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20.あんなに好きだったのに
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「⋯⋯」
冬馬さんが沈黙している。
即答してくれないのが、答えなのかもしれない。
「冬馬さん、答えて!」
私は気がつけば彼のシャツを掴んで訴えていた。
「ごめん」
彼が呟いた言葉に私は天地がひっくり返ったような気がした。
思わずソファーから立ち上がり、スマホを握り締め部屋を出ようとする。
「待って、未来! 話を聞いて!」
後ろから冬馬さんが、私を骨が折れそうな程強く抱きしめてきた。
彼の温もりにホッとしたり、好きだと再確認することが多かったのに今はひたすらに彼が怖い。
おそらく、先程まで私には彼を好きな気持ちが残っていた。
その気持ちも恐怖で真っ黒に塗り潰されてしまった。
「どうして、そんな事⋯⋯」
心は泣き叫んでいるのに、悲しさと恐怖で涙も出ない。
「未来は初対面の俺を命懸けで助けてくれた。そんな君に興味が湧いて近づきたいと思って嘘をついた」
「たったそれだけの理由で、一緒に住んだり、婚約したり、親に紹介しようとしたりまでするんですか? この短期間で?」
発する声が裏返ってしまう。
頭が完全にオーバーヒートしている。
私はとにかく彼の行動が理解できなくて、捲し立てるように疑問をぶつけた。
冬馬さんが私の体を反転させて、真正面から密着するように抱きしめてくる。
安心をもたらしてくれたはずの彼の高めの体温も今は恐怖の対象でしかない。
「未来の事を本当に好きになっちゃったんだ。もう、2度と出会えないような特別な子で、心から愛おしくて。一生一緒にいたくて、事を急ぎすぎたとは自分でも分かっている」
私は彼の部屋に初めて来た日の事を思い出していた。
結局未遂に終わったがまるで私たちに体の関係があったかのように彼は振る舞っていた。そのせいで私は彼に抱かれかけた。
(初めから嘘ばかりで、やっている事が酷すぎる⋯⋯)
自分を客観的に見ても、私が彼の言う『2度と出会えないような特別な子』には到底思えない。私はお金持ちの大掛かりの女遊びに使われただけな気がする。
「もう、分かりましたから、一回座ってゆっくり話しましょう。私は怒ってなんていませんから⋯⋯」
私は湧き起こるような怒りに蓋をし、できるだけ柔らかな声色で彼に語りかけた。
彼が再びソファーに座り、私はテーブルを挟んで彼と向かい合わせのフワフワラグの上に再び正座する。
「⋯⋯私、やっぱり冬馬さんとは一緒にいられません」
私の言葉に彼が傷ついた顔をする。
傷ついたのは私の方なのに、自分が被害者のような顔をする彼に苛立ちを覚えるが必死に抑えた。
「未来、俺、変わるから。もう、未来に嘘はついたりしない。未来と会ってから他の女を抱いたりもしてないし、これからもそういう事はしない。絶対に幸せにすると約束する。お願いだから一緒にいて欲しい」
真摯に私に向き合うように彼がゆっくりと話し掛けてくる。
しかし、全くその言葉の数々は私の心に届かなかった。
「そもそも、どうして複数の女性と体の関係を持つような不適切な事をしていたのですか?」
私に対しても不誠実な事をしていたが、彼は自分が刺されそうになる程に女性から憎まれるような事を反省しているようにも見えない。
「ストレス発散かな?」
「ストレス発散に人を利用するなんて、最低ですよ」
悪びれもせず言う、彼に私は説教モードになってしまった。
(『お前は、本当に偉そうに正論かざしやがって! 社会のド底辺のくせに!』)
私を刺そうとした見知らぬ男の言葉を思い出して、私は自分も人に言うのも恥ずかしい情けない過去のある人間だと思い直し口を閉じる。
私は客観的に見て、学歴もなく仕事もない社会のド底辺だ。
そもそも、そんな私が自分とは真逆の社会の一握りの頂点に属する彼と結婚などできるはずがない。彼のような人は家柄の良いお嬢様と政略結婚するのが普通だ。私も初めての恋に溺れて冷静な判断ができていなかったらしい。
