとした気分になれた。
数十秒後。
光は徐々に薄れていき、辺りは元の昼間の景色に戻った。
これで……銀河系内の全てのモンスター、スポーンロックが一掃されたのだろうか?
とりあえず「第6のイーグルアイ」を発動してみたところ、そこには何も映らなかったが……それだけでは、何の手掛かりにもなってないしな。
疑問は残ったが、「ギャラクシークリーナー」を発動した影響かドッと疲れが襲ってきたので、俺は何とか最寄りのカプセルホテルまで飛んでそこで休憩を取ることにしたのだった。
◇
果たして、「ギャラクシークリーナー」は本当に銀河中全てのモンスターを消し去ったのか。
その答えは……一週間後、JMEOからかかってきた電話ではっきりすることになった。
なんと俺は、地球上からモンスターを全て駆逐した功績から、国民栄誉賞の受賞が決まり、ノーベル平和賞にもノミネートされたと連絡が来たのだ。
どうして俺だと分かったのかと聞いたところ、JMEOの職員はドラゴン討伐当時の俺を衛星画像で確認していて、その時の状況からアレをやったのが俺だと断定したと教えてくれた。
……国民栄誉賞に、ノーベル平和賞か。
なんというか……実感が沸かないな。
などと思いつつ、俺はベッドに横になった。
そんなことより、俺としてはモンスターの脅威が完全になくなった事の方が嬉しかった。
結局俺は、ケガをするような戦いになることはなかったけど……それでも、人間の生活を脅かす邪悪な存在がのさばっている状態というのは、気分のいいものではなかったからな。
これから、暇になりそうだ。
スキルの方は今でも健在なので、医療用にちょうちょの式神を作る副業くらい続けるだろうが……今まで休日のほとんどを占めていたモンスター討伐は、ポカンと無くなったわけだしな。
まあ、それもいいか。
何だかんだで、今まで結構副業で忙しくしてきたんだし。
これからは、自分のペースでのんびり生きていこう。
結局、そんな生き方が一番人生を充実させるだろうからな。
例えば……旅行を趣味に生きていくのとか、結構良さそうだ。
いろんな所を巡って、いろんな物に触れ合いながら心をリラックスさせていく。
そんな生活に、憧れていた時期もあったしな。
そんな風に、俺はこれからの人生について思案に浸ったのだった。
……そうと決まれば、早速どっか行ってみるか。
旅先は……たまたまパッと思いついたのがこれだったので、富士山で。
マップアプリで方位を確認し、その方向を向いて立つ。
そして「極・低燃費高速飛行」「透明化」そして「実態消去」を発動し、俺は小旅行に出かけた。
ーーーーーーーーー
長らく投稿の間が空いてしまいましたが、完結話までお読みいただき本当にありがとうございます。
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