私が彼から見て『2度と出会えないような特別な子』な部分は、彼の周りにいる恵まれた人と違い天涯孤独で死んでも誰も気づかない子という点だろう。実際に、私が刺された事件も彼が箝口令を敷いた事により明らかになっていない。あのまま意識が戻らず私が命を失っても、私の存在がなかった事になるだけだ。
手首に目を落とすと先程、彼にネクタイで縛られた場所がうっすらと色づいて痕になっていた。
「未来、ごめん、手首痛かったよな」
「別に、もう平気です⋯⋯」
そっけない言葉しか口からは出てこない。
「未来、俺、これからは未来に絶対嘘をつかないと誓うよ。未来のやりたい事を全部応援する。実はさ、来年からニューヨークに行く話があるんだけど、未来も一緒に行かないか? アメリカの大学やロースクールに通ったりもできるし、出所してくるだろう澤田優斗とも出会す危険もなくなる」
「澤田優斗?」
「昨日の未来を襲おうとした男だよ」
冬馬さんはなぜ男の名前を知っているのだろう。
昨日、江夏君と見たネットニュースには住所不定無職男性(21)としか載っていなかった。
「私、あの人に何かしたんですか?」
「未来に落ち度はないよ。ソプラノ引っ越しセンターの社員だった澤田が未来に暴行を働いたんだ。その行為に対して未来が被害届を出したから、その逆恨みで狙われたんだと思う」
初めて聞く話に私はますます悲しい気持ちになった。
私はずっと失った記憶を冬馬さんの為にも思い出したいと願っていた。
それなのに、彼は私の失った時の出来事を知りながら、1つも教えてくれなかったという事だ。
彼の不誠実さを思いっきり糾弾してやりたい。
先程、ベッドで押し倒された時は本当に意味が分からなかった。
今、思い返すと彼は私をレイプしようとしたのだ。
そんな犯罪行為を悪びれもせずしてしまう彼が怖くて仕方ない。
そして大掛かりな遊びが上手くいかなかった事が嫌なのか妙に彼は私に執着している。
変に刺激して、また押し倒されでもしたら私は到底彼に力では叶わない。
(逃げたい⋯⋯冬馬さんから逃げたい⋯⋯もう、好きじゃない⋯⋯)
立ち上がって玄関に走って向かっても引き戻されるなら、隙を見て逃げるしかないだろう。
私を優しい声で慰めるような彼の語りに適当に頷きながら、私はいかに彼から逃げるかに思いを巡らせた。
まずは、「手首が痛い」と言って彼に冷凍庫まで保冷剤を取りにいかせる。
(その隙にキッコーロープを使って窓から逃げるか⋯⋯)
浮かんだアイディアがあまりに非現実的で私は自分が今、冷静ではない事を悟った。
ここは52階で風が強く、キッコーロープも地面までの長さが足りない。それ以前にロープを握り締め続けなければいけない私の握力も足りな過ぎる。
「未来? ぼーっとしてるみたいだけど、大丈夫? 顔色も悪いし具合が悪いんじゃ」
突然、冬馬さんの美しい顔が目の前にあり驚いた。
本当に彼は見惚れる程に美しい。
内面の恐ろしさに気がつくまでに時間が掛かってしまったのもそのせいだ。
「大丈夫です」
私が笑顔を作り笑い掛けると、彼がまた私になにやら話し始めている。
聞いているフリをしながら、逃亡計画をまた練り始めた。
(やはり、隙を見て玄関から出たほうが良いかも!)
玄関を出てもエレベーターが来るのを待っていては、彼に追いつかれる。
エレベーターに行く側の廊下に履いているパンプスを落として、そちらに行ったと見せかけ非常階段から逃げるのが良いかもしれない。
52階分も階段を駆け降りるのは大変だろうが、目の前の底知れぬ権力を持ち私に執着する恐ろしい男から逃げられるのならば頑張れる。
突然、額にひんやりとしたものを感じた。
気がつくと、冬馬さんが心配そうな顔をして私の額に手を当てている。
「少し、熱がある気がする。今、体温計持ってくるから待ってて」
冬馬さんが立ち上がり、自分の部屋に行こうとする。
(隙が出来た! 今だ! 逃げよう!)
私は一目散に玄関まで走った。
冬馬さんが沈黙している。
即答してくれないのが、答えなのかもしれない。
「冬馬さん、答えて!」
私は気がつけば彼のシャツを掴んで訴えていた。
「ごめん」
彼が呟いた言葉に私は天地がひっくり返ったような気がした。
思わずソファーから立ち上がり、スマホを握り締め部屋を出ようとする。
「待って、未来! 話を聞いて!」
後ろから冬馬さんが、私を骨が折れそうな程強く抱きしめてきた。
彼の温もりにホッとしたり、好きだと再確認することが多かったのに今はひたすらに彼が怖い。
おそらく、先程まで私には彼を好きな気持ちが残っていた。
その気持ちも恐怖で真っ黒に塗り潰されてしまった。
「どうして、そんな事⋯⋯」
心は泣き叫んでいるのに、悲しさと恐怖で涙も出ない。
「未来は初対面の俺を命懸けで助けてくれた。そんな君に興味が湧いて近づきたいと思って嘘をついた」
「たったそれだけの理由で、一緒に住んだり、婚約したり、親に紹介しようとしたりまでするんですか? この短期間で?」
発する声が裏返ってしまう。
頭が完全にオーバーヒートしている。
私はとにかく彼の行動が理解できなくて、捲し立てるように疑問をぶつけた。
冬馬さんが私の体を反転させて、真正面から密着するように抱きしめてくる。
安心をもたらしてくれたはずの彼の高めの体温も今は恐怖の対象でしかない。
「未来の事を本当に好きになっちゃったんだ。もう、2度と出会えないような特別な子で、心から愛おしくて。一生一緒にいたくて、事を急ぎすぎたとは自分でも分かっている」
私は彼の部屋に初めて来た日の事を思い出していた。
結局未遂に終わったがまるで私たちに体の関係があったかのように彼は振る舞っていた。そのせいで私は彼に抱かれかけた。
(初めから嘘ばかりで、やっている事が酷すぎる⋯⋯)
自分を客観的に見ても、私が彼の言う『2度と出会えないような特別な子』には到底思えない。私はお金持ちの大掛かりの女遊びに使われただけな気がする。
「もう、分かりましたから、一回座ってゆっくり話しましょう。私は怒ってなんていませんから⋯⋯」
私は湧き起こるような怒りに蓋をし、できるだけ柔らかな声色で彼に語りかけた。
彼が再びソファーに座り、私はテーブルを挟んで彼と向かい合わせのフワフワラグの上に再び正座する。
「⋯⋯私、やっぱり冬馬さんとは一緒にいられません」
私の言葉に彼が傷ついた顔をする。
傷ついたのは私の方なのに、自分が被害者のような顔をする彼に苛立ちを覚えるが必死に抑えた。
「未来、俺、変わるから。もう、未来に嘘はついたりしない。未来と会ってから他の女を抱いたりもしてないし、これからもそういう事はしない。絶対に幸せにすると約束する。お願いだから一緒にいて欲しい」
真摯に私に向き合うように彼がゆっくりと話し掛けてくる。
しかし、全くその言葉の数々は私の心に届かなかった。
「そもそも、どうして複数の女性と体の関係を持つような不適切な事をしていたのですか?」
私に対しても不誠実な事をしていたが、彼は自分が刺されそうになる程に女性から憎まれるような事を反省しているようにも見えない。
「ストレス発散かな?」
「ストレス発散に人を利用するなんて、最低ですよ」
悪びれもせず言う、彼に私は説教モードになってしまった。
(『お前は、本当に偉そうに正論かざしやがって! 社会のド底辺のくせに!』)
私を刺そうとした見知らぬ男の言葉を思い出して、私は自分も人に言うのも恥ずかしい情けない過去のある人間だと思い直し口を閉じる。
私は客観的に見て、学歴もなく仕事もない社会のド底辺だ。
そもそも、そんな私が自分とは真逆の社会の一握りの頂点に属する彼と結婚などできるはずがない。彼のような人は家柄の良いお嬢様と政略結婚するのが普通だ。私も初めての恋に溺れて冷静な判断ができていなかったらしい。
私が彼から見て『2度と出会えないような特別な子』な部分は、彼の周りにいる恵まれた人と違い天涯孤独で死んでも誰も気づかない子という点だろう。実際に、私が刺された事件も彼が箝口令を敷いた事により明らかになっていない。あのまま意識が戻らず私が命を失っても、私の存在がなかった事になるだけだ。
手首に目を落とすと先程、彼にネクタイで縛られた場所がうっすらと色づいて痕になっていた。
「未来、ごめん、手首痛かったよな」
「別に、もう平気です⋯⋯」
そっけない言葉しか口からは出てこない。
「未来、俺、これからは未来に絶対嘘をつかないと誓うよ。未来のやりたい事を全部応援する。実はさ、来年からニューヨークに行く話があるんだけど、未来も一緒に行かないか? アメリカの大学やロースクールに通ったりもできるし、出所してくるだろう澤田優斗とも出会す危険もなくなる」
「澤田優斗?」
「昨日の未来を襲おうとした男だよ」
冬馬さんはなぜ男の名前を知っているのだろう。
昨日、江夏君と見たネットニュースには住所不定無職男性(21)としか載っていなかった。
「私、あの人に何かしたんですか?」
「未来に落ち度はないよ。ソプラノ引っ越しセンターの社員だった澤田が未来に暴行を働いたんだ。その行為に対して未来が被害届を出したから、その逆恨みで狙われたんだと思う」
初めて聞く話に私はますます悲しい気持ちになった。
私はずっと失った記憶を冬馬さんの為にも思い出したいと願っていた。
それなのに、彼は私の失った時の出来事を知りながら、1つも教えてくれなかったという事だ。
彼の不誠実さを思いっきり糾弾してやりたい。
先程、ベッドで押し倒された時は本当に意味が分からなかった。
今、思い返すと彼は私をレイプしようとしたのだ。
そんな犯罪行為を悪びれもせずしてしまう彼が怖くて仕方ない。
そして大掛かりな遊びが上手くいかなかった事が嫌なのか妙に彼は私に執着している。
変に刺激して、また押し倒されでもしたら私は到底彼に力では叶わない。
(逃げたい⋯⋯冬馬さんから逃げたい⋯⋯もう、好きじゃない⋯⋯)
立ち上がって玄関に走って向かっても引き戻されるなら、隙を見て逃げるしかないだろう。
私を優しい声で慰めるような彼の語りに適当に頷きながら、私はいかに彼から逃げるかに思いを巡らせた。
まずは、「手首が痛い」と言って彼に冷凍庫まで保冷剤を取りにいかせる。
(その隙にキッコーロープを使って窓から逃げるか⋯⋯)
浮かんだアイディアがあまりに非現実的で私は自分が今、冷静ではない事を悟った。
ここは52階で風が強く、キッコーロープも地面までの長さが足りない。それ以前にロープを握り締め続けなければいけない私の握力も足りな過ぎる。
「未来? ぼーっとしてるみたいだけど、大丈夫? 顔色も悪いし具合が悪いんじゃ」
突然、冬馬さんの美しい顔が目の前にあり驚いた。
本当に彼は見惚れる程に美しい。
内面の恐ろしさに気がつくまでに時間が掛かってしまったのもそのせいだ。
「大丈夫です」
私が笑顔を作り笑い掛けると、彼がまた私になにやら話し始めている。
聞いているフリをしながら、逃亡計画をまた練り始めた。
(やはり、隙を見て玄関から出たほうが良いかも!)
玄関を出てもエレベーターが来るのを待っていては、彼に追いつかれる。
エレベーターに行く側の廊下に履いているパンプスを落として、そちらに行ったと見せかけ非常階段から逃げるのが良いかもしれない。
52階分も階段を駆け降りるのは大変だろうが、目の前の底知れぬ権力を持ち私に執着する恐ろしい男から逃げられるのならば頑張れる。
突然、額にひんやりとしたものを感じた。
気がつくと、冬馬さんが心配そうな顔をして私の額に手を当てている。
「少し、熱がある気がする。今、体温計持ってくるから待ってて」
冬馬さんが立ち上がり、自分の部屋に行こうとする。
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